やってはいけない生成AI活用:著作権を無視した生成

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

生成AIは、制作・マーケティング・営業の現場で「生産性の加速装置」になりました。

ただし、著作権を無視した生成方法は、長期的にビジネスをやるなら非常にリスクが高くなります。

短期的には「それっぽく作れてしまう」「バレずに回る」こともあるかもしれません。

しかし長期では、危ないです。検索、通報、SNS拡散、取引先のコンプライアンス審査、競合の監視、AI検出、権利者の監視などなど、リスクが増える一方です。

コンプライアンスとして、生成AIは著作権に配慮した運用設計が必須です。

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目次

「著作権を無視した生成」とは(やりがちな典型)

著作権は「丸パクリ」がアウトではありません。実務で事故りやすいのは、次のようなグレーの行為です。

  • イラストや写真を入れて「この絵柄で作って」「このキャラで別ポーズ」
  • ロゴやキャラクターを入れて「似せて作って」
  • 楽曲を入れて「この曲っぽいBGMを作って」
  • 「〇〇(有名作品)風」「〇〇の作者風」を露骨に指定する

ここで重要なのは、AIが作ったから大丈夫にはならないという点です。

使う側が「生成して公開・配布・販売」する以上、責任は基本的に生成者側となります。

なぜ長期的に必ず詰むのか(短期で抜けても無理な理由)

長期的に積む理由をまとめてみます。

理由A:発見コストが年々下がる

検索、SNS、権利者の監視、同業者の通報、クライアントの審査。

コンテンツが積み上がるほど、発見される確率が上がります。短期で逃げ切れても、蓄積が証拠になります。

理由B:取引が増えるほど「審査」が入る

法人案件、広告運用、代理店経由、上場企業の下請けなど、進むほどコンプラが強くなります。

「素材の出どころ」「権利処理」「ライセンス」確認が通らないと失注します。

理由C:炎上は法務より速い

法的にグレーでも、SNSで「これ似てない?」の一言で燃えます。

燃えると、コストは賠償より信用で死にます。FPや士業・コンサル領域は特に痛いです。

実務で危ないのは、素材の入れ方と指示の仕方

著作権リスクは、だいたい次の2つで増加します。

① 入力が危ない(原文・原画像・原曲を入れる)

既存作品をそのまま入れて生成する行為は、リスクが跳ね上がります。

「参考にするだけ」のつもりでも、入力時点で違法の可能性があります。

② 指示が危ない(特定作品・特定作家への依存)

「この作品と同じ」
「このキャラっぽく」

この指定は、生成物が似たときに言い逃れが難しくなります。ログが残るのであとから確認できます。

著作権に配慮した生成AI活用(長期で勝つ)

コンプラで勝つ会社のパターンがあります。やることは難しくありません。入力の材料を変えるだけです。

A. インプットは「自社一次情報」を最優先にする

  • 自社の経験談
  • 自社の検証結果
  • 自社で撮影した写真・動画
  • 自社の実績データ(公開可能な範囲で)
  • 自社の顧客FAQ(個人情報は抜く)

一次情報を入れてAIに構成・表現を整えさせるのは、長期で強いです。SEOでも差別化できます。

B. 参照したいなら「要約・抽象化」してから使う

やりたいのは盗むではなく学ぶはずです。

ならば、作品そのものではなく、

  • 何が良かったのか
  • 読後に何が残るのか
  • どう展開しているのか

こうした抽象化した設計図だけを取り出して、自分の一次情報に適用します。

C. 素材は「権利がクリアなもの」だけに限定する

  • 自社制作
  • 権利者から許諾済み
  • ライセンスが明確で、商用利用条件が満たせるもの

無料素材っぽいからOKは危険です。条件(クレジット、改変可否、二次配布、用途制限)を満たせないと事故になります。

D. 生成物は「公開前チェック」をルール化する

個人の注意力に頼らずチェック工程を固定します。

  • 既存作品の固有名詞・固有表現が残っていないか
  • 既視感の強いフレーズが連続していないか
  • 画像・音楽・ロゴが「誰かの既存物っぽく」なっていないか
  • 出典・ライセンスが説明できるか

すぐ使える「著作権コンプライアンスの運用ルール」

NG(禁止)

  • 有料コンテンツの貼り付け→要約・転用
  • 特定作者・特定作品の完全模倣指示
  • 既存キャラ・ロゴの利用や類似生成
  • とりあえず作って出して、バレたら消す運用

OK(推奨)

  • 一次情報(自社経験)→構成化・言語化・要約の補助
  • 抽象化した型(構成テンプレ)→自社内容で再構成
  • 権利が明確な素材のみ使用
  • 公開前に「類似チェック・出典チェック」の工程を入れる

著作権チェックの工程を入れる

著作権を無視した生成は、短期では成果が出るように見えるかもしれません。

しかし長期では、信用毀損のダメージを受ける可能性があります。

生成AIを長期の武器にするなら、方針は一つです。

「一次情報×権利クリア×公開前チェック」

これで、コンプラを守りながらスケールできます。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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