大阪の外壁塗装業者の集客方法|チラシが効かない時代の地域密着戦略

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

大阪の外壁塗装業界、集客の常識が変わっています

「チラシを配っても全然反応がない…」
「ホームページを作ったけど問い合わせが来ない…」

そんな悩みを抱えている大阪の外壁塗装業者さんは多いのではないでしょうか。実は、外壁塗装の集客方法は近年大きく変わってきています。そのためには、大阪という地域の特性を理解した集客戦略も重要になっています。

大阪での外壁塗装集客は、「地域によって戦略を変える」ことが成功のポイントになっています。

目次

大阪市内の中心部は戸建てが少ない

大阪市内、特に北区や中央区、西区などの都心部では戸建て住宅がかなり少なくなっています。北区なんて、ほとんどがマンションやオフィスビルばかりで、外壁塗装のお客さんを見つけるのは本当に大変です。

一方で、まだ戸建てが多く残っているエリアは、東住吉区、住吉区、平野区といったところです。こういう地域には昭和40年代から50年代に建てられた家や、新築の戸建てもあって、そろそろ外壁塗装のタイミングを迎えている家も多いです。

大阪市外のほうがチャンスが多い

守口市、門真市、堺市、東大阪市、八尾市、豊中市、吹田市、茨木市、高槻市、枚方市など、大阪市外のほうが戸建て住宅は断然多いです。特に昭和の時代に建てられた住宅は、築30年から50年の家がたくさんあり、外壁塗装だけでなく、リフォームや建て替えなどのニーズもあります。

こうした古い家が多いエリアは、外壁塗装の需要も多いのが現実です。そういうエリアほど地域密着の付き合いが大切になってきます。

外壁塗装のお客さんは年配層、だからこそ効く集客方法

外壁塗装を依頼する決済者は、ほとんどの場合、年配の方ですよね。だからこそそこに響く方法を考える必要があります。それらをまとめてみました。

ターゲットは、既に戸建てを持っている層

外壁塗装のお客さんは、基本的に既に戸建て住宅を持っている層です。つまり、30代後半から60代が中心になります。特に50代、60代の方が多いというのが業界の常識です。

この年代の方々は、若い世代とは情報収集の方法が違います。インスタグラムやTikTokよりも、FacebookやYouTubeを見ている人が多いです。

以前までは、ここにチラシも含まれていましたが、今は年配の方でも新聞を取っていないお家も増えてきています。またポストのチラシを見ないでまとめて捨ててしまうお宅も多くなりました。

Facebookが外壁塗装に合う理由

Facebookは外壁塗装業者にとって、有効な集客ツールです。なぜかというと、ユーザーの年齢層が外壁塗装のターゲット層とぴったり合っているからです。

大阪の郊外エリアには、地域のコミュニティが活発に動いています。コミュニティに参加して、フェイスブックを使いながら、地域住民とのつながりを作ることができます。

ここで大切なのは、いきなり営業をかけるのではなく、まずは地域の一員として信頼関係を築くことです。地域のイベント情報をシェアしたり、住民の投稿にコメントしたりして、「この人は信頼できる」と思ってもらうことが大切です。

YouTubeで専門性をアピール

YouTubeは外壁塗装業者にとって強力な武器になります。塗装の工程を動画で紹介したり、「こんな外壁は要注意」といった住民向けの情報を発信したりすることで、専門家としての信頼を得ることができます。

大阪弁で親しみやすく話すと、地域の人により身近に感じてもらえます。「この業者さんは地元の人や」という親近感が、問い合わせにつながることもあります。

ホームページとGoogleビジネスプロフィールは必須です

ホームページとグーグルビジネスプロフィールは必ずやりましょう。ホームページにお金をかけなくても必ずしも良いですが、全くないのは困ります。

そもそも集客できなくなる可能性があります。

低予算で安くてもいいから、作成はしましょう。ちなみに大阪なら対面で打ち合わせできて、安いホームページを作成できるのが弊社です。ご興味ありましたら、お気軽にご相談ください。

ホームページがないと信頼されない時代

今の時代、ホームページがない外壁塗装業者は信頼してもらえません。お客さんは必ずインターネットで業者のことを調べます。その時にホームページがないと、「この業者は大丈夫なのか?」と不安に思われてしまいます。

ホームページには施工事例をたくさん載せることが大切です。特に自分の営業エリア内での施工事例があると、「この業者は近所で工事をしている」という安心感を与えることができます。

Googleビジネスプロフィールで地域密着をアピール

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、地域密着の外壁塗装業者には欠かせないツールです。「大阪市住吉区 外壁塗装」「堺市 塗装業者」といったキーワードで検索された時に、Googleマップに表示されるからです。

口コミもとても重要です。工事が終わった後は、お客さんに「Googleで口コミを書いていただけませんか?」とお願いしてみてください。良い口コミがたくさんあると、それを見た人が問い合わせをしてくれることが多いです。

チラシは効かなくなった、でも完全にやめるのは早い

チラシは効かなくなっています。でも完全に辞めて良い地域と辞めなくても良い地域があります。まだ完全に辞める地域は少ないです。

チラシの反応率は確実に下がっている

以前なら1,000枚のチラシを配れば2、3件の問い合わせがあったものが、今は10,000枚配っても1件あるかどうかという状況になっています。特に大阪市内では、チラシを見ない人が本当に増えました。

ただし、完全にチラシが無効になったわけではありません。地域や配り方によっては、まだ一定の効果があります。

チラシを使うなら工夫が必要

もしチラシを使うなら、単純に「外壁塗装やります」という内容ではダメです。QRコードを付けてホームページに誘導したり、YouTube動画のURLを載せたりして、デジタルとの連携を図ることが大切です。

チラシだけで完結させようとせず、「まずは無料診断」「お見積り無料」といった低いハードルを設けて、まずは接点を作ることを目指すべきです。

近隣の施工事例をたくさん載せたチラシにしましょう。

地域密着型の集客が今後の主流

地域密着型の集客をおすすめします。

コミュニティに入っていくことの重要性

外壁塗装のような地域密着型の業種では、地域のコミュニティに参加することが何より大切です。町内会、商工会、青年会議所、ロータリークラブなど、地域にはさまざまなコミュニティがあります。

こうしたコミュニティに参加することで、地域の人たちとの人間関係を築くことができます。そして、その関係が仕事につながることも多いです。

地域イベントへの参加・協賛

地域の夏祭りや運動会などのイベントに参加したり、協賛したりすることも効果的です。地域の人たちに「あの塗装屋さんはいつも地域のことを考えてくれている」と思ってもらえれば、工事の依頼をもらえる可能性が高くなります。

協賛といっても、大金を出す必要はありません。のぼりやテントを提供したり、イベントの設営を手伝ったりするだけでも、地域への貢献として認識してもらえます。

地域別に考える、具体的な集客戦略

集客戦略は、地域ごとに考えます。そうすることによって、大きな外壁塗装業者などが近くにあっても慌てることなく集客ができるようになるのです。

大阪市内の中心部での戦略

北区、中央区、西区などの都心部では、戸建て住宅が少ないため、限られたお客さんを確実に獲得する戦略が必要です。

SEO対策に力を入れる

「北区 外壁塗装」「中央区 塗装業者」といったキーワードでの検索順位を上げることが重要です。競合が少ない分、多くのワードで、上位表示されれば問い合わせにつながりやすいです。

高品質・高単価路線

都心部のお客さんは、価格よりも品質を重視する傾向があります。高品質な塗料や工法をアピールして、高単価の案件を狙うのが効果的です。

大阪市の中心部以外での戦略

東住吉区、住吉区、平野区、生野区、大正区、住之江区など、まだ戸建てが多いエリアでは、地域密着の戦略が有効です。

Facebookを使ってコミュニティへの参加

Facebookを使いつつ、地域のコミュニティに参加して、住民との交流を深めます。塗装に関する無料アドバイスを提供することで、専門家としての認知を高めます。

口コミ・紹介の仕組み作り

満足したお客さんからの紹介を増やすための仕組みを作ります。紹介してくれたお客さんには特典を提供するなど、紹介を促進する工夫が大切です。

大阪府下(市外)での戦略

堺市、東大阪市、豊中市、高槻市、茨木市、枚方市、八尾市などの大阪府下では、より地域密着の色を強く出すことが重要です。

地域イベントへの積極参加

地域の祭りや運動会、清掃活動などに積極的に参加します。地域の一員としての認知を高めることで、仕事の依頼につながります。

地域の建築業者との連携

地域の工務店や不動産会社との連携を強化します。新築やリフォーム案件で外壁塗装が必要になった時に、紹介してもらえる関係を築きます。

やってはいけない集客方法

ここまではおすすめの集客方法をご紹介してきました。ここでは、決してやってはいけない集客方法をご紹介します。

しつこい営業電話・訪問営業

今の時代、しつこい営業電話や飛び込み営業は逆効果です。特に外壁塗装業界は悪徳業者のイメージがあるため、強引な営業は信頼を失う原因になります。

極端な安売り

「他社より絶対安くします」といった極端な安売りは、品質への不安、さらに経営的に厳しい将来が待っています。適正な価格で、品質の高さをアピールする方が長期的には成功します。

これからの外壁塗装の集客が成功するポイント

外壁塗装が今後どのようにして生き残っていけるのか、どんな集客方法が良いのか、それらのポイントをご紹介します。

デジタルとアナログの組み合わせ

ホームページやSNSなどのデジタル施策と、地域イベント参加などのアナログ施策を組み合わせることが重要です。デジタルだけ、アナログだけでは限界があります。

長期的な関係構築

一度きりの工事で終わりではなく、10年後、20年後のメンテナンスまで考えた長期的な関係を築くことが大切です。そのためには、工事後のフォローアップも重要になります。

地域への貢献姿勢

単なる商売ではなく、地域に貢献するという姿勢を持つことが大切です。地域の人たちから「この業者は地域のことを考えてくれている」と思ってもらえれば、自然と仕事の依頼が来るようになります。

まとめ

大阪での外壁塗装集客は、地域の特性を理解することから始まります。

チラシの効果が下がった今、Facebook やYouTube、Googleビジネスプロフィールといったデジタルツールと、地域コミュニティへの参加というアナログ手法の組み合わせが成功の鍵です。

特に重要なのは、年配層をターゲットにした戦略です。Facebook での地域コミュニティ参加、YouTube での専門性アピール、そして何より地域密着の姿勢を示すことで、信頼を得ることができます。

大阪市内中心部、市外周部、府下エリアで、それぞれ戦略を変えながら、長期的な視点で地域の人たちとの関係を築いていく。これが、これからの外壁塗装業界で生き残るための集客戦略です。

時代は変わりましたが、お客さんが求めているのは変わらず「信頼できる業者」です。デジタルツールを活用しながらも、人と人とのつながりを大切にする。それが、大阪での外壁塗装業者の集客の秘訣です。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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