
「ホームページを更新したいのに、なぜかできない…」
そんな緊急事態に直面していませんか?
「更新できない」トラブルには明確なパターンがあります。
この記事では、キャッシュクリアだけでなく、実務で本当に困る「更新できない」問題を根本から解決する方法を解説します。f
1. ホームページが「更新できない」3つの原因パターン
ホームページが更新できないトラブルは、大きく分けて3つのパターンに分類されます。それぞれ解決方法がまったく異なるため、まず原因を正確に特定することが重要です。
表示上の問題(キャッシュ系)
特徴
- 実際には更新されているのに、古い情報が表示される
- 他のパソコンやスマホでは更新されて見える
- エラーメッセージは出ない
原因
ブラウザやサーバーのキャッシュ(一時保存データ)が原因で、最新の情報が表示されていない状態です。
解決難易度:★☆☆☆☆(簡単)
技術的トラブル(エラー・バグ系)
特徴
- エラーメッセージが表示される
- 更新ボタンを押しても反応しない
- 管理画面が真っ白になる
- ファイルがアップロードできない
原因
システムエラーやバグが発生し、物理的に更新作業ができない状態です。
解決難易度:★★★☆☆(中程度〜難しい)
管理的な問題(情報紛失・知識不足系)
特徴
- ログイン情報が分からない
- どこをどう変更すればいいか分からない
- FTP情報が見つからない
- 担当者が退職して更新方法が不明
原因
システム自体は正常だが、更新するための情報や知識が不足している状態です。
解決難易度:★★★★☆(組織的対応が必要)
2. キャッシュが原因で更新が反映されないケース
ここでは、キャッシュが原因で更新が反映されないケースについて解説します。
キャッシュとは?
キャッシュとは、ブラウザやサーバーが一度表示したページのデータを一時的に保存しておく機能です。これにより、2回目以降のアクセスが高速になります。
しかし、この仕組みが原因で「ホームページを更新したのに、古い情報が表示される」という問題が発生します。
【レベル1】基本的な更新方法:リロード
最も簡単な解決方法は、ブラウザの更新ボタンをクリックすることです。
操作方法:
- 更新ボタン(🔄マーク)をクリック
- キーボードの「F5」キーを押す
- Command + R
これで解決する確率:約50%
【レベル2】強制リロード(スーパーリロード)
通常の更新で解決しない場合は、強制的にキャッシュを無視して読み込む方法を試します。
操作方法
Windows
- Ctrl + F5
- Ctrl + Shift + R(Chrome)
Mac
- Command + Shift + R
- Command + Option + R(Safari)
これで解決する確率:約80%
【レベル3】ブラウザのキャッシュクリア
強制リロードでも解決しない場合は、ブラウザに保存されているすべてのキャッシュを削除します。
Google Chromeの場合:
- 右上の「︙」(三点リーダー)をクリック
- 「その他のツール」→「閲覧履歴を削除」
- 期間を「全期間」に設定
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
これで解決する確率:約90%
【レベル4】別のデバイス・ブラウザで確認
キャッシュクリアをしても更新が反映されない場合、そのパソコン・ブラウザ特有の問題である可能性があります。
確認方法:
- 別のブラウザ(Chrome → Edge、Firefox など)で確認
- スマートフォンで確認
- 別のパソコンで確認
ポイント: 他のデバイスで正しく表示されていれば、実際には更新されています。しばらく時間を置くか、そのパソコンのブラウザ設定を見直す必要があります。
【レベル5】サーバーキャッシュの問題
ブラウザのキャッシュをクリアしても反映されない場合、サーバー側のキャッシュが原因の可能性があります。
対処法
- WordPressの場合、キャッシュプラグイン(WP Super Cache、W3 Total Cache等)の設定を確認
- サーバー会社のサポートに連絡
これで解決する確率:ほぼ100%
3. エラー・バグによる技術的トラブル
キャッシュの問題ではなく、システムエラーやバグが発生している場合の対処法です。
よくあるエラーパターンと解決策
WordPressで「更新に失敗しました」と表示される
症状
- 投稿を公開しようとするとエラーになる
- 「更新に失敗しました。返答が正しいJSONレスポンスではありません。」などのメッセージが表示
主な原因
- プラグイン同士の競合
- セキュリティプラグインによるブロック
- サーバーのPHPメモリ不足
解決策
ステップ1:セキュリティプラグインを一時停止
- 管理画面→「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」
- セキュリティ系プラグイン(SiteGuard等)を「無効化」
- 再度更新を試す
ステップ2:他のプラグインも無効化
- すべてのプラグインを一時的に無効化
- 更新できるか確認
- プラグインを1つずつ有効化して原因を特定
ステップ3:サーバーのメモリ制限を確認
- サーバー管理画面でPHPのメモリ制限を確認
- 必要に応じてホスティング会社に増量を依頼
ファイルのアップロードができない
症状
- FTPでファイルをアップロードしようとするとエラー
- 「権限がありません」と表示される
- ファイルは上がっているのに反映されない
主な原因
- パーミッション(アクセス権限)の問題
- サーバーの容量不足
- アップロード先のディレクトリが間違っている
解決策
ステップ1:パーミッションの確認
- FTPソフトでサーバーに接続
- 該当ファイル・フォルダを右クリック→「パーミッション」
- パーミッションを変更
ステップ2:サーバー容量の確認
- サーバー管理画面にログイン
- ディスク使用状況を確認
- 容量が不足している場合、不要なファイルを削除
ステップ3:アップロード先の確認
- 正しいディレクトリにアップロードしているか再確認
- 例:WordPressの場合、テーマファイルは /wp-content/themes/テーマ名/ 配下
エ管理画面が真っ白
症状
- WordPress管理画面にアクセスすると真っ白な画面
- エラーメッセージすら表示されない
主な原因
- プラグインやテーマのエラー
- PHPバージョンの非互換性
解決策
ステップ1:プラグインを強制的に無効化
- FTPでサーバーに接続
/wp-content/plugins/フォルダの名前を変更(例:plugins_old)- 管理画面にアクセスできるか確認
- アクセスできたら、フォルダ名を戻してプラグインを1つずつ確認
ステップ2:デフォルトテーマに切り替え
- FTPで
/wp-content/themes/にアクセス - 現在のテーマフォルダの名前を変更
- WordPressが自動的にデフォルトテーマ(Twenty Twenty-Four等)に切り替わる
4. 情報紛失・知識不足による管理的問題
システムは正常だが、更新に必要な情報や知識が不足しているケースです。実は中小企業で最も多いのがこのパターンです。
更新に必要な情報チェックリスト
ホームページを更新するには、以下の情報が必要です。
【最優先】サーバー契約情報
□ サーバー会社名(さくらインターネット、エックスサーバー、ロリポップ等)
□ 契約者名義(自社?それとも制作会社?)
□ 管理画面に入るログイン情報(ユーザー名・パスワード)
□ 登録メールアドレス情報
重要度:★★★★★
サーバー契約が切れると、ホームページが突然消えます。最優先で確認してください。
FTP接続情報
□ FTPホスト名(例:ftp.example.com)
□ FTPユーザー名
□ FTPパスワード
重要度:★★★★☆
HTMLファイルを直接編集する場合や、WordPressのトラブル対応時に必須です。
ドメイン管理情報
□ ドメイン管理会社(お名前.com、ムームードメイン等)
□ 契約者名義(自社?制作会社?)
□ 管理画面のログイン情報
重要度:★★★★★
ドメインの更新を忘れると、ホームページにアクセスできなくなります。
WordPress使用の場合
□ ユーザー名
□ パスワード
重要度:★★★★☆
なぜこれらの情報が重要なのか?
最悪のシナリオ
情報がない状態で契約が切れた場合 → ホームページが突然消える → 復旧できない可能性がある → データすべてを失う
外注先と連絡が取れなくなった場合 → 情報がないと何もできない → サイトが停止してもどうにもならない → ビジネスに大きな損害
実践的アドバイス
これらの情報は必ず以下の2箇所に保管してください:
- 紙の文書(金庫や鍵付きキャビネット)
- デジタルファイル(パスワード管理ソフトや暗号化USBメモリ)
1つだけだと紛失・破損リスクがあります。3つあれば安心です。
知識で更新:サイトのタイトルを変更したい
WordPress使用の場合
基本的な方法
- 管理画面にログイン
- 「設定」→「一般」
- 「サイトのタイトル」を変更
- 「変更を保存」をクリック
注意!SEOプラグイン使用時
All in One SEO Pack等のSEOプラグインを使っている場合、プラグインの設定画面でタイトルを変更しないと反映されません。
- 管理画面→「SEO」(またはプラグイン名)
- 「サイトのタイトル」を変更
設定の「一般」でタイトルを変更しても、SEOプラグインの設定が優先されるため反映されません。
HTMLファイルの場合
- FTPで該当HTMLファイルをダウンロード
- テキストエディタで開く
<title>ここを変更</title>の部分を編集- 保存してFTPでアップロード
- すべてのページで同じ作業が必要
知識で更新:本文の文章や画像を変更したい
WordPress(投稿ページ)の場合
- 管理画面→「投稿」→「投稿一覧」
- 該当記事をクリック
- エディタで文章を編集、または画像を差し替え
- 「更新」ボタンをクリック
WordPress(固定ページ)の場合
- 管理画面→「固定ページ」→「固定ページ一覧」
- 該当ページをクリック
- 編集して「更新」
注意!PHPファイルに直接記述されている場合
一部の固定ページは、テンプレートファイル(PHPファイル)に直接記述されていることがあります。この場合:
- FTPで
/wp-content/themes/テーマ名/配下のPHPファイルをダウンロード - テキストエディタで編集
- 再アップロード
**この場合は非常に厄介です。**PHPやHTMLの知識がないと更新が難しいため、専門家に依頼することをおすすめします。
HTMLファイルの場合
- FTPで該当HTMLファイルをダウンロード
- テキストエディタで開く
<body>タグ内の該当箇所を編集- 画像の場合、
<img src="画像パス">の部分を変更 - 保存してアップロード
緊急シナリオ1:社内のWeb担当者が突然退社した
ここでは、緊急シナリオ1をご紹介します。
よくある状況
- 唯一ホームページを更新できる社員が退職
- 引継ぎが不十分で必要な情報が分からない
- 急ぎで情報を更新したいのに誰も対応できない
- パスワードや管理方法を教えてもらえない
即座に取るべき行動
【緊急度:高】第1ステップ:情報の確認(24時間以内)
- サーバー契約情報の確認
- 契約者は誰?(自社?退職者個人名義?)
- 契約更新日はいつ?
- 支払い方法は?(退職者のクレジットカードになっていないか?)
- FTP情報の探索
- 退職者のメールボックスを確認
- 社内の共有フォルダを探す
- 制作会社からのメールを確認
- WordPressログイン情報
- 管理画面URLを確認(通常 ドメイン名/wp-admin/)
- ユーザー名とパスワードを探す
- パスワードリセット機能が使えるか確認
- 登録メールアドレスの確認
- ドメイン契約の確認
- ドメイン管理会社はどこ?
- 契約者名義は?
- 更新期限は?
【緊急度:中】第2ステップ:暫定対応の選択(1週間以内)
選択肢1:社内で対応可能な人材を探す
- 技術的知識がある社員はいないか?
- 若手社員で詳しい人はいないか?
- 他部署から応援を頼めないか?
選択肢2:外部に依頼する
おすすめの探し方
❌ 避けるべき方法
- ネットで検索して見つけた会社に依頼
- 料金が安いだけの会社を選ぶ
- 口コミサイトだけを頼りに選ぶ
✅ 推奨する方法
- 信頼できる取引先に紹介してもらう
- 商工会議所や業界団体で紹介を受ける
- 既存の取引先(税理士、社労士等)に相談
- 知人の経営者に実際に使っている会社を教えてもらう
理由
ネットで見つけた会社は、緊急対応してくれないケースが多いです。すでに多くのクライアントを抱えており、新規の緊急案件は後回しにされることがほとんどです。
信頼できる人からの紹介であれば、
- 実績が確認できる
- 対応スピードや品質が分かる
- トラブル時も仲介者がいるので安心
- 親身に相談に乗ってくれる可能性が高い
【緊急度:低】第3ステップ:長期的な体制構築(1ヶ月以内)
- 新しいWeb担当者を採用する
- 信頼できる外注先と保守契約を結ぶ
- 複数人が更新できる体制にする
- 定期的な情報の棚卸しルールを作る
緊急シナリオ2:外注先のホームページ管理会社が突然連絡不通
よくある状況
- 制作・管理を委託していた会社と連絡が取れなくなった
- メールも電話も応答なし
- サーバーやドメインの契約状況が分からない
- 更新依頼をしたいのに連絡がつかない
最悪のケース
契約が管理会社名義だった場合
- サーバー料金が未払いでサイトが停止
- ドメインが更新されずホームページにアクセスできなくなる
- FTP情報が管理会社しか持っておらず更新不可能
- データのバックアップがなくサイトを復旧できない
対応の優先順位と具体的アクション
第1優先:サーバーとドメインの維持(即日〜3日以内)
最悪でもサイトが消えないように、契約状況を確認して支払いを継続させる。
アクション
- サーバー会社に電話で問い合わせ
- 契約者の変更手続きを開始
- 料金の支払い方法を自社名義に変更
- ドメイン管理会社でも同様の手続き
第2優先:アクセス権の回復(1週間以内)
サーバーやWordPressにアクセスできる状態にする。
アクション
- サーバー会社に契約者変更を依頼
- FTP情報の再発行を依頼
- WordPressの管理者パスワードをリセット
- 必要に応じてサーバーをリセット・再構築
第3優先:更新体制の構築(1ヶ月以内)
新しい管理体制を整える。
選択肢
- 社内で対応できる人材を育成
- 新しい外注先を探して保守契約を結ぶ
- 簡単に更新できるCMSに移行する
実践的アドバイス:このようなトラブルを未然に防ぐには
契約は必ず自社名義で
- サーバー契約は自社名義
- ドメイン契約も自社名義
- 外注先に代行してもらう場合でも信頼できる外注先に
情報は複数人で共有
- FTP情報は社内の複数人が把握
- パスワード管理ツールで管理
- 紙とデジタルの両方で保管
定期的な情報の棚卸し
- 年に1回、すべての契約情報を確認
- パスワードが有効か定期的にチェック
- 外注先との契約内容を見直す
外注先との契約は明文化
- 契約書を必ず交わす
- 情報開示の義務を明記
- トラブル時の対応を事前に決めておく
ホームページの構築方法別:正しい更新手順
「更新方法が分からない」というケースの多くは、ホームページがどのように構築されているか理解していないことが原因です。
構築方法の見分け方
まず、自社のホームページがどの方式で構築されているか確認しましょう。
パターン1:WordPress構築サイト
見分け方
- 管理画面URLが
http://ドメイン名/wp-admin/または/wp-login.php - ページのソースコード(右クリック→「ページのソースを表示」)に「wp-content」という文字列がある
- フッターに「Powered by WordPress」と表示されている(場合がある)
更新の難易度:★☆☆☆☆(易しい)
管理画面から直感的に編集可能。HTMLの知識は不要です。
パターン2:静的HTMLサイト
見分け方
- URLが
.htmlまたは.htmで終わる - ページのソースコードがシンプルなHTML
- 管理画面が存在しない
更新の難易度:★★★☆☆(中程度)
FTPでファイルをダウンロード・編集・アップロードする必要があります。HTMLの基礎知識が必要です。
パターン3:その他のCMS
例:
- Movable Type
- Jimdo
- Wix
- 独自CMS
見分け方: それぞれ特有の管理画面URLやソースコードの特徴があります。
更新の難易度: CMSによって異なります。
WordPress構築サイトの更新方法
基本操作:管理画面へのログイン
- ブラウザで管理画面URLにアクセス
- 通常:
http://ドメイン名/wp-admin/ - または:
http://ドメイン名/wp-login.php
- 通常:
- ユーザー名とパスワードを入力
- 「ログイン」ボタンをクリック
更新ケース1:サイトのタイトルを変更
基本的な方法(SEOプラグインなしの場合):
- 管理画面→左メニューの「設定」→「一般」
- 「サイトのタイトル」欄に新しいタイトルを入力
- ページ下部の「変更を保存」をクリック
SEOプラグイン使用時(Yoast SEO、All in One SEO等):
- 管理画面→左メニューの「SEO」(またはプラグイン名)
- 「検索での見え方」→「一般」(メニュー名はプラグインにより異なる)
- 「サイトのタイトル」を変更
- 「変更を保存」
重要な注意点: SEOプラグインを使っている場合、「設定」→「一般」でタイトルを変更しても検索結果には反映されません。必ずSEOプラグインの設定画面で変更してください。
更新ケース2:投稿記事の本文を編集
- 管理画面→「投稿」→「投稿一覧」
- 編集したい記事のタイトルをクリック
- エディタで文章を編集
- ブロックエディタ(Gutenberg):ブロック単位で編集
- クラシックエディタ:Wordのような感覚で編集
- 「更新」ボタンをクリック
更新ケース3:固定ページの内容を編集
- 管理画面→「固定ページ」→「固定ページ一覧」
- 編集したいページのタイトルをクリック
- エディタで内容を編集
- 「更新」ボタンをクリック
注意!テンプレートファイルに直接記述されている場合:
一部の固定ページ(特にトップページや会社概要など)は、PHPファイルに直接記述されていることがあります。
確認方法:
- 固定ページの編集画面に内容が表示されない
- 「このページはテンプレートファイルで管理されています」等のメッセージが表示される
この場合、管理画面からは編集できません。FTPでPHPファイルを編集する必要があります(次のセクションで解説)。
更新ケース4:画像を差し替える
- 管理画面→「メディア」→「ライブラリ」
- 差し替えたい画像をクリック
- 「新しいファイルをアップロード」(プラグインによる)または、古い画像を削除して新しい画像をアップロード
- 該当ページを編集して画像を選び直す
静的HTMLサイトの更新方法
必要なツール
- FTPソフト(FileZilla、WinSCP、Cyberduck等)
- テキストエディタ(TeraPad、サクラエディタ、VSCode等)
- FTP接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)
基本的な更新手順
ステップ1:FTPでファイルをダウンロード
- FTPソフトを起動
- FTP接続情報を入力して接続
- サーバー上の編集したいHTMLファイルを探す
- ファイルを右クリック→「ダウンロード」
- パソコンの任意の場所に保存
ステップ2:テキストエディタで編集
- ダウンロードしたHTMLファイルを右クリック
- 「プログラムから開く」→テキストエディタを選択
- HTMLコードが表示される
- 該当箇所を編集
編集例:
タイトルを変更する場合:
Copy<title>古いタイトル</title>
↓
<title>新しいタイトル</title>
本文を変更する場合:
Copy<p>古い文章です。</p>
↓
<p>新しい文章です。</p>
画像を差し替える場合:
Copy<img src="images/old.jpg" alt="説明">
↓
<img src="images/new.jpg" alt="説明">
- 編集したら「上書き保存」
ステップ3:FTPでアップロード
- FTPソフトでサーバーに接続(まだ接続中なら不要)
- 元のファイルがあった場所に、編集したファイルをドラッグ&ドロップ
- 「上書きしますか?」→「はい」
- アップロード完了
ステップ4:ブラウザで確認
- 該当ページをブラウザで開く
- 強制リロード(Ctrl + F5)して最新の状態を表示
- 正しく反映されているか確認
注意点
- 複数ページを変更する場合、すべてのHTMLファイルを個別に編集する必要があります
- バックアップを取ってから編集しましょう
- HTMLの文法エラーがあると表示が崩れる可能性があります
PHPファイルを直接編集する場合(WordPress上級者向け)
WordPressで固定ページのテンプレートファイル(PHPファイル)を編集する必要がある場合です。
警告: PHPファイルの編集はリスクが高いです。1文字間違えただけでサイト全体が真っ白になることがあります。必ずバックアップを取ってから作業してください。
編集手順
- FTPでサーバーに接続
/wp-content/themes/使用中のテーマ名/にアクセス- 編集が必要なPHPファイルを特定
page.php:固定ページのテンプレートfront-page.php:トップページheader.php:ヘッダー部分footer.php:フッター部分
- ファイルをダウンロード
- テキストエディタで開く
- HTMLとPHPが混在したコードが表示される
- 該当箇所を慎重に編集
- 保存してアップロード
- ブラウザで確認
この方法は非常に厄介で、HTMLやPHPの知識がないと危険です。
可能であれば、専門家に依頼することを強くおすすめします。
「更新できない」を二度と起こさないために
ホームページが更新できないトラブルは、大きく分けて3つのパターンがあります:
- キャッシュが原因(表示上の問題)→ 強制リロードやキャッシュクリアで解決
- エラー・バグ(技術的トラブル)→ プラグイン無効化やサーバー設定の見直しで解決
- 情報紛失・知識不足(管理的問題)→ 情報の再取得と体制構築で解決
特に危険なのが、社内担当者の退職や外注先との連絡不通です。これらは突然発生し、即座の対応が必要になります。
最も重要なのは予防です。今日から以下を実践してください。
- サーバー・ドメイン・FTP・WordPressの全情報を確認・記録
- 情報を2箇所(紙・デジタル・クラウド)に保管
- 複数人で情報を共有
- 契約は必ず自社名義に
- 年に1回、すべての情報を棚卸し
これらを実践すれば、「ホームページが更新できない」という緊急事態を防ぐことができます。
もし今、更新できなくて困っているなら、まずは信頼できる人に相談してください。ネットで検索するより、紹介してもらった方が確実に、早く、安心して解決できます。
