MENU

やってはいけないWordPress運用:スパム対策なしにコメント解放

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「読者と交流しようと思ってコメント欄を開放していたら、気づけば怪しい英語のリンクだらけになっていた」

そんな身の毛のよだつ経験はありませんか?

WordPressのデフォルト設定でコメント欄を開放しているだけで、スパムボットが自動的に大量のスパムコメントを投稿してきます。

「誰も見てないから放置でいいや」なんて甘い考えは命取りです。

これを放置すると、

SEOペナルティ
サイト信頼性の低下
セキュリティリスク

の「三重苦」に陥ります。

知っておくべき重要な事実

WordPressはデフォルトでコメント機能が「ON」になっています。

あなたがインストール後に何も設定していなければ、今この瞬間も全世界のスパムボットの標的になっている状態なのです。

コメント欄は「ただ開ければいい」ものではありません。「守りながら開ける」ものです。

スパム対策なしのコメント解放は、玄関の鍵を開けたまま、いや、ドアを全開にしたまま寝るのと同じくらい無防備で危険な行為です。

今回は、スパムコメントの恐ろしさと、今日30分でできる最強の防御策について解説します。

目次

WordPressのコメント機能の仕組みとスパムの実態

なぜあなたのサイトに、
見ず知らずの外国人や怪しい業者からコメントが届くのでしょうか。

それは彼らが手作業で書き込んでいるわけではなく、
「スパムボット」と呼ばれるプログラムを使っているからです。

スパムボットとは?

自動的にWebサイトのコメント欄を探し出し、あらかじめ設定された宣伝文句や悪意のあるリンクを大量に投稿するプログラムのことです。

彼らは24時間365日、無差別にターゲットを探しています。

スパムコメントの典型例

  • 出会い系サイトやアダルトサイトへのリンク
  • 偽ブランド品・怪しい薬品の広告リンク
  • フィッシングサイト(詐欺サイト)への誘導
  • 意味不明な外国語テキスト + 隠しリンク
  • 「素晴らしい記事ですね!大変参考になりました!」というコピペの褒め言葉 + 不審なURL

「うちみたいな小さなサイト、狙われるわけがない」と思うかもしれませんが、それは大きな勘違いです。
むしろ、セキュリティが甘い「無防備な小規模サイト」こそが格好の標的になりやすいのです。

有名なスパム対策プラグイン「Akismet」の統計によれば、世界中のWordPressサイトに毎日数百億件ものスパムコメントが投稿されています。

スパム対策なしのコメント解放で損する5つの理由

スパムコメントを放置すると、あなたのビジネスに深刻なダメージをもたらします。

1、SEOペナルティリスク(Googleからの評価暴落)

Googleは、あなたの記事本文だけでなく「コメント欄に書かれたリンク」も評価の対象にしています。
怪しい薬や詐欺サイトへのリンクが大量にあると、Googleは「このサイト自体が低品質で危険だ」と判断し、検索順位を容赦なく落とします。

2、サイトの信頼性・ブランドイメージの崩壊

初めてあなたのサイトを訪れた見込み客が、記事の末尾で怪しい出会い系リンクの羅列を見たらどう思うでしょうか。

「この会社、自分のサイトの管理すらできていないのか」と呆れられ、二度と戻ってきません。

3、セキュリティリスクの増大

単なる広告リンクならまだマシです。
悪意のあるハッカーは、コメント欄を通じてマルウェア(ウイルス)を仕込んだり、サイトを乗っ取るためのコードを埋め込んだりします。

4、管理工数の増加

対策をしないと、毎日何十件、何百件というスパムが届きます。

それを手動で1つ1つ削除する作業は、まさに地獄。本来やるべきビジネスの時間や記事執筆の時間が奪われます。

5、サーバー負荷の増大(サイトが重くなる)

大量のコメントが自動投稿されると、サーバーのデータベースに負荷がかかります。

結果としてサイトの表示速度が著しく低下し、読者の離脱を招きます。

ワードプレスのコメントスパムの3つのリスクを深掘り

なぜスパムがこれほどまでに危険なのか、根本的な理由を理解しておきましょう。

1、SEOへの深刻なダメージ

Googleのクローラーは、ページ内の「外部リンク」を辿って評価を行います。

スパムコメントによって詐欺サイトへのリンクが張られると、あなたのサイトは「スパムサイトの片棒を担いでいる(リンク集になっている)」とみなされる可能性があります。

結果として「低品質コンテンツ」としてインデックスされ、最悪の場合は検索結果から完全に除外(ペナルティ)されます。

2、セキュリティリスク

コメント欄は、外部からあなたのサーバーにデータを送り込める数少ない「入口」です。

XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃:コメントに不正なスクリプトを仕込まれ、ページを見た他の読者のブラウザで悪意あるコードが実行される危険があります。

SQLインジェクション:コメント投稿の仕組みを悪用してデータベースを操作され、サイトが乗っ取られることもあります。

3、ブランドイメージへのダメージ

あなたがどれだけ素晴らしい専門知識を披露しても、その真下に「ブランド品激安!」「素敵な出会いがここに!」という文字が並んでいたら、台無しです。

お客様は無意識に「コメント欄が汚い = だらしない会社、信頼できない会社」というレッテルを貼ります。

今すぐできるスパム対策5選

恐れることはありません。WordPressには強力な防御機能が備わっています。以下の対策をすぐに実行してください。

1、Akismet Anti-Spamを導入する

WordPressをインストールした時点で、必ず入っている最強のスパム対策プラグインの一つです。世界中のスパムデータを学習したAIが、自動的にスパムを判別して隔離してくれます。

2、コメント投稿前の「手動承認制」にする

スパムが勝手に公開されるのを防ぐ、最も確実な方法です。

【設定手順】

 管理画面の「設定」→「ディスカッション」を開き、「コメントの手動承認を必須にする」にチェックを入れます。

これで、あなたが承認ボタンを押さない限り、コメントが世に出ることはありません。

3、名前とメールアドレスの入力を必須にする

匿名の無責任な書き込みを防ぐ基本中の基本です。

【設定手順】 

「設定」→「ディスカッション」で、「コメントの投稿者に名前とメールアドレスの入力を求める」にチェックを入れます。

4、reCAPTCHA(ロボット認証)を設置する

「私はロボットではありません」というチェックボックスや、信号機の画像を選ばせるアレです。

「Advanced Google reCAPTCHA」といったプラグインを入れることで、ボットによる自動投稿を物理的にシャットアウトできます。

5、コメント機能自体をオフにする

そもそも、企業サイトやビジネスLPにコメント欄は本当に必要でしょうか?

読者との交流はSNS(XやInstagram)で行い、サイトはお問い合わせフォームだけにするという企業が急増しています。

【設定手順】
・新規記事: 「設定」→「ディスカッション」の「新しい投稿へのコメントを許可」のチェックを外す。
・既存記事: 同画面の「以前の投稿のコメントを自動的に閉じる」を「0日」に設定する。

スパム対策の設定比較

どの対策を選べばいいか迷ったら、以下の表を参考にしてください。

対策方法効果設定難易度費用おすすめ度
Akismet Anti-Spam★★★★★簡単(プラグイン有効化のみ)無料(個人)
有料(商用)
◎ 最優先
コメント手動承認制★★★★☆簡単(設定1箇所チェック)無料○ 必須設定
名前・メール必須化★★★☆☆簡単(設定1箇所チェック)無料○ 必須設定
reCAPTCHA設置★★★★☆普通(プラグイン+キー設定)無料○ 推奨
コメント機能オフ★★★★★簡単(設定1箇所外すだけ)無料◎ ビジネス利用ならオフ

まとめ

コメント欄は、あなたのサイトにおける「玄関の扉」です。

鍵をかけずに開放しておくことは、あらゆる不審者を家の中に招き入れることと全く同じです。

スパム対策は決して難しくありません。専門知識がなくても、今日たった30分作業するだけで、ほぼ完全に防ぐことができます。

「面倒くさい」と後回しにして、数年かけて育てたサイトのSEO評価を一瞬で失うことのないよう、今すぐ行動しましょう。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
目次