よくあるSEO失敗談:よそのサイトからコピーしてきたコンテンツ

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

他社のサイトから文章を借りてきたら、検索順位が上がらない(下がる)。

これ、よくあることです。

「少し借りただけ」
「参考にしただけ」

って言うのは、Googleは全部分かっています。1回だけでペナルティというのは考えにくいですが、万が一ペナルティを受けた場合、回復させるには非常に時間がかかります。

これまで1,000社以上をサポートしてきた中で、「コピーコンテンツ」による失敗は、もはやよくあるSEO失敗の一つです。

特に「時間がないから」「ネタがないから」という理由で、安易にコピーしてしまう時ほど、痛い目に遭います。

今日は、なぜコピーコンテンツがダメなのか、どんな結果となるのか、どういう対策をすればよいのか、ご紹介します。

目次

コピーコンテンツの3大パターン

ここでは、コピーコンテンツの3大パターンをご紹介します。程度の差がありますが、最近のグーグルのアルゴリズムは非常に賢くなっています。これくらいなら大丈夫だろうという気持ちで、少しでもコピーがあれば、順位が上がらなくなっているのは間違いありません。

パターン1:「丸パクリ」で一発アウト

なぜバレるのか: Googleのクローラーは、web上の全てのコンテンツを把握してます。文章の類似度を瞬時に判定し、最初にネット上に公開されてるものをオリジナル、あとから公開されたものをコピーとして見分けます。

パターン2:「リライト風コピー」

上位に表示された他サイトの記事を「リライト」と考え、語尾だけ変更。「です・ます調」を「だ・である調」に変えただけで、自分のサイトに掲載。

Googleのアルゴリズムは進化し続けてるので、語尾だけ変えた程度では「コピーされた価値のないコンテンツ」と判定され、順位は上がりません。

パターン3:「部分コピー」

専門サイトから法律に関する解説文を部分的にコピーし、自分の解説文はないまま公開。

「法律の解説だから大丈夫だろう」と思っていると、解説文もコピーコンテンツだと考えられて、順位が上がらない。

なぜGoogleはコピーコンテンツを嫌うのか?

ここではグーグルがコピーコンテンツを嫌い理由を考えてみます。

1. 検索品質の低下

コピーコンテンツが上位に来ると、検索エンジンとしての価値が下がります。だからGoogleは徹底的に排除します。

2. 創作者の権利保護

オリジナルコンテンツを作った人の権利を守る必要があります。コピーが得をする仕組みでは、誰も質の高いコンテンツを作らなくなるからです。

「これってコピー?」判定の境界線

コピーなのか、引用なのか、この判定は非常に難しいものがあります。ここでは判定の境界線を整理しておきます。

アウトなもの

完全コピー

  • 他サイトの文章をそのまま使用
  • 画像の無断使用
  • 表やグラフの丸パクリ

リライト風コピー

  • 語尾だけ変更
  • 順番だけ入れ替え
  • 単語だけ置き換え

引用の範囲を超えたもの

  • 引用元を明記しない
  • 引用部分が記事の大部分を占める
  • 自分の意見や解説が少ない

セーフなもの

適切な引用

  • 引用元を明記
  • 引用符で囲む
  • 自分の解説や意見が中心

事実の記載

  • 法律の条文(ただし解説は独自に)
  • 統計データ(ただし出典明記)
  • ニュース事実(ただし独自の分析を追加)

コピーコンテンツを作らないための実践的方法

1. 複数の情報源を参考にして独自の見解を作る

手順:

  1. 3〜5つのサイトを調査
  2. 共通点と相違点を分析
  3. 自分の経験と照らし合わせ
  4. 独自の結論や提案を作成

2. 「なぜ」「どうやって」を深掘りする

他のサイトが「◯◯が重要です」と書いているなら、あなたは「なぜ◯◯が重要なのか、実際の事例で説明します」と書く。

3. 地域性・業界性を活かす

  • 地域の実情に合った情報
  • 地域の目線で書く
  • 異なる業界からの見解

これらはコピーできない独自性となります。

コピーしてしまった時の対処法

ここではコピーしてしまったときの対処法をご紹介します。

1. 即座に削除・修正

発覚したらすばやく対応。完全に削除ではなく、下書き保存などでもOK。まずはネット上から非表示なるようにしてしまいましょう。放置しておくと、時間が経つほど被害が大きくなります。

2. Search Consoleで確認

手動ペナルティを受けていないかチェック。受けている場合は、問題解決後に「再審査リクエスト」が必要。

3. オリジナルコンテンツで置き換え

削除するだけでなく、価値のあるオリジナルコンテンツで置き換えることも視野に入れましょう。

4. 今後の再発防止策を立てる

  • コンテンツ作成ルールの策定
  • チェック体制の構築
  • 外注先への指示

ラクばかりすると、悪い結果となる

オリジナルなコンテンツしないパターン

  • 時間がないことを言い訳にする
  • 楽して成果を出そうとする
  • オリジナリティの価値を理解していない
  • 短期的な視点しかない

オリジナルなコンテンツにするパターン

  • 時間をかけてでも独自コンテンツを作る
  • 自社の強みを活かしたコンテンツを作る
  • 長期的な視点で取り組む
  • ユーザーのことを第一に考える

SEOに近道はありません。コピーは一時的に楽に見えても、しっぺ返しが来ます。その痛みは大きい場合もあります。

「時間がないからコピーする」という発想は、バレるケースが多いです。必ず自分のコンテンツとなるよう作業しましょう。

オリジナルコンテンツを作るのは確かに大変です。でも、それが唯一の道。あなたにしか書けない、あなたの経験に基づいた価値のあるコンテンツを作ってください。

それができれば、必ず競合に勝てます。コピーしている会社は、所詮その程度の会社ですから。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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