
「毎日ブログ書いて半年になるんですが、全然アクセスが増えません…」
この相談、本当に多いです。真面目にコツコツ頑張ってる社長さんほど、この失敗をしてしまう。
1,000社以上をサポートしてきた中で、「毎日更新してるのに効果が出ない」というブログに関する相談は、もはや定番中の定番。特に真面目な経営者ほどこの失敗をしてしまいます。
今日は、なぜ毎日ブログを書いても意味がないのか、どこで間違えてしまうのか、どうやって修正したらいいのかについて述べたいと思います。
毎日ブログ更新が意味ない理由
ここでは、毎日ブログ更新する意味がない理由についてまとめたいと思います。
1. 中身のない記事をいくら書いても無駄
実際にあった事例
大阪の建設会社の社長さん、毎日欠かさず200文字程度の日記を半年間更新。内容は「今日は現場を見に行きました」「天気が良かったです」「頑張ります」の繰り返し。
半年後のアクセス数:1日平均3人
なぜダメなのか
- 読者の悩みを解決していない
- 検索される理由がない
- 専門知識を活かしていない
- 単なる日記になっている
Googleは「有用で信頼できるコンテンツ」を求めています。ブログの黎明期ならまだしも、今は社長の日記は、誰も検索しません。
2. SEOキーワードを全く考えていない
実際にあった事例
美容サロンのオーナーさん、毎日800文字の記事を書いてたんですが、すべて感情論。「今日のお客様は素敵でした」「新しいメニューを考えています」など。
キーワードツールで調べたら、検索ボリュームのないワードばかり。誰も検索しないワードを書いておられました。
なぜダメなのか
- 検索されないキーワードで記事を書いている
- ターゲットユーザーのことを考えていない
- 競合分析をしていない
- キーワード選定の知識がない
砂漠で氷を売っても売れません。キーワード選定をしていない記事は、まさにそれと同じことをしています。
3. 差別化・独自性が全くない
実際にあった事例
税理士事務所の先生、毎日税務の豆知識を書いてたんですが、内容が他のサイトと全く同じ。国税庁のサイトを言い換えただけの記事が200本以上。
検索結果
ライバルサイトに完全に負けて圏外
なぜダメなのか
- 他のサイトで読める情報しか書いていない
- 一次情報(実体験)がない
- 専門家としての独自の見解がない
- コピーコンテンツに近い状態
差別化の例
- 「実際に相談された事例をもとに解説」
- 「失敗談から学んだポイント」
- 「業界の裏話・現場の声」
- 「他では教えてくれない実践的なコツ」
4. 読者の検索意図を無視している
実際にあった事例
リフォーム会社の社長さん、「リフォーム 大阪」で上位を狙って毎日記事更新。でも内容は会社の宣伝ばかり。「弊社の強み」「弊社の実績」「弊社にお任せください」の連発。
読者が求めていること
「リフォーム費用の相場」「失敗しない業者の選び方」「実際の施工事例」 記事の内容:「弊社の宣伝」
これでは読まれるわけありません。
実際の失敗パターン5選
パターン1:「とりあえず毎日書けばいい」思考
「SEOには更新頻度が大事って聞いたから、とりあえず毎日書いてます」
これ、昔は効果ありました。今は、効果なし。質の低い記事を量産すると、サイト全体の評価が下がります。
パターン2:「文字数さえ多ければいい」思考
「1,000文字以上書けばSEOに良いって聞いたから」
文字数は、ある程度の質がないと関係ありません。大切なのは「読者の疑問を解決できているか」です。無意味に文字数を増やすと、逆に読みにくくなります。
パターン3:「業界用語でプロらしさアピール」思考
専門用語を使いまくって、一般の人には全く理解できない記事に。「プロっぽく見えるから」という理由で、カタカナや英語を多用。
読者は逃げます。
パターン4:「競合のマネをすればいい」思考
上位サイトの記事をリライトしただけの記事を量産。独自性ゼロで、検索エンジンから「価値のないコンテンツ」と判断されます。
ブログ執筆において、量産型でブログ記事を書いてはいけない理由はこちら。
パターン5:「自社の宣伝をすればいい」思考
ブログを会社案内代わりに使って、自社の宣伝ばかり。読者の悩み解決は二の次。これじゃあ検索されません。
自社の宣伝ばかりを書いたブログ記事が集客できない理由はこちら。
どうすれば効果的なブログが書けるのか?
ここでは、効果的なブログを書く方法をまとめてみました。
1. キーワード選定から始める
具体的な手順
- ラッコキーワードなどでキーワード候補を調べる
- キーワードプランナーで検索ボリュームを確認
- 実際に検索して競合サイトをチェック
- 勝てそうなキーワードを選ぶ
私がおすすめするキーワード
- 地域名+業種(「大阪 税理士」など)
- お悩み系(「相続税 計算方法」など)
- 比較系(「リフォーム 費用 相場」など)
2. 読者の検索意図を深く理解する
例:「リフォーム 費用」と検索する人の気持ち
- 「いくらかかるか知りたい」
- 「予算内でできるか知りたい」
- 「ぼったくられたくない」
- 「失敗したくない」
この不安を解決する記事を書きます。
3. 一次情報・実体験を必ず入れる
ダメな例: 「リフォーム費用の一般的な相場は○○万円です」
良い例: 「先月、実際にお客様から『キッチンリフォームで300万円の見積もりをもらったけど高すぎませんか?』と相談されました。詳しく聞いてみると…」
実体験があると、記事の信頼性が格段に上がります。
4. 差別化できるポイントを見つける
つちやの場合
- 1,000社サポートした実体験
- 制作会社・代理店とは違う第三者視点
- 複数のYouTubeチャンネル運営の知見
- 大阪の地域性を活かした情報
あなたの会社にも、必ず差別化ポイントがあります。
5. 毎日更新より「質」にこだわる
効果的な更新頻度
- 週1〜2回の高品質記事
- 読者の悩みを完全解決する内容
- しっかりとしたキーワード選定
- 実体験に基づいた独自情報
毎日書かなくても、質の高い記事なら確実に読まれます。
量より質で、ブログを書こう
毎日ブログ更新で失敗する人の特徴
- とりあえず書けばいいと思っている
- 読者のことを考えていない
- キーワード選定をしていない
- 独自性・差別化を意識していない
- 自社の宣伝ばかりしている
成功する人の特徴
- 読者の悩みを理解している
- しっかりとキーワード選定をしている
- 実体験・一次情報を活用している
- 差別化ポイントを活かしている
- 戦略的にコンテンツを作成している
ブログは「書く」ことが目的ではありません。「読者の悩みを解決する」ことが目的です。そのために必要なのは、量ではなく質。戦略です。
もちろん量も大事ですが、ある一定の質が大事なのは言うまでもありません。
毎日書く時間があるなら、週に1回でいいから、読者が本当に求めている情報を、あなたの実体験をもとに書いてください。そっちの方が絶対に効果が出ます。
「毎日ブログ書いてるのに効果が出ない」と嘆く前に、まず読者の立場になって考えてみてくださいね。