
「キャッチコピーが全然思いつかない…」
「なんとなく作ったけど、これで効果あるの?」
今日は誰でも簡単にキャッチコピーを作れる実践的な方法をお教えします。
実は、キャッチコピー作成には確実な「型」があります。この記事を読めば、センスに頼らず、論理的に効果的なキャッチコピーを作れるようになります。
またAIを使ってさらに簡単に膨大なキャッチコピー案、たたき台をつくる方法もお伝えいたします。
キャッチコピー作成に悩む理由
多くの人がキャッチコピー作成をおっくうに感じたり、時間がかかったり悩んだりします。それらは、大部分は考えすぎるからです。順序立てて考えるクセをつければ、それだけで簡単にキャッチコピーをつくることができるようになります。
いきなり「かっこいい言葉」を考えてしまう
キャッチコピーはかっこいい言葉にしないといけないと思ってしまって、なかなかかっこいい表現が出てこない。それでうまくつくることができない。
これが、多くの方が陥る罠です。
間違ったアプローチ
「インパクトのある言葉は何だろう?」
「おしゃれな表現にしたいな」
「競合のキャッチコピーを真似しよう」
これらの意識を持ってつくることも大事ですが、これらの意識だけで作ろうとしてもなかなかアイデアが浮かばないことが多いです。
別のアプローチでメッセージを整理してからアイデアを出すという流れが必要です。
正しいアプローチ
「誰に」
「何を」
「どう伝えるか」
↑↑↑
これらを先に決めます。
キャッチコピーは「コミュニケーション」です。
まずは相手ありきで考えることが成功の秘訣です。
3ステップキャッチコピー作成法
ここでは、シンプルで確実な方法をご紹介します。
【ステップ1】ターゲットを超具体的に設定する
単なる属性ではなく、「1人の人」をイメージする
❌ ダメな例
- 30代女性
- 会社員
- 年収400万円
✅ うまくいく例
田中さん(32歳、マーケティング職)
・毎朝7時に起きて、8時半には出社
・ランチは同僚と外食することが多い
・帰宅は19時頃、疲れて自炊は週2回程度
・休日は友人とカフェやショッピング
・インスタで情報収集、特に美容・グルメ情報をチェック
・「時短」「簡単」「美味しい」に敏感
・自分へのご褒美を月1回は買う
あなたの商品・サービスのターゲットを、身近な人の顔を思い浮かべながら書き出してみてください。
【ステップ2】商品の強み・ベネフィットを明確化する
商品特徴(機能)→ベネフィット(価値)への変換が重要
特徴とベネフィットの違い
【冷凍食品の例】
特徴:「冷凍で3ヶ月保存可能」
↓
ベネフィット:「買い物に行けない忙しい日も安心」
【英会話スクールの例】
特徴:「ネイティブ講師による少人数制レッスン」
↓
ベネフィット:「海外旅行で現地の人と自然に会話できる」
【家事代行サービスの例】
特徴:「週1回2時間の清掃サービス」
↓
ベネフィット:「週末を家族との時間に使える」
ベネフィット発見の質問リスト
- この商品・サービスを使うと、お客様の生活はどう変わりますか?
- お客様が抱えている悩み・不満は何ですか?
- この商品・サービスで、お客様はどんな気持ちになりますか?
- お客様が「買ってよかった」と思う瞬間はいつですか?
- 競合との決定的な違いは何ですか?
【ステップ3】メッセージを1つに絞る
「あれもこれも」は「何も」伝わらない
❌ ダメな例 「美味しくて、安くて、栄養価が高くて、時短で、お洒落な冷凍食品」
✅ 良い例
パターンA(時短重視):「5分で本格レストランの味」
パターンB(美味しさ重視):「冷凍とは思えない本格的な味」
パターンC(罪悪感解消):「冷凍でも手抜きじゃない」
実践ワーク:あなたが最も伝えたいメッセージを1つだけ選んでください。迷ったら、ターゲットが最も困っていることを解決するメッセージを選びましょう。
最後の仕上げ
基本の3ステップができたら、最後に「ビジュアルメッセージ」を調整します。
ビジュアルメッセージとは?
読み手が頭の中で「映像」を想像できる要素
レベル1:基本的な表現
「美味しいハンバーガー」
レベル2:五感に訴える表現
「ジューシーなハンバーガー」
レベル3:ビジュアルメッセージ
「肉汁あふれるハンバーガー」 →読み手の頭の中に「肉汁がしたたる映像」が浮かぶ
ビジュアルメッセージ強化のテクニック
1. 五感ワード
- 視覚:キラキラ、ツヤツヤ、透明感
- 聴覚:サクサク、プチプチ、しゅわしゅわ
- 触覚:ふわふわ、もちもち、ツルツル
- 味覚:ジューシー、まろやか、コク深い
- 嗅覚:香ばしい、フレッシュ、芳醇
2. 動きワード
- あふれる、弾ける、溶ける、広がる、包まれる
3. 時間・場面ワード
- 朝一番の、帰宅後の、休日の、特別な
実践例:3ステップでキャッチコピーを作ってみよう
事例1:時短料理キット
【ステップ1】ターゲット設定
佐藤さん(28歳、営業職、既婚、子ども1歳)
・平日は19時帰宅、料理は20時から開始
・子どもの面倒を見ながら料理するので時間がかかる
・レシピを考えるのが面倒
・でも冷凍食品ばかりだと罪悪感がある
・「手作り感」「栄養バランス」「時短」を求めている
【ステップ2】ベネフィット明確化
- 基本ベネフィット:15分で手作り感のある夕食が完成
- 感情ベネフィット:「ちゃんと作った」満足感が得られる
- 生活ベネフィット:子どもとの時間が増える
【ステップ3】メッセージを絞る 最重要メッセージ:「時短なのに手作り感」
【ビジュアルメッセージ調整】
基本:「15分で手作り料理」
↓ 強化:「15分で『今日もちゃんと作った』満足感」
完成キャッチコピー: 「15分で『今日もちゃんと作った』満足感」
事例2:英会話スクール
【ステップ1】ターゲット設定
山田さん(35歳、事務職)
・海外旅行が趣味だが、いつも指差し会話帳頼み
・「もっと現地の人とコミュニケーションを取りたい」
・でも英語は学生時代以来で自信がない
・忙しいので通学時間は最小限にしたい
・「実践的」「初心者でも安心」を求めている
【ステップ2】ベネフィット明確化
- 基本ベネフィット:旅行先で英語が話せる
- 感情ベネフィット:自信を持って海外旅行を楽しめる
- 体験ベネフィット:現地の人との会話が楽しめる
【ステップ3】メッセージを絞る 最重要メッセージ:「旅行で実際に使える英語」
【ビジュアルメッセージ調整】
基本:「旅行で使える英語」
↓ 強化:「『ありがとう』以外も言えるようになる英語」
完成キャッチコピー: 「『ありがとう』以外も言えるようになる英語」
キャッチコピーの効果を10倍にする「心理テクニック」
基本の3ステップに加えて、これらのテクニックを使うとさらに効果的になります。
1. 数字の魔力
具体的な数字は信頼性と記憶に残りやすさをアップ
Before:「すぐに効果が出る」
After:「3日で実感できる」
Before:「多くのお客様に選ばれています」
After:「累計10,000人が体験」
2. 限定性の活用
「今だけ」「あなただけ」の特別感
「期間限定」「先着100名様」「会員様だけの特典」
「このエリア初登場」「数量限定」
3. 社会的証明
「みんなやってる」安心感
「SNSで話題沸騰」「リピート率90%」
「お客様満足度No.1」「メディアで紹介」
4. 損失回避
「失うかもしれない」不安をくすぐる
「もう〇〇で悩まない」「〇〇で失敗したくない方へ」
「〇〇を諦める前に」
業界別キャッチコピーのコツ
ここでは業界ごとのキャッチコピーのコツをまとめてみます。
飲食店・食品
五感ワード + 場面設定が効果的
良い例:
・「帰宅後10分で、ほっとする我が家の味」
・「一口で『美味しい!』が止まらない」
・「冷めても美味しい、愛情たっぷり弁当」
美容・健康
変化の期待値 + 具体的効果
良い例:
・「洗顔後の鏡で『あれ?肌が違う』」
・「朝起きるのが楽しみになるスキンケア」
・「『最近若くなった?』と言われる秘密」
サービス業
時間価値 + 感情ベネフィット
良い例:
・「掃除の時間を家族の時間に変える」
・「『お疲れさま』の家事代行」
・「忙しいあなたの強い味方」
BtoB・法人向け
ROI・効率性 + 具体的成果
良い例:
・「導入3ヶ月で業務時間30%削減」
・「人手不足を解決する業務効率化」
・「コスト削減と品質向上を同時実現」
キャッチコピーでやってはいけない7つのNG
ここではキャッチコピー作成でやってはいけない7つの間違いについてご紹介します。
1. 誇大表現・嘘
NG:「絶対に痩せる」「100%効果保証」
OK:「多くの方が実感」「〇〇の場合に効果的」
2. 専門用語の乱用
NG:「高機能ペプチド配合美容液」
OK:「ぷるぷる肌になる美容液」
3. 長すぎる文章
NG:「忙しい現代人のために開発された時短で美味しく栄養バランスも完璧な冷凍食品」(38文字)
OK:「5分で栄養満点、ママの味」(12文字)
4. ターゲット不明確
NG:「みんなにおすすめ」
OK:「子育てママの強い味方」
5. ベネフィット不明確
NG:「高品質なサービス」
OK:「安心して任せられるサービス」
6. 競合との差別化不足
NG:「美味しいラーメン」
OK:「創業50年の醤油ダレラーメン」
7. Call to Actionなし
NG:「良い商品です」
OK:「今すぐお試しください」
キャッチコピーの効果測定方法
キャッチコピーを作ったあと、効果があったのかなかったのか、効果を計り、分析することが大事です。ネット広告やコンテンツマーケティングでは特にそうです。ここでは、オンラインとオフラインに分けて、キャッチコピーの効果測定方法についてまとめてみます。
測定すべき指標
オンライン
- クリック率(CTR)
- コンバージョン率(CVR)
- 滞在時間
- 直帰率
オフライン
- 問い合わせ数
- 来店数
- 売上
ABテストの実施方法
ABテストも重要です。
【パターンA】「5分で本格パスタ」
【パターンB】「忙しい日の救世主パスタ」
期間:2週間
測定:クリック数、購入数
結果:Bパターンがクリック率30%向上
AIツールとの使い分け
最近はChatGPTなどのAIでキャッチコピーを作る方も増えていますが、使い分けが重要です。
AIが得意なこと
- 大量のアイデア出し
- 言い回しのバリエーション
- 文章の調整
人間が必要なこと
- ターゲットの深い理解
- 競合との差別化
- ブランドらしさの表現
- 実際の効果測定と改善
おすすめの活用法:
- 人間が3ステップで基本を作る
- AIで表現のバリエーションを増やす
- 人間が最終判断・調整する
キャッチコピー作成の成功法則
最後にもう一度まとめます。
3ステップ+1の再確認
- ターゲットを超具体的に設定 → 1人の人の顔を思い浮かべる
- ベネフィットを明確化 → 特徴ではなく、価値を伝える
- メッセージを1つに絞る → あれもこれもは何も伝わらない
- ビジュアルメッセージで仕上げ → 頭の中に映像が浮かぶ表現
成功するキャッチコピーの条件
✅ ターゲットが明確
✅ ベネフィットが分かりやすい
✅ 1つのメッセージに集中
✅ 具体的でイメージしやすい
✅ 競合との差別化ができている
AIでもキャッチコピーは作れる時代に
実は、今回お伝えした3ステップ+1の手法のほかに、AIを使うことでさらに効率化できる方法もあります。
AIキャッチコピー作成の手法
ChatGPTやその他のAIツールでも、以下のことは十分可能です。
- 大量のキャッチコピー案の生成
- 言い回しのバリエーション作成
- 競合分析に基づいた提案
- ターゲット別の表現調整
- 業界特有の表現の提案
ただし、AIだけでは限界もあります。
- 実際のターゲットの深い洞察
- ブランドの微妙なトーンの調整
- 市場での実際の反応予測
- 継続的な効果測定と改善
人間×AIの最強の組み合わせ
私がおすすめするのは、人間の戦略思考とAIの生産性を組み合わせるアプローチです:
【理想的なワークフロー】
1. 人間:3ステップで戦略設計
2. AI:大量のバリエーション作成
3. 人間:人とブランドらしさで調整
4. 市場:A/Bテストで効果検証
5. 人間:結果分析と改善
キャッチコピー簡単作成AI
「理論は分かったけど、実際に作るのは大変そう…」
そんな方のために、今回お話しした3ステップ手法を組み込んだ専用AIツールを作りました。
🎯 つちやのキャッチコピー簡単作成AI
▼ こちらからアクセス
つちやのキャッチコピーかんたん作成
AIを使う際の注意点
1. 完全にAI任せにしない
AIは「素材作り」人間は「最終調理」
AIが作った案を、必ず以下の観点でチェック。
- ブランドらしさは表現できているか?
- ターゲットの心に本当に響くか?
- 競合との差別化はできているか?
- 法的・倫理的に問題ないか?
2. 継続的な学習と改善
AIの提案を鵜呑みにせず、
- 実際の効果測定を必ず行う
- 市場の反応を見て調整する
- 新しいトレンドを取り入れる
3. 人間にしかできない価値を大切に
- 感情の機微:微妙な感情の表現
- 文脈の理解:業界や地域の特殊事情
- 創造性:全く新しい切り口の発見
- 責任:最終的な判断と責任
キャッチコピー作成の未来
AIの進化により、キャッチコピー作成はより身近になりました。でも、だからこそ「戦略的思考」と「人間らしい感性」がより重要になっています。
私のAIツールは、あくまで皆さんの創造性をサポートするツールです。最終的な判断と調整は、ぜひ人間の感性で行ってください。
キャッチコピーは「センス」ではなく「技術」です。
今回お伝えした3ステップを使えば、誰でも効果的なキャッチコピーが作れるようになります。大切なのは、お客様の立場に立って、本当に価値のあることを、分かりやすく伝えることですね。
ぜひ今日から実践してみてください!