ホームページが更新できない!原因別・即解決できる対処法と将来コストを抑える運用設計

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「ホームページを更新したいのに、なぜかできない…」

そんな緊急事態に直面していませんか?

「更新できない」トラブルには明確なパターンがあります。

この記事では、キャッシュクリアだけでなく、実務で本当に困る「更新できない」問題を根本から解決する方法を解説します。f

目次

1. ホームページが「更新できない」3つの原因パターン

ホームページが更新できないトラブルは、大きく分けて3つのパターンに分類されます。それぞれ解決方法がまったく異なるため、まず原因を正確に特定することが重要です。

表示上の問題(キャッシュ系)

特徴

  • 実際には更新されているのに、古い情報が表示される
  • 他のパソコンやスマホでは更新されて見える
  • エラーメッセージは出ない

原因

ブラウザやサーバーのキャッシュ(一時保存データ)が原因で、最新の情報が表示されていない状態です。

解決難易度:★☆☆☆☆(簡単)

技術的トラブル(エラー・バグ系)

特徴

  • エラーメッセージが表示される
  • 更新ボタンを押しても反応しない
  • 管理画面が真っ白になる
  • ファイルがアップロードできない

原因

システムエラーやバグが発生し、物理的に更新作業ができない状態です。

解決難易度:★★★☆☆(中程度〜難しい)

管理的な問題(情報紛失・知識不足系)

特徴

  • ログイン情報が分からない
  • どこをどう変更すればいいか分からない
  • FTP情報が見つからない
  • 担当者が退職して更新方法が不明

原因

システム自体は正常だが、更新するための情報や知識が不足している状態です。

解決難易度:★★★★☆(組織的対応が必要)

2. キャッシュが原因で更新が反映されないケース

ここでは、キャッシュが原因で更新が反映されないケースについて解説します。

キャッシュとは?

キャッシュとは、ブラウザやサーバーが一度表示したページのデータを一時的に保存しておく機能です。これにより、2回目以降のアクセスが高速になります。

しかし、この仕組みが原因で「ホームページを更新したのに、古い情報が表示される」という問題が発生します。

【レベル1】基本的な更新方法:リロード

最も簡単な解決方法は、ブラウザの更新ボタンをクリックすることです。

操作方法:

  • 更新ボタン(🔄マーク)をクリック
  • キーボードの「F5」キーを押す
  • Command + R

これで解決する確率:約50%

【レベル2】強制リロード(スーパーリロード)

通常の更新で解決しない場合は、強制的にキャッシュを無視して読み込む方法を試します。

操作方法

Windows

  • Ctrl + F5
  • Ctrl + Shift + R(Chrome)

Mac

  • Command + Shift + R
  • Command + Option + R(Safari)

これで解決する確率:約80%

【レベル3】ブラウザのキャッシュクリア

強制リロードでも解決しない場合は、ブラウザに保存されているすべてのキャッシュを削除します。

Google Chromeの場合:

  1. 右上の「︙」(三点リーダー)をクリック
  2. 「その他のツール」→「閲覧履歴を削除」
  3. 期間を「全期間」に設定
  4. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
  5. 「データを削除」をクリック

これで解決する確率:約90%

【レベル4】別のデバイス・ブラウザで確認

キャッシュクリアをしても更新が反映されない場合、そのパソコン・ブラウザ特有の問題である可能性があります。

確認方法:

  • 別のブラウザ(Chrome → Edge、Firefox など)で確認
  • スマートフォンで確認
  • 別のパソコンで確認

ポイント: 他のデバイスで正しく表示されていれば、実際には更新されています。しばらく時間を置くか、そのパソコンのブラウザ設定を見直す必要があります。

【レベル5】サーバーキャッシュの問題

ブラウザのキャッシュをクリアしても反映されない場合、サーバー側のキャッシュが原因の可能性があります。

対処法

  • WordPressの場合、キャッシュプラグイン(WP Super Cache、W3 Total Cache等)の設定を確認
  • サーバー会社のサポートに連絡

これで解決する確率:ほぼ100%

3. エラー・バグによる技術的トラブル

キャッシュの問題ではなく、システムエラーやバグが発生している場合の対処法です。

よくあるエラーパターンと解決策

WordPressで「更新に失敗しました」と表示される

症状

  • 投稿を公開しようとするとエラーになる
  • 「更新に失敗しました。返答が正しいJSONレスポンスではありません。」などのメッセージが表示

主な原因

  • プラグイン同士の競合
  • セキュリティプラグインによるブロック
  • サーバーのPHPメモリ不足

解決策

ステップ1:セキュリティプラグインを一時停止

  1. 管理画面→「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」
  2. セキュリティ系プラグイン(SiteGuard等)を「無効化」
  3. 再度更新を試す

ステップ2:他のプラグインも無効化

  1. すべてのプラグインを一時的に無効化
  2. 更新できるか確認
  3. プラグインを1つずつ有効化して原因を特定

ステップ3:サーバーのメモリ制限を確認

  1. サーバー管理画面でPHPのメモリ制限を確認
  2. 必要に応じてホスティング会社に増量を依頼

ファイルのアップロードができない

症状

  • FTPでファイルをアップロードしようとするとエラー
  • 「権限がありません」と表示される
  • ファイルは上がっているのに反映されない

主な原因

  • パーミッション(アクセス権限)の問題
  • サーバーの容量不足
  • アップロード先のディレクトリが間違っている

解決策

ステップ1:パーミッションの確認

  1. FTPソフトでサーバーに接続
  2. 該当ファイル・フォルダを右クリック→「パーミッション」
  3. パーミッションを変更

ステップ2:サーバー容量の確認

  1. サーバー管理画面にログイン
  2. ディスク使用状況を確認
  3. 容量が不足している場合、不要なファイルを削除

ステップ3:アップロード先の確認

  • 正しいディレクトリにアップロードしているか再確認
  • 例:WordPressの場合、テーマファイルは /wp-content/themes/テーマ名/ 配下

エ管理画面が真っ白

症状

  • WordPress管理画面にアクセスすると真っ白な画面
  • エラーメッセージすら表示されない

主な原因

  • プラグインやテーマのエラー
  • PHPバージョンの非互換性

解決策

ステップ1:プラグインを強制的に無効化

  1. FTPでサーバーに接続
  2. /wp-content/plugins/ フォルダの名前を変更(例:plugins_old)
  3. 管理画面にアクセスできるか確認
  4. アクセスできたら、フォルダ名を戻してプラグインを1つずつ確認

ステップ2:デフォルトテーマに切り替え

  1. FTPで /wp-content/themes/ にアクセス
  2. 現在のテーマフォルダの名前を変更
  3. WordPressが自動的にデフォルトテーマ(Twenty Twenty-Four等)に切り替わる

4. 情報紛失・知識不足による管理的問題

システムは正常だが、更新に必要な情報や知識が不足しているケースです。実は中小企業で最も多いのがこのパターンです。

更新に必要な情報チェックリスト

ホームページを更新するには、以下の情報が必要です。

【最優先】サーバー契約情報

□ サーバー会社名(さくらインターネット、エックスサーバー、ロリポップ等)
□ 契約者名義(自社?それとも制作会社?)
□ 管理画面に入るログイン情報(ユーザー名・パスワード)
□ 登録メールアドレス情報

重要度:★★★★★

サーバー契約が切れると、ホームページが突然消えます。最優先で確認してください。

FTP接続情報

□ FTPホスト名(例:ftp.example.com)
□ FTPユーザー名
□ FTPパスワード

重要度:★★★★☆

HTMLファイルを直接編集する場合や、WordPressのトラブル対応時に必須です。

ドメイン管理情報

□ ドメイン管理会社(お名前.com、ムームードメイン等)
□ 契約者名義(自社?制作会社?)
□ 管理画面のログイン情報

重要度:★★★★★

ドメインの更新を忘れると、ホームページにアクセスできなくなります。

WordPress使用の場合

□ ユーザー名
□ パスワード

重要度:★★★★☆

なぜこれらの情報が重要なのか?

最悪のシナリオ

情報がない状態で契約が切れた場合 → ホームページが突然消える → 復旧できない可能性がある → データすべてを失う

外注先と連絡が取れなくなった場合 → 情報がないと何もできない → サイトが停止してもどうにもならない → ビジネスに大きな損害

実践的アドバイス

これらの情報は必ず以下の2箇所に保管してください:

  1. 紙の文書(金庫や鍵付きキャビネット)
  2. デジタルファイル(パスワード管理ソフトや暗号化USBメモリ)

1つだけだと紛失・破損リスクがあります。3つあれば安心です。

知識で更新:サイトのタイトルを変更したい

WordPress使用の場合

基本的な方法

  1. 管理画面にログイン
  2. 「設定」→「一般」
  3. 「サイトのタイトル」を変更
  4. 「変更を保存」をクリック

注意!SEOプラグイン使用時

All in One SEO Pack等のSEOプラグインを使っている場合、プラグインの設定画面でタイトルを変更しないと反映されません。

  1. 管理画面→「SEO」(またはプラグイン名)
  2. 「サイトのタイトル」を変更

設定の「一般」でタイトルを変更しても、SEOプラグインの設定が優先されるため反映されません。

HTMLファイルの場合

  1. FTPで該当HTMLファイルをダウンロード
  2. テキストエディタで開く
  3. <title>ここを変更</title> の部分を編集
  4. 保存してFTPでアップロード
  5. すべてのページで同じ作業が必要

知識で更新:本文の文章や画像を変更したい

WordPress(投稿ページ)の場合

  1. 管理画面→「投稿」→「投稿一覧」
  2. 該当記事をクリック
  3. エディタで文章を編集、または画像を差し替え
  4. 「更新」ボタンをクリック

WordPress(固定ページ)の場合

  1. 管理画面→「固定ページ」→「固定ページ一覧」
  2. 該当ページをクリック
  3. 編集して「更新」

注意!PHPファイルに直接記述されている場合

一部の固定ページは、テンプレートファイル(PHPファイル)に直接記述されていることがあります。この場合:

  1. FTPで /wp-content/themes/テーマ名/ 配下のPHPファイルをダウンロード
  2. テキストエディタで編集
  3. 再アップロード

**この場合は非常に厄介です。**PHPやHTMLの知識がないと更新が難しいため、専門家に依頼することをおすすめします。

HTMLファイルの場合

  1. FTPで該当HTMLファイルをダウンロード
  2. テキストエディタで開く
  3. <body> タグ内の該当箇所を編集
  4. 画像の場合、<img src="画像パス"> の部分を変更
  5. 保存してアップロード

緊急シナリオ1:社内のWeb担当者が突然退社した

ここでは、緊急シナリオ1をご紹介します。

よくある状況

  • 唯一ホームページを更新できる社員が退職
  • 引継ぎが不十分で必要な情報が分からない
  • 急ぎで情報を更新したいのに誰も対応できない
  • パスワードや管理方法を教えてもらえない

即座に取るべき行動

【緊急度:高】第1ステップ:情報の確認(24時間以内)

  1. サーバー契約情報の確認
    • 契約者は誰?(自社?退職者個人名義?)
    • 契約更新日はいつ?
    • 支払い方法は?(退職者のクレジットカードになっていないか?)
  2. FTP情報の探索
    • 退職者のメールボックスを確認
    • 社内の共有フォルダを探す
    • 制作会社からのメールを確認
  3. WordPressログイン情報
    • 管理画面URLを確認(通常 ドメイン名/wp-admin/)
    • ユーザー名とパスワードを探す
    • パスワードリセット機能が使えるか確認
    • 登録メールアドレスの確認
  4. ドメイン契約の確認
    • ドメイン管理会社はどこ?
    • 契約者名義は?
    • 更新期限は?

【緊急度:中】第2ステップ:暫定対応の選択(1週間以内)

選択肢1:社内で対応可能な人材を探す

  • 技術的知識がある社員はいないか?
  • 若手社員で詳しい人はいないか?
  • 他部署から応援を頼めないか?

選択肢2:外部に依頼する

おすすめの探し方

❌ 避けるべき方法

  • ネットで検索して見つけた会社に依頼
  • 料金が安いだけの会社を選ぶ
  • 口コミサイトだけを頼りに選ぶ

✅ 推奨する方法

  • 信頼できる取引先に紹介してもらう
  • 商工会議所や業界団体で紹介を受ける
  • 既存の取引先(税理士、社労士等)に相談
  • 知人の経営者に実際に使っている会社を教えてもらう

理由

ネットで見つけた会社は、緊急対応してくれないケースが多いです。すでに多くのクライアントを抱えており、新規の緊急案件は後回しにされることがほとんどです。

信頼できる人からの紹介であれば、

  • 実績が確認できる
  • 対応スピードや品質が分かる
  • トラブル時も仲介者がいるので安心
  • 親身に相談に乗ってくれる可能性が高い

【緊急度:低】第3ステップ:長期的な体制構築(1ヶ月以内)

  1. 新しいWeb担当者を採用する
  2. 信頼できる外注先と保守契約を結ぶ
  3. 複数人が更新できる体制にする
  4. 定期的な情報の棚卸しルールを作る

緊急シナリオ2:外注先のホームページ管理会社が突然連絡不通

よくある状況

  • 制作・管理を委託していた会社と連絡が取れなくなった
  • メールも電話も応答なし
  • サーバーやドメインの契約状況が分からない
  • 更新依頼をしたいのに連絡がつかない

最悪のケース

契約が管理会社名義だった場合

  • サーバー料金が未払いでサイトが停止
  • ドメインが更新されずホームページにアクセスできなくなる
  • FTP情報が管理会社しか持っておらず更新不可能
  • データのバックアップがなくサイトを復旧できない

対応の優先順位と具体的アクション

第1優先:サーバーとドメインの維持(即日〜3日以内)

最悪でもサイトが消えないように、契約状況を確認して支払いを継続させる。

アクション

  1. サーバー会社に電話で問い合わせ
  2. 契約者の変更手続きを開始
  3. 料金の支払い方法を自社名義に変更
  4. ドメイン管理会社でも同様の手続き

第2優先:アクセス権の回復(1週間以内)

サーバーやWordPressにアクセスできる状態にする。

アクション

  1. サーバー会社に契約者変更を依頼
  2. FTP情報の再発行を依頼
  3. WordPressの管理者パスワードをリセット
  4. 必要に応じてサーバーをリセット・再構築

第3優先:更新体制の構築(1ヶ月以内)

新しい管理体制を整える。

選択肢

  1. 社内で対応できる人材を育成
  2. 新しい外注先を探して保守契約を結ぶ
  3. 簡単に更新できるCMSに移行する

実践的アドバイス:このようなトラブルを未然に防ぐには

契約は必ず自社名義で

  • サーバー契約は自社名義
  • ドメイン契約も自社名義
  • 外注先に代行してもらう場合でも信頼できる外注先に

情報は複数人で共有

  • FTP情報は社内の複数人が把握
  • パスワード管理ツールで管理
  • 紙とデジタルの両方で保管

定期的な情報の棚卸し

  • 年に1回、すべての契約情報を確認
  • パスワードが有効か定期的にチェック
  • 外注先との契約内容を見直す

外注先との契約は明文化

  • 契約書を必ず交わす
  • 情報開示の義務を明記
  • トラブル時の対応を事前に決めておく

ホームページの構築方法別:正しい更新手順

「更新方法が分からない」というケースの多くは、ホームページがどのように構築されているか理解していないことが原因です。

構築方法の見分け方

まず、自社のホームページがどの方式で構築されているか確認しましょう。

パターン1:WordPress構築サイト

見分け方

  • 管理画面URLが http://ドメイン名/wp-admin/ または /wp-login.php
  • ページのソースコード(右クリック→「ページのソースを表示」)に「wp-content」という文字列がある
  • フッターに「Powered by WordPress」と表示されている(場合がある)

更新の難易度:★☆☆☆☆(易しい)

管理画面から直感的に編集可能。HTMLの知識は不要です。

パターン2:静的HTMLサイト

見分け方

  • URLが .html または .htm で終わる
  • ページのソースコードがシンプルなHTML
  • 管理画面が存在しない

更新の難易度:★★★☆☆(中程度)

FTPでファイルをダウンロード・編集・アップロードする必要があります。HTMLの基礎知識が必要です。

パターン3:その他のCMS

例:

  • Movable Type
  • Jimdo
  • Wix
  • 独自CMS

見分け方: それぞれ特有の管理画面URLやソースコードの特徴があります。

更新の難易度: CMSによって異なります。

WordPress構築サイトの更新方法

基本操作:管理画面へのログイン

  1. ブラウザで管理画面URLにアクセス
    • 通常:http://ドメイン名/wp-admin/
    • または:http://ドメイン名/wp-login.php
  2. ユーザー名とパスワードを入力
  3. 「ログイン」ボタンをクリック

更新ケース1:サイトのタイトルを変更

基本的な方法(SEOプラグインなしの場合):

  1. 管理画面→左メニューの「設定」→「一般」
  2. 「サイトのタイトル」欄に新しいタイトルを入力
  3. ページ下部の「変更を保存」をクリック

SEOプラグイン使用時(Yoast SEO、All in One SEO等):

  1. 管理画面→左メニューの「SEO」(またはプラグイン名)
  2. 「検索での見え方」→「一般」(メニュー名はプラグインにより異なる)
  3. 「サイトのタイトル」を変更
  4. 「変更を保存」

重要な注意点: SEOプラグインを使っている場合、「設定」→「一般」でタイトルを変更しても検索結果には反映されません。必ずSEOプラグインの設定画面で変更してください。

更新ケース2:投稿記事の本文を編集

  1. 管理画面→「投稿」→「投稿一覧」
  2. 編集したい記事のタイトルをクリック
  3. エディタで文章を編集
    • ブロックエディタ(Gutenberg):ブロック単位で編集
    • クラシックエディタ:Wordのような感覚で編集
  4. 「更新」ボタンをクリック

更新ケース3:固定ページの内容を編集

  1. 管理画面→「固定ページ」→「固定ページ一覧」
  2. 編集したいページのタイトルをクリック
  3. エディタで内容を編集
  4. 「更新」ボタンをクリック

注意!テンプレートファイルに直接記述されている場合:

一部の固定ページ(特にトップページや会社概要など)は、PHPファイルに直接記述されていることがあります。

確認方法:

  • 固定ページの編集画面に内容が表示されない
  • 「このページはテンプレートファイルで管理されています」等のメッセージが表示される

この場合、管理画面からは編集できません。FTPでPHPファイルを編集する必要があります(次のセクションで解説)。

更新ケース4:画像を差し替える

  1. 管理画面→「メディア」→「ライブラリ」
  2. 差し替えたい画像をクリック
  3. 「新しいファイルをアップロード」(プラグインによる)または、古い画像を削除して新しい画像をアップロード
  4. 該当ページを編集して画像を選び直す

静的HTMLサイトの更新方法

必要なツール

  • FTPソフト(FileZilla、WinSCP、Cyberduck等)
  • テキストエディタ(TeraPad、サクラエディタ、VSCode等)
  • FTP接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)

基本的な更新手順

ステップ1:FTPでファイルをダウンロード

  1. FTPソフトを起動
  2. FTP接続情報を入力して接続
  3. サーバー上の編集したいHTMLファイルを探す
  4. ファイルを右クリック→「ダウンロード」
  5. パソコンの任意の場所に保存

ステップ2:テキストエディタで編集

  1. ダウンロードしたHTMLファイルを右クリック
  2. 「プログラムから開く」→テキストエディタを選択
  3. HTMLコードが表示される
  4. 該当箇所を編集

編集例:

タイトルを変更する場合:

Copy<title>古いタイトル</title>
↓
<title>新しいタイトル</title>

本文を変更する場合:

Copy<p>古い文章です。</p>
↓
<p>新しい文章です。</p>

画像を差し替える場合:

Copy<img src="images/old.jpg" alt="説明">
↓
<img src="images/new.jpg" alt="説明">
  1. 編集したら「上書き保存」

ステップ3:FTPでアップロード

  1. FTPソフトでサーバーに接続(まだ接続中なら不要)
  2. 元のファイルがあった場所に、編集したファイルをドラッグ&ドロップ
  3. 「上書きしますか?」→「はい」
  4. アップロード完了

ステップ4:ブラウザで確認

  1. 該当ページをブラウザで開く
  2. 強制リロード(Ctrl + F5)して最新の状態を表示
  3. 正しく反映されているか確認

注意点

  • 複数ページを変更する場合、すべてのHTMLファイルを個別に編集する必要があります
  • バックアップを取ってから編集しましょう
  • HTMLの文法エラーがあると表示が崩れる可能性があります

PHPファイルを直接編集する場合(WordPress上級者向け)

WordPressで固定ページのテンプレートファイル(PHPファイル)を編集する必要がある場合です。

警告: PHPファイルの編集はリスクが高いです。1文字間違えただけでサイト全体が真っ白になることがあります。必ずバックアップを取ってから作業してください。

編集手順

  1. FTPでサーバーに接続
  2. /wp-content/themes/使用中のテーマ名/ にアクセス
  3. 編集が必要なPHPファイルを特定
    • page.php:固定ページのテンプレート
    • front-page.php:トップページ
    • header.php:ヘッダー部分
    • footer.php:フッター部分
  4. ファイルをダウンロード
  5. テキストエディタで開く
  6. HTMLとPHPが混在したコードが表示される
  7. 該当箇所を慎重に編集
  8. 保存してアップロード
  9. ブラウザで確認

この方法は非常に厄介で、HTMLやPHPの知識がないと危険です。

可能であれば、専門家に依頼することを強くおすすめします。

「更新できない」を二度と起こさないために

ホームページが更新できないトラブルは、大きく分けて3つのパターンがあります:

  1. キャッシュが原因(表示上の問題)→ 強制リロードやキャッシュクリアで解決
  2. エラー・バグ(技術的トラブル)→ プラグイン無効化やサーバー設定の見直しで解決
  3. 情報紛失・知識不足(管理的問題)→ 情報の再取得と体制構築で解決

特に危険なのが、社内担当者の退職外注先との連絡不通です。これらは突然発生し、即座の対応が必要になります。

最も重要なのは予防です。今日から以下を実践してください。

  • サーバー・ドメイン・FTP・WordPressの全情報を確認・記録
  • 情報を2箇所(紙・デジタル・クラウド)に保管
  • 複数人で情報を共有
  • 契約は必ず自社名義に
  • 年に1回、すべての情報を棚卸し

これらを実践すれば、「ホームページが更新できない」という緊急事態を防ぐことができます。

もし今、更新できなくて困っているなら、まずは信頼できる人に相談してください。ネットで検索するより、紹介してもらった方が確実に、早く、安心して解決できます。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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