
治療院の競争が激化する中、
「新規の患者さんが来ない」
「リピーターが定着しない」
という悩みを抱える院長先生は多いのではないでしょうか。
多くの治療院がInstagram(インスタグラム)を活用して集客に成功しています。20代~40代の健康意識の高い層にとって、インスタグラムは治療院選びの重要な情報源になっているからです。
今回は、Webマーケティング経験と複数のインスタグラムのアカウント運営で培った知見から、「やってみてよかった」手法だけをお伝えします。
実際に治療院クライアントで数倍の集客効果を上げている実践的な方法をご紹介します。
なぜ治療院にインスタグラム集客が必要なのか?
ここでは治療院においてインスタグラム集客がなぜ必要か?説明いたします。
1. 患者さんの行動が変化している
最近の患者さんは、治療院を選ぶ前に必ずスマホで検索します。
特に若い世代では、Google検索よりもInstagramで「#肩こり治療」「#腰痛改善」などのハッシュタグで情報収集する傾向が強まっています。
2. 施術効果を視覚的に伝えられる
文章だけでは伝わりにくい、
「施術前後の変化」
「院内の清潔さ」
「スタッフの人柄」を、
写真や動画で効果的にアピールできます。これは他のSNSにはない大きなメリットです。
3. 低コストで長期的な資産になる
Instagram運用は基本無料です。
一度投稿したコンテンツは、資産のごとく長期にわたって集客効果を発揮します。チラシや広告のように継続的にコストがかからないのが魅力の一つですね。
インスタグラム集客で失敗する治療院の共通点
成功事例をお話しする前に、よくある失敗パターンを知っておきましょう。
やってはいけない運用方法
- リール投稿を全くしない:フィード投稿だけでは露出が限定的
- フォロワー数だけを追求:地域外のフォロワーばかり増やしても意味なし
- 投稿が不定期:たまにしか更新しないとアルゴリズムに評価されない
- 宣伝投稿ばかり:売り込み感が強すぎると敬遠される
- ハッシュタグの乱用:関係ないタグを大量につけるとスパム扱い
治療院のインスタグラム集客の基本戦略
ここでは、治療院のインスタグラムを使った集客戦略の基本をご紹介します。
STEP1:アカウント設計
プロフィール最適化のポイント
✅ 院名と専門分野を明記
✅ 所在地・アクセス情報
✅ 営業時間・定休日
✅ 初回限定特典の記載
✅ 予約導線(電話番号・LINE・HP)
✅ プロフィール写真は院内の清潔な様子、もしくは院長先生の写真
STEP2:ターゲット設定
地域密着型の治療院なら、商圏内(車で15分圏内)の患者さんにフォーカス。年齢層や抱えている症状別にペルソナを設定しましょう。
例:30代の働く女性の場合
- 肩こり・首こりに悩む
- デスクワーク中心
- 土日の来院希望
- 美容にも関心あり
STEP3:コンテンツ戦略
ターゲットに合わせたコンテンツを作っていきます。ターゲットが好みそうなコンテンツにしていくことがポイントです。
では、どのようなコンテンツにしたらいいんでしょうか。
治療院が投稿すべき8つのコンテンツ
ここでは、治療院が投稿すべき8つのコンテンツについて紹介します。
1. 施術メニュー紹介
各施術の特徴や効果を、ビフォーアフター写真と組み合わせて紹介。特に美容系メニュー(小顔矯正、骨盤矯正)はインスタグラムとの相性が良好です。
2. セルフケア・ストレッチ動画
患者さんが自宅でできる簡単なケア方法をリール動画で紹介。「肩こり解消ストレッチ」「腰痛予防体操」などは拡散されやすいコンテンツです。
3. 院内・設備紹介
清潔で安心できる院内環境を見せることで、初診の不安を軽減できます。「〇〇ツアー」みたいな文言が必要です。
4. スタッフ紹介
施術者の顔や人柄が分かると、患者さんの安心感が高まります。資格や経験年数も併せて紹介しましょう。YES&NOで答えていくクイズ形式のリール動画なんかも良いです。
5. 患者さんの声・体験談
※必ず本人の同意を得て掲載。プライバシーに配慮した形で紹介します。必要あればモザイクを使って、積極的にお声を拾っていきましょう。
6. 健康に関するお役立ち情報
季節に応じた健康情報や、日常生活で気をつけるポイントなど。季節によって体が良くなる健康情報を出していきましょう。
7. キャンペーン・イベント情報
新規限定割引や健康セミナーの告知など。ただし宣伝ばかりにならないよう注意。患者さんがお得になる情報を出すのがポイントです。
8. 地域貢献活動
地域のイベント参加や健康講座の開催など、地域密着をアピール。ボランティア活動や院内イベントなど、積極的に発信していきましょう。
治療院に特化したハッシュタグ戦略
ここでは、治療院に特化したハッシュタグをご紹介します。
効果的なハッシュタグの組み合わせ例
基本タグ(毎回使用)
#整体院 #治療院 #[地域名]整体 #骨盤矯正
症状別タグ
#腰痛改善 #首こり #膝痛 #頭痛改善 #姿勢改善 #肩こり改善 #首痛
美容・ダイエット系
#小顔矯正 #美容整体 #産後骨盤矯正 #ダイエット #ダイエット中
地域タグ
#[市区町村名] #[最寄り駅名] #[地域名]治療院 #[地域名]整体 #[地域名]マッサージ
ハッシュタグ使用のコツ
- 投稿1回につき10~15個程度
- 人気度(検索回数)の異なるタグをミックス
- 院独自のオリジナルタグも作成 例:院名タグなど
リール動画で差をつける方法
治療院におすすめのリール企画
1. 施術解説シリーズ 「肩こりの原因はココ!」「正しい姿勢のチェック方法」など、15~30秒で簡潔に解説。
2. ビフォーアフター動画 姿勢改善や可動域の変化を分かりやすく表現。
3. セルフケア実演 「30秒で肩こり解消」「寝る前のストレッチ3選」など、実践しやすい内容。
4. 院内ツアー 清潔で安心できる環境をアピール。
5. スタッフの日常 親しみやすさを演出し、来院への心理的ハードルを下げる。
フォロワーを確実に増やす実践テクニック
1. 地域密着アプローチ
商圏内のユーザーの投稿に積極的にいいね・コメント。地域のハッシュタグから見つけた健康に関心のある人との交流を心がけましょう。
2. ストーリーズ活用
日常的な院の様子や、ちょっとしたアドバイスをストーリーズで発信。リアルタイム感が親近感を生みます。
3. ユーザー生成コンテンツ(UGC)の促進
患者さんに「#[院名]」での投稿を促し、リポストで紹介。口コミ効果と信頼性向上の一石二鳥です。
4. コラボレーション
地域の他業種(美容院、エステサロンなど)とのコラボ投稿で、新たな顧客層にリーチ。
来院につなげる導線設計
ここでは導線の設計についてご紹介します。
プロフィールリンク最適化
- 予約専用サイトへのリンク
- LINE公式アカウント
- 電話番号のワンタップ発信
- Googleマップへの案内
ストーリーズのハイライト機能活用
- 「初回の方へ」
- 「人気施術メニュー」
- 「院への行き方・アクセス」
- 「よくある質問」
CTAの工夫
投稿の最後に必ず行動促進を入れる。
「気になる症状がある方は、プロフィールのリンクから予約できます」
「DMでもお気軽にご相談ください」
「2回タップしてください」
「保存して周りの人に教えよう」
医療広告ガイドライン対応
治療院のInstagram運用では、医療広告ガイドラインの遵守が必須です。
注意すべき表現
❌ 「絶対に治る」「100%効果」
❌ 「他院では改善しなかった症状も」
❌ ビフォーアフターの過度な演出
推奨される表現
✅ 「当院では○○の施術を行っています」
✅ 「このような症状でお悩みの方に」
✅ 「個人差がありますが」の併記
✅ 有資格者による施術であることの明記
よくある質問と解決策
Q1: 投稿ネタがすぐに尽きてしまいます
A: コンテンツカレンダーを作成し、曜日ごとにテーマを決めましょう。月曜は姿勢改善、水曜は施術紹介、金曜はセルフケアなど、パターン化すると継続しやすくなります。また、ChatGPTをはじめとするAIにも相談してみましょう。
Q2: 写真や動画の撮影が苦手です
A: スマートフォンで十分です。明るい場所で撮影し、手ブレに注意。患者さんの協力を得て、自然な表情を心がけましょう。
Q3: フォロワーは増えるが来院に繋がりません
A: フォロワーの質を重視しましょう。地域外のフォロワーを増やしても意味がありません。商圏内のターゲット層にフォーカスした運用に切り替えてください。
Q4: 競合院との差別化が難しいです
A: 院の強みや特色を明確にし、それを軸としたコンテンツ制作を。院長の人柄、特殊な技術、院内の雰囲気など、必ず独自性があるはずです。
インスタグラム集客成功の5つのポイント
- 継続性:週2~3回の定期投稿を最低6ヶ月継続
- 地域密着:商圏内のターゲットにフォーカス
- 価値提供:患者さんに役立つ情報の発信
- 交流重視:一方的な発信ではなく、双方向コミュニケーション
- 導線設計:投稿から来院までのスムーズな流れを構築
治療院のInstagram集客は、正しい方法で継続すれば必ず結果が出ます。患者さんの健康を支える素晴らしい技術をお持ちの先生方が、より多くの方にその価値を届けられるよう、この記事が参考になれば幸いです。