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SEOを業者に丸投げしたら上手く行くと、今だに思っているのはマズイ

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「SEOは専門家に任せておけば、あとは勝手に順位が上がるだろう」
「月30万円も払っているのだから、業者が何とかしてくれるはずだ」

もしあなたが経営者やWeb担当者で、このように考えているとしたら、その投資は「ドブに捨てている」のと同じかもしれません。

わたしの周りのSEO案件をうかがっていると、SEOを業者に丸投げして、成果が出た事例はほとんどありません。

もちろん、たまにものすごく真面目なSEO業者さんがいて、ちゃんと成果を出してくれる業者さんも中にはいらっしゃるでしょう。しかしごくごく僅かではないかと想像してしまいます。

なぜなら、SEO業者は「SEO(検索エンジン最適化)のプロ」であっても、「あなたの業界・商品のプロ」ではないからです。

現代のSEOで最も重要なのは、Googleの評価基準「E-E-A-T」にある「Experience(独自の経験)」や「Expertise(専門性)」です。

これらの「中身」は、現場で顧客と向き合っているあなたの会社が最も得意です。

「お金を払えば業者が魔法をかけてくれる」という考えは、非常に難しいでしょう。

この記事では、なぜ丸投げが失敗するのか、どうすればSEO業者と協力して「成果が出るSEO」を実現できるのかを解説します。

目次

「SEO業者に頼めば順位が上がる」という幻想

多くの企業が「自社にはノウハウがないから」と、SEO対策を外部に委託します。

しかし、契約から1年後、多くの企業が契約を解除しています。理由はシンプルで、「順位が上がらないから」「順位が上がっても売上につながらないから」です。

SEO業者とは

  • 業者ができること(技術)
    サイトの表示速度を上げる、正しいタグを設定する、内部リンクを整理する。これらは「土台」であり、順位を上げる決定打ではありません。
  • 業者ができないこと(中身)
    「御社の商品の強みは何か?」「顧客が本当に悩んでいることは何か?」「現場での施工事例や成功体験」。これらを知っているのは、業者ではなくあなたです。

丸投げするということは、「中身のない空っぽの箱(サイト)」を、技術的にきれいに整えているだけです。
中身(コンテンツ)の質が低ければ、どんなに技術的な対策をしても、Googleは評価しない場合があります。

なぜ「SEO丸投げ」では上手く行かないのか(5つの理由)

構造的に「丸投げ」では勝てない理由が5つあります。

1、業者はあなたの業界の専門家ではない

業者はSEOの知識はありますが、建築、医療、IT、美容といった各業界の深い知識はありません。彼らが書く記事は、ネット上の情報をまとめただけの「浅い一般論」になりがちです。

2、独自の経験・実績は自社にしかない

Googleは「E-E-A-T」を重視します。特に「Experience(独自の経験)」は、実際に業務を行っている自社にしか書けません。業者が書いたコタツ記事には、この「経験」が含まれません。

3、業者は複数社を抱えており、100%コミットしない

担当者は一人で10社、20社を担当していることも珍しくありません。あなたの会社のことだけを四六時中考えているわけではなく、限られた時間で作業をするのが限界です。

4、丸投げだとコンテンツが「誰でも書ける一般論」になる

丸投げされた業者は、リスクを避けるために無難な記事を書きます。「〇〇とは?」といった辞書的な記事ばかりになり、競合と差別化できず、順位が上がりません。

5、自社が関与しないと、成果物の良し悪しが判断できない

納品された記事やレポートを見ても、「これが良いのか悪いのか」が判断できなければ、業者の言いなりです。質の低い記事を量産されていても気づけません。

「SEOを丸投げする」の典型的な失敗パターン

以下のような状況に陥っていませんか? これらは「丸投げ」による典型的な失敗例です。

よくある失敗パターン問題点と結果
「業者に月30万円払えば勝手に順位が上がると思っていた」技術的な修正だけで順位が上がる時代は終わりました。コンテンツが増えない・改善されないため、順位は横ばいのまま費用だけがかかります。
「記事作成も業者に任せたら、競合と同じ内容になった」業者はネットで調べて書くため、競合サイトの焼き直しになります。独自性がない「コピーコンテンツ」に近い扱いを受け、評価されません。
「業者の言う通りにしたが、半年経っても効果なし」業者が業界のトレンドや顧客ニーズを理解していないため、的外れなキーワード選定や施策を行っている可能性があります。
「納品された記事の質が低いが、判断できない」専門用語の使い方が間違っていたり、現場の感覚とズレていても、自社でチェックしないためそのまま公開され、ブランド毀損につながります。
「業者が辞めたら、何をしていたか分からず引き継げない」ノウハウが自社に蓄積されていないため、契約終了と同時にSEO施策が完全にストップし、順位が急落します。

SEO業者ができること、できないこと

業者を悪く言うつもりはありません。彼らには「役割」があります。重要なのは、役割分担を明確にすることです。

業者ができること(技術・分析)業者ができないこと
サイト構造の最適化(内部リンク、階層)表示速度の改善(画像圧縮、コード修正)タグの最適化(title, meta, hタグ)キーワードの検索ボリューム調査競合サイトの被リンク分析あなたの業界の深い専門知識実際の施工事例やトラブル対応の経験顧客の「生の声」や「本当の悩み」競合他社にはない「自社の強み」現場の写真や一次情報の提供

正しいSEO業者との付き合い方(分業体制)

成功する企業は、業者を「下請け」ではなく「パートナー」として扱います。以下のような分業体制が理想です。

1、技術施策は業者、コンテンツ制作は自社(または協業)

サイトの裏側の整備はプロに任せ、記事の中身(原稿や素材)は自社で用意するのがベストです。

2、業者には「業界知識の勉強」と「ヒアリング」を徹底させる

業者に自社のパンフレットや営業資料を渡し、業界の基礎知識を叩き込んでもらいます。また、執筆前に必ず担当者へのヒアリングを実施させます。

3、記事構成案は業者、執筆は自社スタッフ

「どんなキーワードで書くか(構成)」はSEOのプロが作り、その中身を「現場のプロ(自社)」が埋める。これが最強の布陣です。

4、月1回の定例会議で、方向性・成果をすり合わせる

レポートをメールで送ってもらうだけでなく、必ず対面(Web会議)で「なぜ上がったか/下がったか」「来月は何をするか」を議論します。

5、自社でもSEOの基礎知識を学び、業者の提案を評価できるようにする

担当者がSEOの知識ゼロでは、業者の良し悪しが見抜けません。最低限の知識をつけることで、対等な議論が可能になります。

自社でやるべき3つの最低限の関与

「忙しくて記事なんて書けない」という場合でも、以下の3つだけは必ず自社で行ってください。これだけで記事の質が劇的に変わります。

1、顧客の生の声を記録する(一次情報)

お客様から聞かれた質問、相談内容、いただいた感想をメモに残します。これを業者に渡すだけで、「ネットのまとめ」ではない「リアルな記事」が作れます。

2、自社の強み・差別化ポイントを明文化する

「うちは他社と何が違うのか」を業者に伝えないと、平均的な記事しか生まれません。「スピードなのか、品質なのか、価格なのか」を明確に伝えます。

3、記事の最終チェックをする(監修)

上がってきた記事を必ず読みます。「専門的に正しいか」「自社らしいトーンか」「顧客に自信を持って見せられるか」を確認し、NGを出す権限を持ちます。

SEOは「業者の魔法」ではなく「自社の資産」

SEOを業者に丸投げするのは、「楽して儲けたい」という気持ちです。

しかし、ビジネスにおいて「楽して成果が出る」ことはありません。

業者はあくまで「サポート役」であり、主役は「自社」です。

技術的な面倒な部分はプロに任せつつ、最も価値のある「コンテンツの中身(魂)」は、自社で吹き込む必要があります。

SEOは、一度作れば長く集客してくれる「資産」になります。

その資産を作るのは、業者ではなく、あなた自身の知識と経験です。

今日から、業者任せにするのをやめ、自社の言葉で顧客に語りかけるコンテンツ作りを始めましょう。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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