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やってはいけないSNS投稿、アルゴリズム重視の投稿を続ける

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「最近、インプレッション(表示回数)が伸び悩んでいるから、もっと流行りに乗らなきゃ」
「批判されたくないから、無難で共感されやすい投稿にしておこう」

SNSを運用していると、どうしても「数字」が気になります。

そして、数字を伸ばすために「アルゴリズム(SNSの拡散ルール)」に好かれる投稿を作ろうと必死になります。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

「アルゴリズムばかり見て発信を続けると、フォロワーは増えても、ファンは減っていく」

なぜなら、アルゴリズムに最適化しすぎると、あなたの「強み」や「ポジショニング(立ち位置)」がかき消されてしまうからです。

万人受けを狙ってヨイショしたり、言いたくもないことを言ったり……。そうやって「自分らしさ」を削った先に待っているのは、「誰でもいい存在」への転落です。

ビジネスに必要なのは、あなたの強みを理解し、信頼してくれる「ファン」です。

この記事では、アルゴリズム重視の投稿がなぜファンを減らすのか、そしてどうすれば「認知」と「信頼」を両立できるのか、そのバランスと戦略について解説します。

目次

「バズる投稿を続ければファンが増える」という危険な勘違い

多くの人が「リーチ数(見られた数)=成功」と勘違いしています。

確かに、認知を広げるためにリーチは重要です。しかし、認知(知っている)と信頼(ファンである)は全く別物です。

アルゴリズムの罠

  • アルゴリズムに好かれる投稿とは
    「誰にでも分かる」「反論が出にくい」「トレンドに乗っている」「当たり障りのない」内容です。つまり、金太郎飴のように「どこにでもあるコンテンツ」になりがちです。
  • その結果どうなるか
    一時的に数字は伸びますが、読者は「有益な情報」を見ているだけで、「あなた」を見ているわけではありません。あなたの代わりはいくらでもいる状態になります。

ビジネスにおいて重要なのは、「1万人の顔見知り(フォロワー)」よりも、「100人の信者(濃いファン)」です。

アルゴリズムに迎合して個性を消すことは、この「100人の信者」を自ら手放す行為に他なりません。

なぜ「アルゴリズム重視」でファンが減るのか(5つの理由)

「数字を追うこと」が、なぜ逆効果になるのでしょうか。その構造的な5つの理由を解説します。

1、自分の強みが消える(万人受けのために個性を削る)

バズるためには、ターゲットを広げる必要があります。専門用語を避け、ニッチな話題を避け、誰にでも分かるように噛み砕く。その過程で、あなたの最大の武器である「鋭い専門性」や「独自の視点」が削ぎ落とされ、丸くなってしまいます。

2、ポジショニングがブレる(一貫性を失う)

今日はAIの話題、明日は芸能ゴシップ、明後日は季節のイベント……。トレンドに乗ればインプレッションは稼げますが、「この人は何屋さんなのか?」が分からなくなります。専門家としての立ち位置(ポジショニング)が崩壊し、信頼されなくなります。

3、言いたくないことを言ってしまう(ヨイショ・迎合)

アルゴリズムは「エンゲージメント(反応)」を好みます。

そのため、本音ではそう思っていないのに、大衆にウケるように誰かをヨイショしたり、逆に炎上狙いの過激なことを言ったりしてしまいます。

自分に嘘をつき続ける運用は、精神的にも続きません。

4、専門性が薄まる(分かりやすさ優先の弊害)

「分かりやすさ」は正義ですが、行き過ぎると「浅い」になります。本当はもっと複雑な事情があるのに、「これさえやればOK!」と断言してしまう。

プロが見れば「それは違う」と思うような浅い発信を続けることで、同業者や本質を知る顧客からの評価を落とします。

5、「誰でもいい」存在になる(コモディティ化)

アルゴリズムに最適化すると、最終的にみんな同じような構成、同じようなネタに行き着きます。

競合と全く同じことを言っている人のファンになる理由はありません。「あなたでなければならない理由」が消滅します。

アルゴリズム重視の投稿の典型パターン

以下のような投稿ばかりになっていませんか? これらは「数字は出るかもしれないが、信頼は積み上がらない」典型例です。

投稿パターンファンが離れる理由
トレンドに便乗した投稿ばかり自分の専門外の話題に無理やり手を出すことで、「便乗商法」のように見え、専門家としての品格と信頼を失います。
バズりやすい「あるあるネタ」ばかり「分かる〜!」という共感は得られますが、それはエンタメとしての消費です。「この人に仕事を頼みたい」という信頼にはつながりません。
万人受けする当たり障りない投稿「感謝が大事」「継続は力なり」のような綺麗な言葉は、誰も傷つけませんが、誰の心にも深く刺さりません。スルーされる「良い人」で終わります。
炎上狙いの過激な発言強い言葉は注目を集めますが、敵も作ります。一時的に数字は伸びても、良識ある顧客や既存のファンは「この人と関わりたくない」と離れていきます。
本音を隠してヨイショばかりインフルエンサーや権力者に媚びるような投稿は、見ている側にはバレています。「自分がない人」というレッテルを貼られ、ファンは幻滅します。

認知拡大とファン構築の違い

もちろん、認知(リーチ)も大切です。重要なのは「使い分け」です。 「広く浅く届ける投稿」と「狭く深く刺す投稿」の違いを理解しましょう。

項目認知拡大型(アルゴリズム重視)ファン構築型(強み重視)
目的リーチ数・いいね数を増やす
(知ってもらう)
信頼と専門性を示す
(好きになってもらう)
内容一般論、トレンド、あるある、ノウハウの基礎独自の経験、信念、失敗談、専門的な考察
対象不特定多数(初心者層)ターゲット(悩みを持つ層)
反応「へー」「分かる」「役に立つ」
(浅い共感)
「この人は違う」「耳が痛いけど本当だ」
(深い共感・納得)
結果フォロワー増、リスト増
(でも売れない)
フォロワー微増
(でも高単価で売れる)

アルゴリズム重視からファン構築への転換方法

ファンを増やすためには、アルゴリズムの顔色を伺うのをやめ、自分の色を出す必要があります。以下のステップで転換していきましょう。

1、自分の強みを3つ書き出す

「他人とは違う経験」「独自の視点」「譲れないこだわり」は何ですか? それがあなたの差別化ポイントです。アルゴリズムのためにこれを隠してはいけません。

2、ポジショニングを明確にする

「誰の、どんな悩みを、どう解決する専門家なのか」を再定義します。八方美人をやめ、たった一人のターゲットに向けて発信します。

3、「嫌われる勇気」を持つ

万人に好かれようとすると、誰にも好かれません。あなたの本音や強い信念を発信すれば、必ずアンチ(合わない人)が現れます。しかし、それと同じ数だけ「熱狂的なファン」が現れます。アンチを恐れないでください。

4、「言いたくないこと」を言わない

これが最も健全な運用です。思ってもいない賞賛や、納得していないトレンドへの迎合をやめます。嘘のない言葉には「重み」が宿り、それが信頼になります。

5、バランスを調整する(8:2 → 5:5)

いきなり全投稿をファン構築目的にする必要はありません。 最初は「認知8割:ファン構築2割」くらいで始め、徐々に自分の色を強くし、「認知5割:ファン構築5割」を目指しましょう。

6、業種別のファン構築投稿の成功パターン

実際に「強み」を打ち出してファンを獲得した事例です。

業種投稿の切り替え
税理士認知型「確定申告の裏技5選」

ファン型「私が20年見てきた『税務調査で泣く社長』の共通点。節税より大事なのは“眠れる経営”です」
整体師認知型「1分で腰痛が治るストレッチ」

ファン型「“その場しのぎ”のマッサージはもうやめませんか? 痛みの原因は腰ではなく〇〇にあります」
Web制作認知型「おしゃれなWebデザイン集」

ファン型「綺麗なだけのWebサイトだけでなく、『売れる』動線設計の極意を話します」

7、「認知」と「信頼」のバランスが成功の鍵

アルゴリズムを完全に無視しろと言っているわけではありません。ビジネスには「認知」も必要です。

しかし、認知を広げることだけに必死になり、アルゴリズムの奴隷になって「自分」を消してしまえば、本末転倒です。

「誰からも嫌われない投稿は、誰からも愛されない投稿である」

この言葉を忘れないでください。

あなたの強み、信念、ちょっとした毒、偏愛。それらが混ざり合った人間味こそが、AIにもアルゴリズムにも生み出せない「ファンを作る引力」になります。

フォロワー数が伸び悩んでも、焦る必要はありません。

今日からは、「バズらせる」ことよりも、「たった一人のターゲットに深く刺す」ことを意識して投稿してみてください。

その勇気ある発信が、あなただけの熱狂的なファンを連れてきてくれます。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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