
便利屋業界は今、大きな転換点に立っています。
というのも、便利屋業界ほどホームページ集客で差がつく業種はありません。なぜなら、まだまだ「素人っぽい」サイトを運営している事業者が多いからです。
そしてこれって、逆にチャンスです。
今日は、便利屋がホームページで安定集客を実現するための実践的な戦略をお話しします。
なぜ便利屋にはホームページ集客が「必須」なのか?
便利屋さんにはホームページ集客が必須です。その理由についてお話します。
1. 便利屋は典型的な「待ち受け型」ビジネスです
お客さんは困った時に「今すぐ」解決できる方法を探します。業者さんを探します。
- 「明日の引っ越し、まだ片付いてない・・・」
- 「草が伸び放題で恥ずかしい・・・」
- 「エアコンが壊れた、どうしよう・・・」
こんな時、まず何をするか? スマホで検索されます。
そういうお客さんに自社のことを知ってもらうために、ホームページが必要となります。
2. プラットフォームに依存してはいけない
「くらしのマーケット」などのプラットフォームは確かに便利です。登録しておけば、お客さんからの依頼が来たりします。でも、このようなリスクがあります。
- 手数料が高い(売上の10-20%程度)
- 顧客情報を共有できない仕組みが多い
- プラットフォームの規約変更がある
- 価格競争に巻き込まれやすい
自社のホームページなら、これらの問題を解決できます。
便利屋のSEO:サービス別のアプローチがポイント
自社ホームページを使った集客方法のなかで、地域SEOを使った手法が最もコスパが良くなります。ここでは、サービス別の集客方法について解説します。
集客しやすいサービス vs 集客しにくいサービス
一般的に、便利屋のサービスには「SEOで集客しやすい」ものと「そうでない」ものがあります。
SEOで集客しやすいサービス
- 草刈り
- 庭の手入れ
- 片付け
- 不用品回収
- 中古買取
- 鉄くず回収
- 専門性が高い作業
SEOで集客が難しいサービス
- 引っ越し手伝い
- エアコンクリーニング
- 遺品整理
- ライバルが多く価格競争となっているサービス
- 緊急性が低いサービス
キーワード設計の実例
多くの便利屋が「便利屋 + 地域名」で一つのワードだけをSEOしていることです。これでは問い合わせが来てもごくわずかです。
私がおすすめする3つのパターン
【第1層:メインキーワード】
- 「地域名 + 便利屋」を複数SEOする
- 「地域名 + 何でも屋」を複数SEOする
【第2層:サービス特化キーワード】
- 「地域名 + 草刈り + 便利屋」を複数SEOする
- 「地域名 + 不用品回収」を複数SEOする
- 「地域名 + 遺品整理」を複数SEOする
【第3層:ロングテールキーワード】
- 「地域名 + 草刈り + 料金 + 安い」を複数SEOする
- 「地域名 + エアコン取り付け + 即日」を複数SEOする
- 「地域名 + 引っ越し手伝い + 単身」を複数SEOする
さまざまな地域名とサービス名の組み合わせをSEOすることで、少ない問い合わせ数が多くなっていきます。
地域密着型のMEO:Googleマップを制する者が勝つ
グーグルビジネスプロフィールは、非常にコスパのよい戦略です。地域密着を考えて、さまざまなニーズを拾い上げるようアカウント設計の段階から考えておければ、より効果の高い集客方法となります。
MEOで勝つための5つのポイント
1. Googleビジネスプロフィールの最適化
- 営業時間、連絡先、サービス詳細を全て入力
- 高品質な作業写真を定期的にアップ(草刈り、片付け、床モップかけなど)
- 顧客の口コミに必ず返信
2. 定期的な投稿とアップデート
- 作業実績の写真付き投稿(定期で仕事をもらっているところでルーチン投稿する)
- サービス案内(作業したついでにPRする←PRに見えない)
- キャンペーン情報(季節のキャンペーンをおこなう、クーラー無料点検とか)
3. 地域コミュニティとの連携
- 地域イベントへの参加
- 近隣店舗との相互紹介
- 地域密着のSNS活用
コンテンツSEO:専門性と地域性を武器にする
勝てるブログ記事のパターン
便利屋さんのブログ記事は、実体験に基づく具体的なコンテンツがメインとなります。
【パターン1:作業実績レポート】
タイトル例:
「【松山市】2階建て住宅の草刈り作業レポート|所要時間を公開」
構成:
- 作業前の状況(写真付き)
- 使用した道具・機材
- 作業工程の詳細
- 作業後の仕上がり
- 実際の所要時間
- お客様の声
【パターン2:地域特化お役立ち情報】
タイトル例:
「大阪市でエアコン取り付けを依頼する前に知っておきたい5つのポイント」
構成:
- 大阪市の住宅事情の特徴
- よくある失敗事例
- 業者選びのチェックポイント
- 料金相場(大阪市内の実例)
- 自社サービスの紹介
【パターン3:季節・タイミング特化】
タイトル例:
「引っ越しシーズン前(2-3月)の便利屋予約が取れない理由と対策法」
構成:
- 繁忙期の実情
- 早期予約のメリット
- 閑散期利用の提案
- 実際の予約状況データ
- 予約方法の案内
このようにやったことをしっかり実績としてブログに書いていき、地域密着を打ち出していきます。
SNSとYouTubeの活用
便利屋さんのネット集客はまずホームページです。つぎにSNSで最後はYouTubeとなります。この3つをやることで、相乗効果が出ます。
YouTube戦略
便利屋とYouTubeの相性は抜群です。
おすすめコンテンツ
- 作業の様子をタイムラプス動画で紹介
- 「こんな依頼もOK!」シリーズ
- 地域の困りごと解決事例
- 季節ごとのメンテナンス情報
ポイント
- 顔出しNG でも作業の手元だけで十分
- 地域名を動画タイトルに入れる
- ショート動画も積極活用
Instagram・TikTok活用
- ビフォーアフター写真
- 作業工程の短い動画
- 地域の風景と絡めた投稿
成功事例
事例1:地草刈りに特化した便利屋さん
施策
- 「地域名 + 草刈り」でSEO特化サイト構築
- 作業実績を毎回ブログ投稿
- Googleマイビジネスやインスタグラムに作業写真を定期投稿
結果
- 3ヶ月で「〇〇市 草刈り」で1位獲得
- 月間問い合わせ数が2倍に増加
- 単価も20%アップ
事例2:都市部の引越し業と片付けに特化した便利屋さん
施策
- サービス別に特化ページを作成
- 必要あればリスティング広告を打つ
- YouTubeで動画を配信
結果
- 複数キーワードで上位表示
- 問い合わせ品質が向上
- 問い合わせ率が30%改善
将来の、便利屋さんのホームページ戦略
ここでは、将来的な便利屋さんのホームページ戦略をご紹介します。
AIツールの活用
- ChatGPT でブログ記事の構成案作成
- Canva で作業写真の加工
サブスク型のサービスの検討
- 定期清掃・点検サービス
- 高齢者向け見守りサービス
- 季節メンテナンスパック
便利屋さんのホームページ集客の成功法則
- 強みを活かせるサービスに集中する
- 地域密着 × 専門特化でSEO・MEOを制する
- 実体験に基づくコンテンツで差別化する
- YouTube・SNSで多角的にアプローチする
- データを見ながら継続的に改善する
便利屋さん業界は、まだまだホームページ集客の可能性が眠っている「ブルーオーシャン」です。今回お話しした戦略を実践すれば、確実に競合との差別化ができます。
特に重要なのは、「やってみてよかったもの」だけを積み重ねること。小さな成功体験の積み重ねが、最終的に大きな成果につながります。
ぜひ、あなたの便利屋さんビジネスで試してみてくださいね!