やってはいけないSEO:「釣りタイトル」で普通のコンテンツなのに釣る

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「クリック率は良いんですが、すぐに離脱されてしまいます…」

この相談、多いです。

タイトルで釣って、中身がスカスカ。一時的にクリックは増えるけど、結果的にサイト全体の評価を下げるわるいパターンです。

1,000社以上をサポートしてきた中で、「タイトルとコンテンツの不一致」による失敗は、もはやSEO失敗談の代表格。

今日は、なぜタイトルとコンテンツが一致していないとダメなのか、どんな失敗パターンがあるのか、実際の現場で見てきた生々しい事例をお話しします。

目次

タイトルとコンテンツ不一致の2大パターン

ここでは、タイトルとコンテンツが一致しないパターンをご紹介します。

パターン1:「釣りタイトル」で期待を裏切る

実際にあった事例

大阪の不動産会社のクライアントさん、こんなタイトルをつけてました。

  • タイトル:「【衝撃】大阪の土地価格が暴落!今すぐ知るべき理由とは?」
  • 実際の内容:「不動産投資をお考えなら弊社にご相談ください」という営業文

なぜダメなのか

  • ユーザーの期待を完全に裏切っている
  • 「騙された」という負の感情を与える
  • 離脱率が異常に高くなる
  • Googleからの評価も下がる

パターン2:「大げさタイトル」で肩透かし

実際にあった事例

美容サロンのオーナーさんの記事

  • タイトル:「たった5分で-10歳!美容業界が隠す若返りの秘密」
  • 実際の内容:「化粧水をつける時は優しくパッティングしましょう」という常識的な話

なぜダメなのか

  • タイトルのインパクトと内容の薄さのギャップが激しい
  • 専門性や独自性が全く感じられない
  • リピーターが一切つかない

なぜタイトルとコンテンツを一致させる必要があるのか?

1. Googleの評価基準「E-E-A-T」に関わる

Googleは以下を重視しています。

  • Experience(経験):実体験に基づいているか
  • Expertise(専門性):専門知識があるか
  • Authoritativeness(権威性):信頼できる情報源か
  • Trustworthiness(信頼性):信頼できるか

タイトル詐欺は「信頼性」を著しく損ないます。

2. ユーザー行動シグナルが悪化する

  • 滞在時間:短くなる
  • 離脱率:高くなる
  • リピート率:下がる

これらすべてがSEOの評価を下げる要因になります。

3. ブランドイメージが悪化する

一度「騙された」と思われたら、そのサイトには二度と来てくれません。イメージが悪くなります。

タイトルとコンテンツを一致させる方法

1. 記事を書いてからタイトルをつける

ダメな順序: 先にインパクトのあるタイトルを考える→無理やり内容を合わせようとして破綻

良い順序: 仮タイトルを考える→しっかりした内容を書く→内容に合ったタイトルをつける

2. 「約束」を必ず守る

タイトルで約束したことは、必ず記事内で実現する。

約束の例

  • 「5つの方法」→必ず5つ紹介する
  • 「初心者でもわかる」→専門用語を使わず説明する
  • 「事例付き」→必ず具体例を入れる
  • 「無料でできる」→お金のかからない方法を紹介する

3. 具体性を重視する

ダメなタイトル: 「SEOで成功する方法」

良いタイトル: 「地域密着型工務店が3ヶ月でGoogle検索1位を獲得した5つのSEO施策」

具体的な業種、期間、結果、方法の数を明記する

4. 読者の検索意図を深く理解する

「大阪 税理士 安い」で検索する人の本当の気持ち

  • 「費用を抑えたい」
  • 「でも質は落としたくない」
  • 「失敗したくない」
  • 「大阪で相性の良い先生に出会いたい」

この気持ちに応える内容にする。

信頼こそがSEOの基盤

タイトル詐欺をする会社の特徴

  • 短期的な成果しか考えていない
  • ユーザーのことを考えていない
  • ブランド価値を軽視している
  • 継続的な関係構築ができていない

成功する会社の特徴

  • 長期的な視点で考えている
  • ユーザーファーストの姿勢
  • 信頼関係を重視している
  • 継続的な価値提供を心がけている

SEOの本質は「信頼」です。タイトルで嘘をつく会社は、長期的に必ず失敗します。短期的にクリック数が増えても、それは砂上の楼閣。本当の成功は、読者との信頼関係から生まれます。

「クリックさせること」と「満足させること」は全く別物です。クリックさせるのは簡単ですが、満足させるのは大変。でも、満足させ続けることができれば、必ず成果は出ます。

タイトルとコンテンツを一致させる。当たり前のことですが、この当たり前ができていない会社があまりにも多い。だからこそ、きちんとやってる会社が勝ちます。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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