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やってはいけないセールスライティング、商品のスペックだけ書く

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「2時間・少人数制・スライド資料付き・質疑応答あり」
「施術時間60分・完全個室・駐車場完備・女性スタッフのみ」
「月額30,000円・週2回・マンツーマン指導・食事指導つき」

ホームページやチラシでこういった情報だけを並べていませんか?

これは、「スペック(仕様や規格)を書いている」だけで、「セールスライティング」にはなっていません。

スペック(仕様や規格)を読んだお客さんの頭の中には、「ふーん」や「うーん」が残ります。「申し込もう」という気持ちは、スペック(仕様や規格)だけでは生まれにくいです。

1,000社以上の集客をサポートしてきた中で、「なぜかうちのホームページから問い合わせが来ない」という相談をいただくとき、原因の一つにスペック(規格や仕様)しか書いてないということがあります。

書いてあることは正確なのに、読んだ人の心が動かない。

今回は、スペック(仕様や規格)だけを書くことがなぜダメなのか、どう書き直せばいいのかをお伝えします。

目次

スペックとベネフィットは別物

セールスライティングには「ベネフィット」という考え方があります。

スペック(仕様や規格)とは、「特徴」と言い換えることができます。つまり、商品・サービスそのものの情報です。

「やさしいマッサージ」「60分の施術」「少人数制」「マンツーマン」がこれにあたります。

ベネフィット(便益や未来を見せる)とは、そのスペックによって「お客さんの生活や気持ちがどう変わるか?」です。

人はスペック(仕様や規格)だけにお金を払うのではありません。「自分が将来どうなれるか?」にお金を払います。

スペックとベネフィットの違いを具体例で見てみましょう。

業種スペック(NG)ベネフィット(OK)
整骨院施術時間60分・完全個室・国家資格保有スタッフ「また明日も痛いのかな」と寝る前に不安にならなくていい状態を目指します
パーソナルジム週2回・マンツーマン・食事指導つき・月額30,000円3ヶ月後、去年のジーンズが履けるようになっている自分を想像してみてください
セミナー2時間・少人数制・スライド資料付き・質疑応答あり「集客できるかな」という不安を抱えたまま毎月を過ごさなくてよくなります
美容室カラー+カット+トリートメント・所要時間2.5時間久しぶりに会う友人に「髪どうしたの、雰囲気変わったね」と言われる仕上がりを目指します
税理士記帳代行・決算申告・月次面談・クラウド会計対応税金のことが気になって本業に集中できない、という状態から解放されます

右側の「ベネフィット」の文章は、読んだ人の頭の中に「自分ごと」として映像が浮かびます。「自分が将来どうなれるのか?」が見えると、人は初めて「申し込みたい」という気持ちになります。

なぜスペックだけ書いてしまうのか

スペックを書きたくなるのは、実は自然なことです。理由が2つあります。

1つ目は、自分が一番よく知っているのがスペックだからです。

施術時間、料金、設備、資格……これらは数字や事実なので、間違えようがありません。だから書きやすい。

2つ目は、「詳しく説明しなければ」という思い込みがあるからです。「ちゃんと伝えなければ申し込んでもらえない」という気持ちから、スペックを細かく書き連ねてしまいます。

しかし、お客さんの立場で考えると、スペックは「興味がある人が検討・確認するもの」です。興味をもつために必要なのは「これは自分に必要か?」という判断材料、つまりベネフィットです。

スペックを読んでもらう前に、まずベネフィットで「これは自分のことだ」「これは興味ある」と思ってもらう必要があります。

ベネフィットの書き方、「つまり、どうなる?」と自問する

スペックをベネフィットに変換するのは、それほど難しくありません。スペックを書いたあとに「つまり、お客さんはどうなる?」と自問するだけです。

変換の手順

1、スペックを書く:「マンツーマン指導」
2、「つまり、どうなる?」と問いかける:「他の人の目を気にせず、自分のペースで進められる」
3、「それで、お客さんの気持ちはどう変わる?」とさらに問いかける。「恥ずかしくて人に聞けなかったことも、遠慮なく質問できるから、理解が深まって結果が出やすくなる」

3まで掘り下げたものが、本当のベネフィットです。

「つまり、どうなる?」という問いを2〜3回繰り返すと、スペックがベネフィットに変わっていきます。

スペックが必要ない、というわけではない

誤解してほしくないのですが、スペック(仕様や規格や機能)を書くなということではありません。

スペックは「信頼を裏付けるもの」としても必要です。

「国家資格保有スタッフ」「創業20年」「累計1,000社」といった情報は、ベネフィットで「気になる」と思ってもらったあとに、「やっぱり大丈夫そう」という安心感を与える役割も持っています。

順番が大事です。

正しい順番

1、ベネフィット(読んだ人の心を動かす)
2、スペック(「やっぱり申し込んでいいんだ」という安心感を与える)
3、行動喚起(「では、申し込もう」という後押し)

多くの方がやってしまっているのは、2から始めて1をすっ飛ばしているパターンです。

自分のサービスのベネフィットが分からないときは

「うちのサービスのベネフィットって何だろう?」と悩む方もいます。そういうときは、過去のお客さんを思い浮かべてください。

そのお客さんは、あなたのサービスを使う前にどんな状態でしたか?使った後、何が変わりましたか?「〇〇さん、最近どうですか?」と聞いたとき、どんな言葉が返ってきましたか?

お客さんの「ビフォーアフター」の変化がそのままベネフィットです。自分の言葉でそれを書くだけでいいのです。

難しく考える必要はありません。

「うちのお客さんは、来る前はこういう状態で、来たあとはこうなりましたよ」という話を文章にするだけで、立派なセールスライティングになります。

スペックは「事実」、ベネフィットは「動機」

人が行動するのは、「動機」があるからです。スペックは動機を生みません。ベネフィットが動機を生みます。

ホームページ、チラシ、SNSの投稿文……どれを見直すにしても、まず「これを読んだ人はどうなれるのか」が伝わっているかを確認してみてください。

スペックだらけの文章を、ベネフィットを軸にした文章に書き直すだけで、問い合わせの数は変わります。

これは理屈ではなく、1,000社以上を見てきた中での実感です。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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