
売上を増やす方法って、本当にたくさんあります。
広告、SNS、SEO、紹介、値上げ、キャンペーン、営業強化、リピート施策…。どれも間違いではありません。
ただ、現実には「全部はできない」です。時間も人手も体力も有限ですし、やることを増やすほど、実際にやってみることが多くなって、しんどくなりやすいからです。
そして一番つらいのは、頑張っているのに、数字が思ったほど動かない状態だと思います。
ここでお伝えしたいのは、売上が伸びない理由は「努力不足」や「能力不足」ではなく、手を付ける順番が違うから効果が出るのに時間がかかる、という点です。
それは場合によっては、数年単位で変わってきます。順番を間違えると、数年、余計に時間がかかることがあります。
正しい順番ならやっていけば、数年もかかることなく、最短で効果が出ます。「やらなくていいこと」が見えてきて、動きが軽くなります。
この記事は、売上アップのアイデアではなく、最短で効果を出す順番をまずご紹介します。
いまのあなたの売上を阻害してる点を見つけて、そこから順番に直していくための、実務向けの保存版です。
最後まで読んでいただければ、「結局、私は何からやればいいのか」が、ちゃんと分かるようになっているよう、がんばってまとめていきます。
売上は「掛け算」で考えると、分かりやすくなります
売上は、だいたい次の4つの要素の掛け算でできています。
売上 = 見込み客の数(集客) × 成約率(CVR) × 客単価 × リピート(継続)
この形で整理できると何が良いかというと、「どこから手をつけたらいいか?」がラクになることです。
売上が伸びないときは、たいていこの4つのうち、どこか1つが極端に弱くなっています。
- 見込み客がそもそも少ない
- 見込み客は来るのに、申込みまで進まない
- 申込みは数回あるのに、単価が低くて売上金額が少ない
- 一度買ってももらったお客さんが、次につながらず毎回新規の人ばかりになっている
逆に言うと、弱いところが分かれば、打ち手は決まってきます。
まずは、どこが弱いかを見つけましょう。
売上アップする「おすすめの直す順番」
上の4つの要素のうち、最も弱いところから手を付けるのが良いですが、どこが一番弱いのか?分からない時は、基本の型があります。その型どおりに手を付けていけば、時間を節約しながら効果を上げることができます。
つまり、どの業種でも通用しやすい、基本の順番、手順があります。
それがこちらです。
基本的に、この順番で改善しよう
どこが一番弱いのか?分からない場合は、下の順番に改善すると、時間を節約しながら改善することができます。
- 成約率(CVR)を改善する
- 客単価を改善する
- リピート(継続)を改善する
- 集客(見込み客の数)を増やす
「集客が先では?」と思われるかもしれません。もちろん集客は大事です。
集客は、よく穴のあいたバケツに例えられます。穴のあいたバケツにいくら水を入れても(集客)、水は溜まりません。穴を塞ぎ(CVRや客単価、リピート)、水がたまるようにしてから、水を入れるようにします。
まずは、受け皿を整えてから、最後に集客を強くします。
この順番で進めると、少ない労力や時間でうまくいけば短期的に売上が伸びやすくなります。
※ほんとは、リピート(継続)を強化することが、一番最短で売上が伸びるのですが、労力がそれなりに必要となりますので、こちらでは、次に効果的な順番を紹介させていただいておりますm(_ _)m
いま一番弱っている点を見つける
すでにビジネスをはじめておられている場合、どの部分を改善したら良いか分からない場合は、上記の成約率(CVR)を改善するところから改善するのをおすすめしました。
ここでは、その「弱っている点」がとこなのか?見つけるポイントをご紹介します。
A:成約率(CVR)が低い(受注率が低い、取りこぼしが多い)
こんなことはありませんか?
- 問い合わせはあるのに決まらない
- 見積を出すと止まりやすい
- 「検討します」で終わる割合が高い
- 料金や流れについて質問されるが、結局は成約しないことが多い
このような場合、成約率(CVR)が低い場合が多いです。
B:客単価が低い(忙しい割に売上が上がらない)
こんなことはありませんか?
- 毎月の波が大きい
- 値上げできていない、価格の説明が難しい
- 追加料金をお願いできない
- 作業は増えているのに、利益が残らない
このような場合、客単価が低い場合が多いです。
C:リピート(継続)が少ない(2回目に注文、依頼につながりにくい)
こんなことはありませんか?
- 1回のご依頼で取引がなくなることが多い
- 購入後のフォローをしない
- 紹介がほとんど起きない
- 次の接触が「お客さんからの連絡待ち」になりがち
このような場合、リピート(継続)が少ない場合が多いです。
D:集客(見込み客の数)が少ない
こんなことはありませんか?
- そもそもアクセス数、来店数、顧客リスト数が少ない
- 月によって問い合わせ数がない
- 紹介や既存だけに偏っていて、新規の数が少ない
- 情報発信はしているが、何が得意なのか顧客に伝わっていない
このような場合、集客(見込み客の数)が少ない場合が多いです。
Aが多い方へ:成約率を上げる(最短で効きやすい)
成約率が伸びないとき、多くの場合、問題は小手先のテクニックよりも、申込み前の不安が残っていることです。
お客様が抱えやすい「5つの不安」
申込み前にかかえる理由は、だいたい次のどれかです。
- 料金がよく分からない(総額、追加条件、範囲)
- 何をされるのか分からない(初回の流れ、期間、やること)
- 売り込まれそうで怖い(立場の明示がない)
- 情報の扱いが不安(守秘、個人情報、社内情報)
- 相談後に何が残るか分からない(成果物、次の一手)
ここが解消されないままだと、「いい話だった」で止まりやすくなります。
逆に言うと、この5つを先回りで丁寧に消すだけで、成約率は上がりやすいです。
成約率を上げる「信頼の5点セット」
成約率を良くするとき、まず用意したい基本がこちらです。
- 実績(数字・年数・件数など。出せる範囲でOK)
- 事例(Before→Afterを、悩みベースで)
- お客様の声(短くても具体的な一言が強い)
- よくある質問(不安を先回りで解消する)
- 依頼の流れ(申込み〜開始〜完了までの道筋を見える化)
この5つが揃うと、お客様の頭の中で「お願いしても大丈夫かも」が育ちます。
ホームページでの実績の見せ方は、こちらで解説しています。
事例は、ビフォーアフター形式で投稿する正しい方法というのがあります。
よくある質問の作り方(型があると早いです)
よくある質問は、項目を並べるだけだとユーザーに響かないことがあります。
おすすめは、次の順番で答える形です。
質問 → 結論 → 理由 → 具体例 → 例外(あるなら) → 改めて結論
上の型は、PREPという型、論法を基本にしています。
よくある質問の例は、次のようなものです。
- 売り込みはありますか
- 断っても大丈夫ですか
- 料金は総額でいくらですか(追加費用が出る条件は?)
- 初回は何をしますか/準備は何が必要ですか
- 守秘義務や情報の取り扱いはどうなりますか
- 相談後はどうなりますか(何が残りますか)
- 1回で終わりますか
- 継続の場合はどうなりますか
ポイントは「不安を丁寧に解説する」ことです。
不安は自然なものなので、丁寧に言語化して、先に解消してあげる。それだけで反応は変わります。
提案・見積が通りやすくなる「話の順番」
商談や問い合わせ対応で迷ったら、話の順番だけ揃えてみてください。
この順番にすると、お客様が理解しやすくなります。
- 現状の整理(いま困っていること)
- 目標(どうなりたいか)
- 詰まりの仮説(なぜ止まっているか)
- 打ち手(何をやるか)
- 優先順位(最初にやるのはこれ)
- ざっくりの計画(いつ何をするか)
- 不安の解消(料金、流れ、情報の扱い、例外)
- 次の一手(今日決めること)
派手な話術は必要ありません。むしろ邪魔になることがあります。順番を改めるだけで「話が分かりやすい人」になります。
Bが多い方へ:客単価を上げる(値上げではなく設計を考える)
客単価を上げる話は、どうしても「値上げ」のイメージが先に来がちです。
ただし現実的には、値上げだけで解決する場面は多くありません。
客単価を上げる一番の近道は、見えないサービスを目に見える形に整えることです。
目に見える形になると、価格は「高い・安い」ではなく「安心・納得」の話になります。
客単価を上げる方法は、まずこの3つです
- セット化(まとめる)
- 上位版(クオリティを上げた高単価版)
- 追加提案(必要な人にだけ追加する)
1)セット化
単発で終わると、お客様は次に迷いやすいです。「結局これの次は何?」が見えないからです。
そこで、たとえばこういうセットが強くなります。
- 相談 → 診断 → 実行 → 振り返り
- 制作 → 公開 → 改善(一定期間の見直し)
- 導入 → 定着 → 数字の確認
ここまでやれば安心というものを形にするだけで、単価が上がりやすくなります。
2)上位版
上位版は、内容を盛って豪華にするより、クオリティを上げて、次のような「失敗しにくさ」を入れるのが有効です。
- 途中で止まりやすいポイントを先回りで潰す
- 判断が必要な場面に「確認タイミング」を置く
- やること・やらないことを明確にして迷わせない
これができると、「高いからやめる」ではなく「失敗しにくい方を選ぶ」になりやすいです。
3)追加提案
追加提案が苦手な方は多いです。
でも、押し売りにならない方法があります。押し売りになるのは「一気に全部出す」ときです。
おすすめの順番はこれです。
- まずメイン商品、サービスの紹介をきちんと終える
- 次に「必要な追加」を提案する
- 最後に「もっとできれば必要な追加」を提案する
順番が正しいと、提案が自然になります。
Cが多い方へ:リピート(継続)を増やす
売上が安定しないとき、原因は「新規が足りない」ではなく、「2回目がない」「継続がない」こともあります。
リピート率が低いと、毎月がゼロスタートになります。これは精神的にも体力的にもきついです。
リピートが増えにくい理由は「終わり方」が曖昧だから
初回が終わったあとに、
- 何が達成できたのか
- 次に何をすればいいのか
- 次の必要なのは何なのか
が見えないと、お客様は「また必要になったら連絡します」になりやすいです。
購入後フォローは「定型化」する
購入後フォローのおすすめは、次の3つを固定することです。
- 初回後:つまずきやすい点を先に渡す(チェック表、注意点、FAQなど)
- 1〜2週間後:確認の連絡(困る前に声をかける)
- 1か月後:成果確認と次の一手(必要な人にだけ提案する、無理に言わない)
ここを定型化すると、「次も頼みやすい」「相談しやすい」仕組みが生まれます。
すると、自然に継続や紹介につながりやすくなります。
Dが多い方へ:集客を増やす
集客は重要です。ただし、集客だけを先に増やすと、取りこぼしが増える効率が悪くなります。
だから、成約率・単価・継続を改善したあとに、集客を強くするのが基本です。
集客が伸びにくいときに多い3つの原因
- とりあえずホームページやSNSを作って止まっている
- 誰に向けて何を提供しているかが曖昧
- 得意分野・選ばれる理由が伝わり切っていない
まずはこの3つを点検すると、遠回りを減らせます。
集客方法を紹介します
集客は、入口を複数つくって、良い道を強化していくやり方が長期的に安定します。
そのためには、さまざまな「種類」で増やしておくと、ブレに強くなります。
Webの集客方法(オンライン)
1)ブログ記事(検索で見つけてもらう)
悩み記事:「〜で困っている」「〜が分からない」を、そのままタイトルにする
比較記事:「AとBどっち?」「違い」「メリット・デメリット」
判断記事:「結局どれを選ぶ?」「順番」「失敗しない選び方」
失敗回避記事:「よくある落とし穴」「やってはいけない」
ケース別記事:「Aならこう」「Bならこう」(業種別でなく“状況別”でも強い)
※記事は「1本で完結」させなくてOKです。シリーズ化すると増やしやすいです。
2)記事ネタを無限に作る型
- 「よくある質問」をそのまま記事にする
- 「見積で悩む理由」「問い合わせが増えない理由」など“困るところ”を記事にする
- 「用語解説」ではなく「判断基準」を記事にする(例:○○のときは△△を選ぶ)
3)Googleビジネスプロフィール(店舗、地域系は強い)
- 写真を増やす(外観・内観・作業中・スタッフ・実績)
- できれば週1で投稿(「今週の事例」「今月のよくある相談」)
- 口コミを増やす頼み方をテンプレ化する(口頭で頼んだり文章で渡す)
4)SNS(拡散狙いより、信用の積み上げ)
- 誤解を正す投稿(よくある勘違いを直す)
- 判断基準の投稿(Aならこう、Bならこう)
- ケース別投稿(こういう条件ならこう)
- 相談前の準備投稿(必要なもの、よくある不安)
やることはシンプルで、この4つだけをやっても継続しやすいです。
5)ショート動画(最短で接触回数を増やす)
- 1テーマ1本で分割する
- タイトルは動画内で言う(「今日のテーマは○○です」)
6)YouTube(ロング:説明力で勝つ)
- 比較(AとB)
- ケース(こういう人はこう)
- 失敗回避(よくある落とし穴)
7)メルマガ/LINE(見込み客の育成)
- 週1で固定(曜日と時間を決める)
- 内容は「判断基準」「ケース」「失敗回避」
- 売り込みより安心を伝える
8)資料配布(ダウンロード)
- テンプレ(見積の比較表、ヒアリング項目など)
- 1枚の手順書
9)広告
- 反応が良いものだけ残す(全部やらない)
10)比較サイト、ポータル掲載
- 情報を薄く載せるより、会社概要・プロフィール・実績・写真・対応範囲を厚くする
11)共同企画
- 工務店×解体、税理士×社労士、制作会社×運用など
- 紹介しやすい言い方を先に用意する(相手が紹介しやすい文章)
リアルの集客方法(オフライン)
1)紹介(最短で強い)
- 紹介が起きるのは「満足」より「説明のしやすさ」です
- 紹介用の一言を用意する(誰向け/何の悩み/どう解決)
- 紹介カード(紙1枚)を渡す
2)商工会・経営者会・異業種交流会
- 商品やサービス説明より経営者の痛みに寄せて話す
3)少人数セミナー(10人以下)
- 大人数より、質問が出て人柄が伝わりやすい
- テーマは「比較」「判断」「失敗回避」が良い
- セミナー後に売り込まない
4)地域のイベント出店
- 何屋か分かる看板(悩み言葉で書く)
- その場で完結しない(紙を渡して持ち帰ってもらう)
5)チラシ、ポスティング(エリア系)
- 何をしますではなく何に困っている人向けかを先に書く
- 実績・事例・流れを短く入れる
- 1枚に情報を詰め込みすぎない
6)ニュースレター
- 月1発行
- 内容は「失敗回避」「判断基準」「よくある相談」「最近の出来事」
- 送り先は「既存客」
7)取引先との連携
- 近い業種と組む(顧客が同じ)
- 連携先が説明しやすい資料を渡す
Webとリアルをつなぐ集客(これが一番安定します)
- リアル→Web→再接触の導線を作る(接触回数が増える)
集客で一番失敗しやすいパターン
- あれもこれもやって、全部中途半端
- 投稿頻度だけ増やして、内容が薄くなる
- 誰向けかが曖昧で、刺さらない
まとめ
売上を上げる方法は、アイデアを増やすことよりも、まず「直す順番」を整えることで一気にラクになります。
順番を間違えると、数年単位で遠回りになりやすいのですが、順番が合うと「同じ努力なのに、結果が出るスピード」が変わります。
そして、受け皿(成約率・客単価・リピート)が整ってきたら、最後に集客を増やす。
この流れにすると、集客の効果がきれいに売上に乗ってきます。
Webの集客も、リアルの集客も、正解は1つではありません。大事なのは「全部やる」ではなく、「続けられる形で、入口を少しずつ増やす」ことです。
小さくてもいいので、1つだけ動かす。
それができると、次の改善が驚くほど楽になります。応援しています。
