
ブランドの「これまで」と「これから」を語る
長年にわたってお客様に愛されてきたスキンケアブランド「カルマージュ」。その背景には、創業者・庭さいかさんの実直で丁寧なものづくり、そしてお客様との深い信頼関係があります。
今回は、庭(にわ)さんご自身に、スキンケアブランドの誕生秘話や、今後の情報発信の構想を、じっくりと語っていただきました。
化粧品業界の現場で積み重ねてきた経験、そして進化を続けるブランドの姿勢。庭さんがどんな想いでお客様と向き合っているのか、その本音が垣間見えるインタビューとなっています。
カリスマ美容家との出会いがきっかけ

つちや:どういった感じで化粧品を作ることになったか、その経緯を教えてもらえればと思うんですけど。
庭:話せば長くなるんですけどね。
20代前半の頃に、当時のカリスマ美容家のような社長と出会ったのがきっかけです。
最初は、私の友達がその先生の化粧品を使っていて、私も「使ってみたいな」と思って、友達にお願いして使い始めたのが最初。つまり、最初は、一お客様として関わったんですね。
つちや:お客さんだったんですね、最初は。
庭:はい。でも、スキンケアの相談でその先生のアトリエに何度かお邪魔しているうちに、「うちの事務員やりませんか?」って誘っていただいて。それで「楽しそうだな」と思って、「じゃあやります」って。もう本当に、そんな自然な流れで関わるようになったんです。
耳がダンボで学んだビジネス
庭:ただ、特別に何かを教えてもらうという感じではなくて。
お客様がいらっしゃる時に、私はお茶をお出しして、先生とお客様の会話を聞いてるだけ。「ああ、こういう時はこう言うんだ」って。
いわば耳だけダンボみたいな感じで、事務仕事をしながら自然に覚えていった感じです。
つちや:なるほど。実践の現場で学んでいったんですね。
女性スタッフとして現場に立つように
庭:そうしてるうちに、時代の流れもあって、「男の先生に来てもらうのはちょっと困る」っていう声が出てきて。
つちや:ああ、なるほど。
庭:当時は私しか社員がいなかったので、「じゃあ、庭さん行ってきて」って突然言われて(笑)
そんなことやったことないのに、「行け」って強く言われて、もう行かざるを得なくて。
つちや:うわー、それはプレッシャーですね。
庭:事前に「こういう質問が来たらこう答えてね」っていう簡単な打ち合わせだけして、あとは「わからないことは持ち帰って、後で返事します」っていうスタンスで。そうやって現場をこなしているうちに、どんどん覚えていったっていう流れです。
東北への出張とお客様とのつながり
庭:ある時、福島のお客様から「紹介したい人がたくさんいるから、来てほしい」と言われて。
で、「庭さん行ってきて」と。
特に田舎では、男性より女性が行ったほうがいいという流れもあって、それで私が行くようになったんです。
つちや:定期的に行くように?
庭:はい。福島、山形、宮城あたりを中心に、3ヶ月に1回くらい行ってました。2~3年はそのエリアをまわってましたね。自然と担当のような感じになって。
会社の突然の終わりと、独立への流れ
つちや:その頃、今の会社、アールキューブックさんはまだないんですか?
女性:まだです。
その先生のもとで、事務から営業、経理、在庫管理、税理士さんとのやりとりまで、全部やってました。そういうことを知らず知らずに全部やるようになっていたんですね。
つちや:まさに下積みですね。
庭:でも、10年経ったある日、社長が急に心臓発作で倒れてしまって……。
つちや:えっ、急に?
庭:はい、本当に突然。即死ではなかったけど再起不能になってしまって。会社も機能しなくなってしまって、どうしようか…って。
周囲の後押しで独立を決意

庭:お客様のところを回って、事情をお伝えしてたら、「よそ行くより、庭さんが続ければ?」って言ってくださる方が何人かいて。
中には、私の知らないところで「24歳の庭さんが後を引き継ぐって言ってたよ」って言われたりして(笑)
つちや:ええー、それはびっくりですね(笑)
庭:そうなんですよ。で、税理士さんに相談したら、「やるならあなたの会社を作った方がいいよ」って。
もちろん、前の会社の通帳や印鑑は手元にあったけど、代表じゃないから何もできなくて。
「器」だけ変えて再スタート
庭:でも、お客様の情報も商品も、すべて私の手元にあったんです。だから「器を変えるだけ」で、私の会社を作ったっていう形ですね。
つちや:なるほど。中身は同じで、会社だけ新しくした感じなんですね。
庭:はい。仕入れ先にも事情を話して、「今まで頑張ってたのを見てたから、これからも応援しますよ」と言ってもらえて。
そのまま、同じ条件で取引も続けさせてもらいました。
カリスマの売り方は真似できない
庭:ただ、前の社長って本当にカリスマだったので、「これがいい」って言えば、皆さんが信じて買ってくれるような存在だったんですね。
私はそこまでの影響力はないなと思っていたので、同じ商品を扱うにしても「自分なりの柱」が必要だと思ったんです。
つちや:創業者と2代目って感じですね。
庭:そうそう。で、ちょうど工場とのつながりもあったから、「じゃあ、私のオリジナル商品を作ってみよう」と思ったんです。
自分だけの「美容液」を商品化

つちや:今はそのオリジナルの方が多いんですか?
庭:いえ、オリジナルはまだ少ないんです。でも「何か一品でも自分の代表作が必要」だと思って、美容液を作ることにしました。
つちや:それがエッセンスですね。
庭:はい。実はそれ、社長が亡くなる前に「これいいね」って言ってた原料があったんです。工場からの提案で、「商品にしたいね」って言ってたものが、ちょうどあって。
でもそのまま社長が倒れてしまって、商品化も中途半端に終わっていたので、「じゃあ、私が完成させて自分の商品にしよう」と。
23年続く人気美容液へ
つちや:それって発売されたのはいつなんですか?
庭:2001年に会社を設立して、商標登録の申請をして、販売を正式に始めたのは2002年の秋ですね。
つちや:ってことは、もう23年くらいになるんですね。
庭:はい。そこから「この美容液でやっていこう」と決めて、それ以外は前の取引の商品も合わせて販売している、という形です。
つちや:あの美容液、ファンがついてますよね。
庭:そうですね。当時から「すごくいい美容液ですね」と言ってくださる方が多くて、リピートしてもらっています。
お客様との関係の変化と、時代の流れ
庭:前の会社からお客様はすべて引き継いだんですけど、やっぱり先生のファンだった方も多いので、少しずつお客様は入れ替わっていきます。
でも、商品そのものが好きという方は今も残ってくださってます。
つちや:なるほど。商品は同じですもんね。
庭:そうなんです。でも時代の流れもあって、お客様が他の化粧品会社に関わるようになったり、自分の会社で商品を開発されたりして、使えなくなる方も出てきました。
にわ流のスキンケアの4本柱
つちや:最近はスキンケアラインとして4つ商品があるんですよね?
庭:はい。「私流・二羽細菓流のスキンケア」として、4本柱を決めています。その4つがあれば、基本のケアはしっかりできると思っていて。
つちや:なるほど。じゃあ今後はその4本柱を軸に、発信していくという感じですか?
庭:そうですね。2025年、2026年は、そこをしっかり軸にして、情報発信もしていく予定です。
ホームページ改善の感想と、今後の情報発信について

つちや:今回、ホームページを一部改善されてみて、いかがでしたか?
庭:そうですね、以前よりずっと見やすくなりましたし、つちやさんに書き換えていただいたところが、特に分かりやすくなっていて驚きました。
自分のことなのに、「私より私のことを分かってくれてるんじゃないか」と思うくらい、すごく自然で読みやすいプロフィールになっていて…。なかなか自分ではあそこまで書けないので、ありがたかったですね。
つちや:ご自身のことって、案外一番書きにくいですよね。
庭:本当にそうなんです。逆にもったいないなって思いました。自分の中にはちゃんとネタがあるのに、それを言語化できてなかっただけだったんだなって。
特に、カリスマ先生がいた時代のエピソードや、お客様の肌がどう良くなったかなど、実はネタがたくさんあるんですよね。
スタンドFMでの音声発信とAI活用
庭:前から思っていたんですけど、そのあたりの体験談をスタンドFMで音声で話してみようかなと思ってるんです。
つちや:それ、すごくいいと思いますよ。発信された音声をそのままAIで文章に起こすこともできますし、ホームページのコンテンツにもなります。
庭:そうそう、それならブログみたいに「何書こう…」って悩まずにすみますしね。ラジオなら思い出した順に話せばいいし、しゃべるだけならできそうです。
つちや:まったく同じ内容で、ポッドキャストやYouTubeにも流せますよ。
たとえばYouTubeなら、ラジオスタジオみたいな「収録風景」の動画を流す人も多いです。動画と音声を同時に撮って、音声だけをスタンドFMやSpotifyなどで配信している感じです。
庭:ええー、そんなのあるんですね。知らなかったです。でも確かに、そのほうが自然体で発信できそうですね。
ブログでのSEO成果と印象
つちや:この前「横浜出張メイクレッスン」のページを作らせてもらいましたが、Googleで1位取れてますよ。
庭:え、そうなんですか? 実は先週、風邪ひいて寝込んでしまって…。ブログどころじゃなかったんです。でも土曜日ぐらいから復活して、「そろそろ上げなきゃ」と思ってたところです。
つちや:ゆっくり休んでください(笑)
出張レッスンのページって、あまり作ってる人がいないようで、ちゃんとニーズがあると思うんですよ。年に数件でも問い合わせが来れば、ページとしては十分価値ありますし。
庭:確かに、無料でページを置けるわけだから、あるだけでも損はしないですよね。
つちやへの印象
つちや:ちなみに僕への印象って、何かありますか?よかったら正直に…良いところと悪いところ(笑)
庭:つちやさんに悪いところはないですよ。本当に親切で丁寧で、なんでこんなに親切にしてくださるのかっていうくらい(笑)
今まで何人かの方にホームページをお願いしてきたんですけど、つちやさんほどSEOをちゃんと理解してる人って、実は少なかったです。皆さん「プロ」とは言うんですけど、やっぱり表面的で。
つちや:ありがとうございます…!
庭:つちやさんの講座を受けたり、教えてもらった内容を聞いてると、「今までの人たちは知らなかったんだな」と思うことがたくさんあって。私はずっと頼れる人がいなかったから、何でも自分で調べて、サーバーの設定なんかも1日かけてやったこともありましたよ。
つちや:すごいですね、それは本当に…! DNS設定なんかもめっちゃ難しいですもんね。
庭:あれ本当に難しかったです。でも今は、つちやさんがいてくれるので、何でも聞けるから心強いです。
美容液リニューアルとキャンペーンの構想
庭:実は今、美容液をリニューアル中なんですよ。今月末に仕上がる予定なんですけど、それに合わせて、9月にリニューアルキャンペーンをやろうと思っていて。
キャンペーンって言っても、クラウドファンディングのように公開で資金を募るのではなく、あくまで“お得に購入できる特別期間”という位置づけで。
それなら、今のお客様にも新規の方にも伝えやすいかなと。
つちや:ファンの方にはありがたいキャンペーンですね。
庭:ありがとうございます。また詳細がまとまったらご相談させてください。
つちや:もちろんです。楽しみにしています!
「伝えること」で広がる、ブランドのこれから
今回のインタビューを通じて、庭さんがいかにお客様の声や変化に耳を傾け、真摯に向き合ってきたかが伝わってきました。
そして今後は、スタンドFMなどを活用しながら、より柔らかく・リアルに、自身の想いやスキンケアの知恵を発信していく構想も。新たなステージに向けた準備も着実に進めておられます。
「商品を届ける」だけでなく、「想いを伝える」ことでつながりを広げていく。
長年、スキンケアの現場で本当にたくさんのお客様と向き合ってきた、庭さいかさんが手がけるブランド「アールキュービック」。
肌に悩みを持つ方にとって、安心して長く使えるスキンケアって本当に大切だと思うんですが、その原点をとても大事にされています。
流行りや見た目に流されず、
「成分はどうか?」
「肌にどう届くか?」
「続けられるか?」
という軸で丁寧に商品が作られていて、
実際に長くリピートされているお客様がとても多いのも印象的です。
アールキューブックのこれからに、ぜひご注目ください。
▶ アールキュービック公式サイトはこちら
https://www.r-cubic.net