大阪のデイサービス集客方法ガイド|ケアマネ営業とWeb活用で利用者・スタッフを獲得する戦略

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

こんにちは、つちやです。大阪を拠点に1,000社以上の企業のマーケティングをサポートしてきました。その中には、デイサービスや介護施設の集客支援も数多く含まれています。

今日は「デイサービスの集客方法」について話します。正直に言うと、デイサービスの新規集客をネットだけでやろうとするのは、難しいです。

だからといってWeb施策が不要かというと、そうじゃないです。使い方を間違えなければ、強力な武器になります。

目次

デイサービスの集客で最も重要なこと:ネット集客の限界を知る

まず最初に、現実を考えましょう。

デイサービスは、ネットだけで新規の利用者を集客するのは難しいです。

なぜネット集客だけでは難しいのか?

理由は明確です。

1. 利用者本人がネットで検索しない

デイサービスの利用者は高齢者。スマホやパソコンでガンガン検索して「ここのデイサービス良さそう!」って自分で決める人は、ほとんどいません。

2. 家族も「直接申し込み」はしない

家族がネットで調べることはあっても、ホームページから直接「利用したい」と問い合わせるケースは稀。まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談するのが一般的なフローです。

3. ケアマネジャーが紹介するから

実際のデイサービス利用の流れは、

本人・家族が悩む → 地域包括支援センターやケアマネジャーに相談 → ケアマネジャーが複数のデイサービスを提案 → 見学・体験 → 利用開始

つまり、ケアマネジャーが必ず間に入ります。

ここを理解してない事業者が「ホームページ作れば利用者が来る」と勘違いして、コストだけかけて成果が出ないというパターンに陥ります。

デイサービス集客の本質:病院・ケアマネジャーへのアプローチが必須

じゃあ、どうすればいいのか?

答えはシンプル。病院やケアマネジャーへのアプローチが最優先です。

大阪でデイサービスをやってる経営者に聞いても、成功してるところは全員、ここに注力してます。

デイサービスの営業先は大きく2つ

1. 地域の居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)

最重要営業先です。デイサービス利用者のほとんどが、ケアマネジャー経由で紹介されます。

なぜケアマネジャーが重要なのか?

  • ケアプランを作成する際、デイサービスを選定するのはケアマネジャー
  • 利用者・家族は、ケアマネジャーの提案を信頼して選ぶ
  • 一度信頼関係ができれば、継続的に紹介してもらえる

つまり、ケアマネジャーに選ばれる事業所になれば、安定した集客が可能です。

2. 病院・医療機関

退院後のリハビリや生活支援が必要な患者さんに、デイサービスを紹介してもらえる可能性があります。

また、病院には退院調整の際にデイサービスを紹介することがあります。ここへのアプローチも有効です。

【重要】ケアマネジャーに選ばれるための「強み」の作り方

ケアマネジャーは、複数のデイサービスを知っています。その中で、「この利用者さんには、あのデイサービスが合う」と思ってもらえるかが勝負です。

差別化のポイント

  1. 専門特化型
    • リハビリ特化
    • 認知症ケア特化
    • 看護師常駐で医療的ケアに強い
    • 入浴介助に特化
  2. 対象者の明確化
    • 自立度が高い方向け
    • 要介護3以上の重度の方向け
    • 男性利用者が多い(麻雀、将棋など)
  3. プログラムの独自性
    • 音楽療法
    • 園芸療法
    • 回想法
    • 外出レクリエーション
  4. 柔軟な対応
    • 急な利用変更にも対応
    • 送迎範囲が広い
    • 土日祝日も営業

「うちは何でもできます」じゃなくて、「うちはこれが得意です」を明確にする。これが、ケアマネジャーの記憶に残るコツです。

病院・医療機関へのアプローチ方法

病院へのアプローチも、基本はケアマネと同じです。

アプローチ先

  • 地域の総合病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)
  • リハビリテーション科のある病院
  • 整形外科クリニック

訪問方法

  1. 事前にアポを取る(病院は突然訪問NG)
  2. パンフレットと名刺を持参
  3. 「退院後のリハビリ継続が必要な方がいらっしゃいましたら」という切り口
  4. 定期的な情報提供(空き状況、受け入れ可能な医療的ケアなど)

大阪の病院は紹介ルートが固まってることも多いので、新規参入はハードルが高めです。でも、一度関係性ができれば安定した紹介源になります。

ホームページの本当の役割:カタログ代わりとして機能させる

ここまで読んで、「じゃあ、ホームページいらない?」と思ったかもしれません。

でも、それは違います。ホームページは超重要です。ただし、役割が違います。

ホームページは「カタログ」である

デイサービスのホームページは、直接集客するツールではなく、ケアマネジャーや家族が参考に見るカタログです。

具体的なシーン

  1. ケアマネジャーが施設を調べるとき
    「○○デイサービスって、どんな施設だっけ?」とホームページで確認。
  2. 家族がケアマネから紹介された施設を調べるとき
    「ケアマネさんが勧めてくれた△△デイサービス、どんなところかな?」と検索。
  3. 見学前に詳細を知りたいとき
    「送迎範囲は?プログラムは?」を事前チェック。

つまり、「知ってもらう」ためじゃなくて、「調べられたときにちゃんと情報がある」ことが大事なんです。

デイサービスのホームページに絶対載せるべき情報

ケアマネジャー目線で、「知りたい情報」を網羅しましょう。

1. 施設の基本情報

  • 施設名、住所、電話番号、FAX
  • 営業日・営業時間
  • 定員
  • 事業所番号

2. サービス内容

  • 1日の流れ(スケジュール)
  • 提供するプログラム(機能訓練、レクリエーション、入浴など)
  • 食事内容(写真付きだと◎)
  • 送迎範囲(地図で明示)

3. 施設の特徴・強み

  • 「誰に向けた施設なのか」を明確に
  • 他施設との違い
  • スタッフの資格(看護師常駐、機能訓練指導員など)

4. 料金表

  • 介護報酬(要介護度別)
  • 実費負担額(食費、おやつ代など)
  • 加算の説明

5. スタッフ紹介

  • 管理者、生活相談員、看護師、介護士など
  • 顔写真付きだと親近感が出る

6. 施設の様子

  • 内観・外観の写真
  • レクリエーションの様子
  • 利用者の笑顔(個人情報に配慮)

7. 見学・体験利用の案内

  • 「見学随時受付中」
  • 問い合わせフォームまたは電話番号

8. ブログ・お知らせ

  • 日々の活動報告
  • イベント情報
  • スタッフのコラム

ポイントは、「ケアマネジャーが利用者に説明するときに必要な情報」が全部揃ってること

ホームページのデザインは「信頼感」重視

派手なデザインは不要で、それより、「ちゃんとした施設だな」という信頼感が大事です。

  • 清潔感のある色使い(白、青、緑などが定番)
  • 写真は明るく、笑顔が多いもの
  • 文字は大きめ(高齢者の家族も見るため)
  • スマホ対応必須

SEO・MEO対策がある程度は必要です

「ネットで直接集客はできない」とは言え、SEO・MEO対策はある程度やっておくべきです。

SEO対策:「大阪 ○○ デイサービス」で上位を狙う

ケアマネジャーや家族が検索するキーワードで、検索上位に表示されるようにしておきます。

狙うべきキーワード

  • 「大阪 ○○区 デイサービス」
  • 「大阪 ○○区 通所介護」
  • 「○○駅 デイサービス」
  • 「大阪 リハビリ デイサービス」(特化型の場合)

基本的なSEO対策

  • タイトルタグにキーワードを入れる
  • 見出しタグ(H1、H2)にキーワードを入れる
  • 地域名を文章中に自然に入れる
  • ブログで地域情報や介護情報を発信

MEO対策:Googleマップで上位表示させる

MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップの検索結果で上位表示させる施策

「大阪 ○○  デイサービス」と検索したとき、Googleマップに表示される施設の上位3つ(ローカルパック)に入ることを目指します。

MEO対策の基本

1. Googleビジネスプロフィールに登録

これは必須。無料で登録できます。

登録すべき情報:

  • 施設名、住所、電話番号
  • 営業時間
  • カテゴリ(「デイサービスセンター」)
  • ホームページURL
  • 写真(外観、内観、スタッフ、活動の様子)
  • サービス内容の説明文

2. 口コミを集める

Googleマップの口コミは、MEO対策で超重要。

  • 利用者家族に「良かったら口コミお願いします」と依頼
  • 口コミには必ず返信(感謝のコメント)
  • ネガティブな口コミにも誠実に対応

3. 定期的に投稿

Googleビジネスプロフィールには「投稿機能」があります。

  • イベント情報
  • 日々の活動報告
  • お知らせ

これを週1回でも更新すると、MEO効果が高まります。

デイサービスの集客でホームページ・SNSが最も効果を発揮する場面:求人

デイサービスのホームページやSNS、実は新規利用者の集客よりも、スタッフ採用で圧倒的に効果を発揮します。

介護業界の最大の課題:人材不足

大阪のデイサービス経営者に話を聞くと、全員が口を揃えて言うのが「人が足りない」。

利用者を増やしたくても、スタッフがいないから受け入れられない。これが現実です。

つまり、スタッフ採用ができれば、稼働率が上がって売上があります。

介護士の求人にSNSとホームページが効く理由

1. 若い世代の介護士はSNSで情報収集する

20代〜30代の介護士は、求人サイトだけじゃなくて、InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeで職場の雰囲気を見て応募を決める人が増えてます。

2. 「リアルな職場の様子」が見える

求人サイトの定型文より、SNSで発信される日々の活動、スタッフの笑顔、職場の雰囲気の方が、応募の決め手になります。

3. 「ここで働きたい」と思わせる

SNSで継続的に情報発信してると、「この施設、楽しそう」「スタッフ仲良さそう」という印象が伝わって、応募のハードルが下がります。

求人に効果的なSNS運用:Instagram、X、YouTube

具体的に、どのSNSをどう使うか?

Instagram(インスタグラム)

最優先で取り組むべきSNS

投稿内容

  • 日々のレクリエーションの様子(写真)
  • スタッフの紹介(顔写真、コメント)
  • イベント報告(誕生日会、季節のイベントなど)
  • 利用者の笑顔(個人情報に配慮)
  • 求人情報(ストーリーズやリールで)

ポイント

  • 写真は明るく、笑顔が多いものを
  • ハッシュタグに「#大阪デイサービス #介護士募集 #○○区」など
  • ストーリーズで日常を発信(手軽で親近感)
  • リールで短い動画(レクの様子、スタッフインタビューなど)

投稿頻度

  • 最低でも週2〜3回
  • ストーリーズは毎日でもOK

X(旧Twitter)

リアルタイム性が強み

投稿内容

  • 「今日のレクは○○でした!」などの報告
  • スタッフの何気ない一言
  • 求人情報のシェア
  • 業界ニュースへのコメント

ポイント

  • 短文でサクッと投稿
  • 写真も添える
  • ハッシュタグ活用

投稿頻度

  • 1日1回

YouTube

最も情報量が多く、職場の雰囲気が伝わる

投稿内容

  • 施設紹介動画
  • 1日の流れ(タイムラプス)
  • スタッフインタビュー(「なぜこの仕事を選んだか」「やりがい」など)
  • レクリエーションの様子
  • 求人メッセージ(管理者からのメッセージ)

ポイント

  • スマホ撮影でOK(プロレベルのクオリティは不要)
  • 3〜5分程度の動画
  • BGMを付けて見やすく
  • YouTubeショート(60秒以内の縦動画)も効果的

投稿頻度

  • 月2〜4本

求人特化型のホームページコンテンツ

ホームページにも、採用情報ページをしっかり作りましょう。

掲載すべき内容

  1. 募集要項
    • 職種(介護士、看護師、機能訓練指導員など)
    • 雇用形態(正社員、パート)
    • 勤務時間、休日
    • 給与、待遇
  2. 職場の魅力
    • 働きやすさ(残業少ない、有給取りやすいなど)
    • 研修制度(未経験でもOK、資格取得支援など)
    • 職場の雰囲気(アットホーム、チームワーク重視など)
  3. スタッフの声
    • 実際に働いてるスタッフのインタビュー
    • 「この職場を選んだ理由」「やりがい」など
  4. 1日の流れ
    • 出勤から退勤までのスケジュール
    • 「実際にこんな感じで働いてます」がわかると◎
  5. 応募方法
    • 応募フォーム
    • 電話番号
    • 「見学だけでもOK」と明記

大阪のデイサービス集客:オフライン施策も忘れずに

最後に、オフライン施策も少し触れておきます。

チラシ・ポスティング

家族向けに、チラシを配布。特に、高齢者が多い地域では今も有効。

配布先

  • 施設周辺の住宅地
  • 地域のスーパー、薬局(掲示板)
  • 病院の待合室(許可が取れれば)

チラシの内容

  • 施設の特徴(一言で)
  • サービス内容
  • 料金の目安
  • 見学案内
  • 問い合わせ先

地域イベント・交流会への参加

地域の介護事業者が集まる交流会や勉強会に参加。ケアマネジャーとの接点を作れます。

地域包括支援センターとの連携

定期的に地域包括支援センターに顔を出して、関係性を作る。地域の困りごとに「うちで対応できます」とアピール。

大阪のデイサービス集客は「ケアマネ営業×Web活用」の二刀流

デイサービスの集客、ポイントを整理します。

【最優先】ケアマネジャー・病院への営業

  • これが9割。ここをサボったら絶対に成功しない
  • 定期訪問、関係性構築、フィードバック徹底
  • 施設の「強み」を明確に

【重要】ホームページはカタログとして機能させる

  • 直接集客ツールではなく、「調べられたときの情報源」
  • ケアマネジャーが必要とする情報を網羅
  • 信頼感のあるデザイン

【必須】SEO・MEO対策はある程度やる

  • 「大阪 ○○区 デイサービス」で上位表示
  • Googleビジネスプロフィール登録
  • 口コミ集めと定期投稿

【超重要】SNS・ホームページは求人に最大活用

  • Instagram、X、YouTubeで職場の雰囲気を発信
  • 介護士・看護師の採用に劇的効果
  • 採用単価を下げながら、応募数を増やせる

【補助的】オフライン施策も併用

  • チラシ・ポスティング
  • 地域イベント参加
  • 地域包括支援センターとの連携

大阪のデイサービス集客は、「オフラインの泥臭い営業」と「Webの効率的な情報発信」の二刀流が最強です。

ネットだけで完結しようとしない。でも、ネットを使わないのももったいない。この絶妙なバランスが、大阪で成功するコツです。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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