なぜあなたのブログは読まれない?誰でも書ける量産型の記事があなたの個性を奪う

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

あなたのブログ、「誰が書いても同じような記事」になっていませんか?

毎日がんばって更新しているのに、アクセス数が伸びない。SNSでいいね!されない。そんな状況に心当たりはありませんか。

10年以上ブログを書いてきた経験からしますと、量産型のブログ記事は、あなたの個性という最大の武器を奪っていきます。

この記事では、なぜ「誰でも書ける記事」があなたのブログを殺すのか、そして個性を取り戻すにはどうしたらいいのか、具体的な方法について、ご紹介します。

目次

あなたのブログが読まれない理由

ここでは、あなたのブログが読まれない理由について解説します。

1. 情報に振り回されている

多くの人が誤解をしている最大の間違い。それは「正しい情報を提供すれば読まれる」と思い込んでいることです。

すこし考えてみてください。

「SEOの方法」
「副業の始め方」
「ブログの書き方」など、

このようなテーマで検索すると、何万件もの記事が出てきますよね?その中であなたの記事が選ばれる理由は何でしょうか?

情報だけなら、Googleで検索すれば山ほど出てきます。

読者が求めているのは情報ではありません。

あなただけの視点、あなただけの体験、あなただけの解釈です。これがないブログは、ただの「情報のコピペ集」に過ぎません。

2. ChatGPTやAIツールの「量産地獄」に陥っている

「AIで効率的にブログを量産しよう!」

周りに、こんな誘惑はありませんか。わたしも言います笑

ChatGPTに「○○について記事を書いて」と投げて、そのまま投稿する。これだけでは自分でブログを殺しているようなものです。

AIが生成する文章の最大の問題点は「没個性」です。

なぜなら、AIは既存のデータから平均的な答えを生成するから。つまり、AIで書いた記事は必然的に「誰でも書ける内容」になるということですね。

実際、私が見てきた失敗例をお話しします。

ある会社がAI記事を数百本、量産したところ、確かにアクセス数は一時的に増えました。

でも、滞在時間は30秒以下、直帰率は90%超え。結果的に検索順位は大幅に下落し、新規の問い合わせもアクセス数も下がっていきました。現在、AIで作った数百ページのブログ記事を直しています。しかし、ページ数が多くて直すのに難航されています。

3. 「SEO目的」で人間性を失っている

「キーワード密度は○%にするべき」
「見出しにはH2タグを使って」
「内部リンクを○本入れる」など

既存のSEOテクニックに囚われすぎて、読者に満足してもらうことが一番大事だということを忘れていませんか。

SEOは確かに重要です。

でも、それは「読者に価値を提供する記事」があってこそ意味があるもの。順番を逆にしてはいけません。テクニックだけで検索上位を取れる時代は、もう終わりました。

Googleのアルゴリズムは年々進化し、「人間にとって本当に価値のあるコンテンツ」を評価するようになっています。AIを使っていなくても、機械的に作られた量産型記事は、遅かれ早かれ淘汰されます。

量産型記事が個性を奪う4つのケース

ここでは、量産型の手法で作ってブログ記事は個性を奪うという具体的なケースをご紹介します。

CASE1:思考停止による創造性の消失

「このテンプレートに沿って書けば大丈夫」
「この構成なら読まれる」

こんな思考になった瞬間、あなたの創造性は減っていきます。

決してテンプレートに従ったら上手くいくわけではありません。テンプレートも大事ですが、それ以上に、自分なりの切り口、自分なりの伝え方を追求することがもっと大事です。それがブログです。

誰も作っていないニッチなコンテンツがあるからこそ、テンプレートが効果を発揮してくれます。

CASE2:読者との距離感をうしなう

量産型記事の特徴は「誰に向けて書いているか分からなくなる」こと。

「多くの人が悩んでいる…」
「一般的には…」
「よく言われているのは…」

こんな内容では、読者は「自分に関係ない話」だと感じて離脱します。

一方、誰かに届けるための記事は違います。

まるで友人と会話するように、特定の誰かに向けて書かれている。読者は「この人は自分の感情で誰かに向けて書いてくれる」と感じ、ファンになってくれるんです。

CASE3:浅い情報の拡散

「この分野について書くなら、○○について触れなければ」

こんな義務感で書いた記事は、表面的で薄っぺらい内容になります。

なぜなら、あなた自身が深く理解していない情報を、単に「書かなければならない」という理由で書いているからです。

価値のある記事は、あなたが実際に経験し、深く理解していることから生まれます。

CASE4:差別化の永続的な放棄

量産型記事を書き続けることは、差別化を放棄することと同じです。

なぜなら、同じようなテンプレートで書かれた記事や一般的に書かれる情報は、どれも似たような内容になるから。

読者にとって「代替可能な存在」になってしまいます。

個性を取り戻す5つの方法

ここでは、個性を奪回する5つの方法についてご紹介します。

戦略1:「あなただけのストーリー」を書く

情報ではなく、あなたの体験談を中心に記事を構成してください。

例えば、「副業の始め方」について書くなら、下のようなものです。

× 量産型記事

「副業には以下のような種類があります。1.ブログアフィリエイト、2.せどり、3.プログラミング…」

○ 個性的な記事

「私が会社員時代、月の手取りが18万円で将来に不安を感じていた時、深夜のコンビニで偶然手に取った雑誌に『副業』の文字を見つけました。その瞬間の鳥肌が立つような感覚を、今でも覚えています…」

どちらが読みたくなりますか?答えは明らかですよね。

戦略2:「失敗談」こそ最強のコンテンツ

成功談よりも失敗談の方が、読者の心に刺さります。なぜなら、多くの人は成功よりも失敗を経験しているからです。共感されやすくなります。

あなたの失敗談は、同じ悩みを持つ読者にとって最高の教材になります。

戦略3:「論理+感情」のバランス比を見つける

優れたブログ記事は、論理的な情報と感情的な共感のバランスが取れています。

論理だけの記事:正しいけど退屈

感情だけの記事:面白いけど浅い

論理+感情の記事:正しくて面白い

私の経験では、論理5:感情5の比率が最も読まれる記事になります。

感情を込める具体的な方法

  • 実際に体験した時の気持ちを描写する
  • 読者に問いかける
  • 比喩や例え話を使う

戦略4:「ニッチな専門性」で唯一無二の存在になる

「みんなが興味を持ちそうなテーマ」を選ぶのではなく、あなただけが詳しい分野を深掘りしてください。

あなたにも必ず、他の人が知らない専門知識や経験があるはずです。それを恥ずかしがらずに発信しましょう。

戦略5:「読者との対話」を意識した文体

量産型記事は「発信者→読者」の一方通行。でも、個性的な記事は「発信者↔読者」の双方向コミュニケーションです。

対話を意識した書き方の例

  • 「○○だと思いませんか」
  • 「あなたの場合はどうでしょう」
  • 「私と同じ経験をしたことがありますか」

読者に語りかけることで、まるで目の前でおしゃべりしているような親近感を生み出せます。

AIを個性の武器に変える方法

「AIは敵じゃない。使い方次第で最強の味方になる」

これが私の考えです。AIを完全に排除するのではなく、あなたの個性を際立たせるツールとして活用しましょう。

AI活用の正しいステップ

Step1:アイデア出しのパートナーとして使う

「30代会社員が副業ブログで月10万稼ぐまでの体験談を書きたい。どんな構成が読者に刺さるでしょうか?」

Step2:あなたの体験を詳しく書く

AIの提案を参考に、あなた自身の体験や感情を詳細に書く

Step3:AIに感情表現の改善を依頼

「この文章をもっと感情的で読者に刺さる表現に変えてください。ただし、体験談の事実は変更しないでください」

Step4:最終チェックで個性を確認

「この記事は私にしか書けない内容になっているか?」を自問自答

AIとの付き合い方の3原則

  1. AIが下書き、人間が仕上げ
  2. 体験談は、自分で書く
  3. 感情表現は、人間が最終判断

あなたの個性を見つける7つの質問

自分の個性が分からない方のために、私がクライアントに必ず聞いている7つの質問をお教えします。

  1. あなたが最も悔しかった失敗は何ですか?
  2. 周りの人から「○○のことなら××さん」と言われることはありますか?
  3. 過去5年間で最も時間を費やしたことは何ですか?
  4. あなたが絶対に譲れない価値観は何ですか?
  5. もし友人に相談されるとしたら、どんな分野で相談されますか?
  6. あなたの経験で「これは珍しいな」と思うものはありますか?
  7. 10年前の自分に一番伝えたいことは何ですか?

この質問に答えることで、あなただけのユニークな切り口が見えてくるはずです。

個性的ブログを続けるための心構え

1. 完璧主義を捨てる

「間違ったことを書いたらどうしよう」
「批判されたらどうしよう」

こんな不安は捨ててください。完璧な記事よりも、あなたらしい記事の方が価値があります。

間違いがあれば修正すればいい。批判があれば学べばいい。それよりも、あなたの想いが誰かに届かない方がよっぽど損失です。

2. 数字に一喜一憂しない

アクセス数の数字は大切ですが、それだけが成功の指標ではありません

「あなたの記事に救われました」
「同じ経験をした人がいて安心しました」
「参考になりました、ありがとうございます」

こんなコメントがあれば、その記事は大成功です。数字は後からついてきます。

3. 継続を最優先にする

完璧な記事を月1回投稿するより、あなたらしい記事を週1回投稿する方が確実に成果が出ます。

継続のコツは、

「ハードルを下げること」。

毎回大作を目指さず、日常の小さな気づきでも記事にしてしまう。そんな気軽さが長続きの秘訣です。

量産型記事から卒業し、あなたらしいブログ記事

量産型記事は楽です。テンプレートに沿って書けばいいから便利です。

でも、それだけではあなたという人間の価値を活かせません

自分だけの視点、自分だけの経験、自分だけの価値観を大切にしていきましょう。

あなたには必ず、他の人にはない魅力があります。それを恥ずかしがらずに書き出してください。

量産型の記事から解放されて、あなただけのブログ記事を書きませんか。

そのブログが、きっと集客の形を変えるものになってくれるはずです。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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