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やってはいけない集客方法:PDCAを回さず同じことを続ける

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「毎日ブログを更新しているのに、問い合わせが増えない」
「インスタグラムの投稿を半年続けているが、フォロワーは友だちだけ」
「チラシを毎月配っているが、反応率はずっと横ばい(むしろ下がっている)」

もしあなたがこのような状況に陥っているなら、それは「努力不足」ではありません。

むしろ、努力の方向性を確認せずに走り続けている「検証不足」が原因です。

多くの経営者は「継続は力なり」という言葉を信じ、真面目に取り組んでいます。

しかし、集客において「思考停止した継続」は力になりません。ただの徒労に終わる危険性が高いのです。

間違ったフォームで素振りを1万回繰り返しても、野球はうまくならないどころか、体を痛めてしまいます。ビジネスも同じです。

成果が出ていないやり方を、改善もせずに繰り返すことは、時間と資金という貴重なリソースをドブに捨てているのと同じことです。

この記事では、集客を成功させるために不可欠な「PDCAサイクル」の回し方について、中小企業の実践レベルに落とし込んで解説します。

なぜあなたの努力が報われないのか、その根本原因と解決策を持ち帰ってください。

目次

「同じことを続けていれば成果が出る」という幻想

日本人の美徳として「石の上にも三年」という言葉がありますが、Webマーケティングや集客の世界では、この考え方が命取りになることがあります。

「いつか誰かが見てくれるはず」
「続けていればアルゴリズムが評価してくれるはず」

という期待は、残念ながら幻想です。なぜなら、市場環境は常に変化しているからです。

継続の落とし穴

例えば、3年前のインスタグラムでは「映える写真」を投稿していれば集客できましたが、現在は「リール動画」や「文字入れ投稿」による有益情報の発信がなければ見向きもされません。

市場やユーザーの好みが変化しているのに、あなたが「3年前の成功法則」を毎日続けていたらどうなるでしょうか? どれだけ努力しても、成果は右肩下がりになります。

「同じことを続ける」ことが正解なのは、それが「成果が出ていること」である場合のみです。成果が出ていない行動を続けることは、現状維持ではなく退化を意味します。

なぜ「PDCAを回さない」ことが危険なのか(5つの理由)

PDCA(計画・実行・評価・改善)を回さず、ただ漫然と集客活動を続けることのリスクは計り知れません。その主な理由を5つ挙げます。

1、改善のチャンスを逃し続ける

「なぜ反応がなかったのか?」を考えない限り、改善点は見つかりません。

たった1行のキャッチコピーを変えるだけで反応率が2倍になることもありますが、振り返りをしなければ、その可能性に永遠に気づくことができません。

2、無駄な時間とお金を浪費する

効果のない広告にお金を払い続けたり、誰も読まないブログ記事を書くために毎日1時間を使ったりするのは、経営資源の浪費です。

PDCAを回していれば、「この広告は効果がないから止めよう」と早期に判断し、資金を有効活用できます。

3、市場変化についていけなくなる

競合他社は新しいSNSを試したり、Webサイトをリニューアルしたりと変化しています。あなたが同じやり方に固執している間に、顧客は「より便利で、より魅力的な」競合へと流れていきます。

4、モチベーションが下がる

人間は、成果が見えない努力を長く続けることはできません。「これだけやっているのにダメだ」と無力感に襲われ、最終的には集客活動そのものを辞めてしまいます。PDCAを回して小さな改善の兆しが見えれば、それがモチベーションになります。

5、競合に圧倒的に引き離される

競合が「毎週改善」を行っていたら、1年で52回の改善が積み上がります。あなたが1年間同じことを繰り返している間に、競合との実力差は52倍になります。この差を後から埋めるのは不可能です。

PDCAを回さない人の典型的な行動パターン

あなたは以下のパターンに当てはまっていませんか? これらは「PDCA不在」の典型的な兆候です。

  • 毎日「ロボットのように」投稿している
    同じ時間、同じハッシュタグ、似たような写真。思考停止状態で作業をこなすことが目的になっている。
  • アクセス解析(インサイト)を見たことがない
    「何人が見たか」「どの投稿が保存されたか」といった数字を確認せず、感覚だけで運用している。
  • 「これでいいはず」と思い込んでいる
    自分のやり方が正しいと信じ込み、客観的な数値や顧客の反応を直視しない。
  • 反応が悪くても原因を分析しない
    「たまたまタイミングが悪かった」「今日は天気が悪いから」と、外部要因のせいにして思考を止める。
  • 成功者の「表面」だけ真似る
    成功している同業者の投稿を表面的に真似るだけで、「なぜその投稿がウケているのか」という本質的な分析をしていない。

PDCAサイクルとは?(基礎知識)

PDCAとは、業務効率化や改善のためのフレームワークですが、集客においては「勝ちパターンを見つけるための実験サイクル」と言えます。

ステップ意味集客における具体例
P (Plan)
計画
仮説を立てる
目標を決める
「30代主婦層に向けて、時短レシピの投稿をしてみよう」
「今月はLINE登録者数を10人増やすことを目標にする」
D (Do)
実行
計画通りに行動する実際に時短レシピの記事を書き、Instagramに投稿する。
店頭でLINE登録の声掛けを行う。
C (Check)
評価
結果を数値で確認する「いいね数がいつもより1.5倍多かった」
「声掛けしたけど、登録してくれたのは2人だけだった」
A (Act)
改善
次の一手を決める「レシピ投稿は反応が良いから、来週は動画にしてみよう」
「声掛けのタイミングを会計時ではなく、着席時に変えてみよう」

多くの人は「P(計画)」と「D(実行)」だけで終わっています。「C(評価)」と「A(改善)」がないため、やりっ放しになり、成長しないのです。

実際にPDCAを回す7つの具体的な方法

では、具体的にどうすればいいのか? 中小企業が明日から実践できる7つのアクションを紹介します。

1、数値目標を設定する(KPI)

「頑張る」は目標ではありません。「月間アクセス数1,000PV」「問い合わせ5件」「インスタ保存数平均20」など、必ず数値でゴールを設定してください。数値があるからこそ、達成・未達成の判定(Check)ができます。

2、週1回の振り返り時間を確保する

忙しい日常業務の中では、振り返りは後回しにされがちです。金曜日の17時など時間を固定し、強制的に「数字を見る時間」を作ってください。

3、Googleアナリティクス・SNSインサイトを必ず確認

無料の解析ツールを使わない手はありません。 「どのページが一番読まれているか?」 「どの投稿が一番プロフィールクリックされたか?」 これを確認するだけで、顧客の関心事が手に取るように分かります。

4、A/Bテストを実施する

迷ったら両方試すのがWebの鉄則です。 「A:商品のメリットを訴求した件名」 「B:お客様の声を訴求した件名」 の2パターンのメルマガを送り、どちらが開封率が高いかをテストします。これを繰り返すだけで、反応率は劇的に上がります。

5、成果が出たものを伸ばし、出なかったものは捨てる

評価(Check)の結果、反応が良かった投稿はシリーズ化したり、広告費をかけたりして伸ばします。逆に、反応が悪かった企画は潔くやめる勇気も必要です。「せっかく作ったから」という執着は捨てましょう。

6、小さな改善を積み重ねる(完璧を求めない)

いきなりホームぺージ全体をリニューアルする必要はありません。「申し込みボタンの色を変える」「トップ画像のキャッチコピーを変える」といった小さな変更で十分です。小さなPDCAを高速で回す方が、リスクが少なく、確実に前に進めます。

7、改善ログをつける

「何を変えたら、どうなったか」をノートやExcelに記録します。「10月1日:タイトルに【速報】とつけたら開封率が3%上がった」といった記録は、自社だけの貴重なノウハウ資産になります。

6業種別のPDCA実践例

業種によって見るべき指標や改善ポイントは異なります。実際の現場でのBefore/Afterを見てみましょう。

業種Before(PDCA無し)After(PDCA実施後)
飲食店毎日「今日の日替わりランチ」の写真だけを投稿。
→ いいね数が横ばい。
【改善】写真だけでなく「調理中の動画(シズル感)」を投稿し、反応を比較。
→ 動画の方が保存数が3倍高いと判明し、動画投稿をメインに切り替え。来店客増。
美容室カット後の綺麗なモデル写真ばかり掲載。
→ 新規予約が増えない。
【改善】「Before/After」や「髪のお悩みQ&A」を投稿。
→ インサイトで「保存数」が多い投稿を分析。「白髪ぼかし」の需要が高いと気づき、専門メニュー化して集客成功。
工務店完成見学会のチラシを毎回同じデザインで配布。
→ 来場者数が減少傾向。
【改善】チラシのキャッチコピーを「家づくり相談会」と「失敗しない土地探し」の2パターンでA/Bテスト。
→ 「土地探し」の方が反応率が良いことが分かり、ターゲットを土地なし客に絞って訴求。
士業専門用語だらけの解説ブログを執筆。
→ アクセスはあるが問い合わせゼロ。
【改善】ページの滞在時間を分析し、すぐ離脱されていると判明。冒頭に「無料相談はこちら」のボタンを設置し、用語を噛み砕いた表現に修正。
→ 問い合わせ発生率(CVR)が改善。

PDCAを習慣化する3つのコツ

PDCAは概念としては理解できても、継続するのが難しいものです。習慣化するためのコツを紹介します。

1、スケジュールに強制的に組み込む

「時間が空いたら振り返ろう」では一生やりません。Googleカレンダーに「数値確認MTG」として毎週30分の予定を入れてください。これは顧客対応と同じくらい重要な「未来の売上を作る仕事」です。

2、改善会議を一人でやる/チームでやる

一人社長であっても、「一人戦略会議」を開きましょう。カフェに行ってノートを開き、「今週の良かったこと・悪かったこと・来週変えること」を書き出すだけで頭が整理されます。スタッフがいる場合は、責める場ではなく「どうすればもっと良くなるか」を話す場として会議を設定します。

3、外部の目を入れる

自分たちだけでは「何が悪いのか」に気づけないことがあります。コンサルタントを入れたり、同業者の勉強会に参加したりして、客観的なフィードバックをもらう機会を作ると、PDCAの精度が一気に上がります。

継続だけでは勝てない、改善し続ける者だけが生き残る

ダーウィンの進化論に「最も強い者が生き残るのではなく、変化できる者が生き残る」という言葉があります。ビジネスも全く同じです。

同じことをただ続けるだけの「現状維持」は、変化の激しい現代においては「緩やかな死」を意味します。
一方で、昨日より今日、今日より明日と、わずかでも改善を続けることができれば、1年後には見違えるような成果を生み出します。

「100点満点の正解」を探す必要はありません。

とりあえずやってみて(Do)、結果を見て(Check)、ちょっと変えてみる(Act)。このサイクルを誰よりも速く回すことこそが、最強の集客戦略です。

さあ、今すぐスマホを取り出し、あなたの直近のSNS投稿やブログのアクセス数を確認してみてください。

「なぜこの数字なのか?」を考えること。それが、あなたのビジネスを飛躍させるPDCAの第一歩です。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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