
先日、クライアントから
「Facebook投稿に外部ブログのリンクを貼ったら、いいね!が少なくなるのはなぜですか?」という相談がありました。
実はこれは、
昔から存在してるSNS特有の仕様なんです。
今日は、
各SNSプラットフォームの「外部リンク嫌い」の実態と、
それでも効果的に集客する方法をお話しします。
事実、SNSは外部リンクを嫌っている
SNSは昔から外部リンクを嫌っている。外部リンクを貼った投稿は拡散されにくいと言われています。
Facebookがリンクを嫌ってる理由
Facebookは、
外部リンクを含む投稿を意図的に拡散しにくくしています。
実際、リンク付き投稿を作り、インプレッションや再生数などを確認してみると、
圧倒的に低くなることが分かります。
なぜこんなことが起きるのか?
答えは簡単
Facebookはユーザーを自分のプラットフォーム内に留めておきたいからです。
外部サイトに誘導されると、
ユーザーがFacebook上で過ごす時間が減り、広告収益が下がってしまいます。
私が実際にやった事例
ほぼ同じような投稿で公開時間も同じくらいにして、
リンクありなしで検証してみました。
- リンクなし投稿:リーチ数 300人
- リンクあり投稿:リーチ数 156人(約50%減)
差は歴然です。
Instagramの制限
Instagramは、そもそもURLが貼れない設計です。
Instagramは巧妙で、
投稿にクリック可能なURLを貼ることができません。
もちろんこれは、意図的な設計です。
例外的にリンクが貼れる場所
- プロフィール欄
- ストーリーズ(条件付き)
以前、ストーリーズにリンクを貼れるのは「フォロワー1万人以上」という条件がありました(現在は緩和)。
これも外部誘導を制限する仕組みの一つです。
YouTubeのポジションは不明
YouTubeは、概要欄のリンクが比較的自由
YouTubeは、概要欄に外部リンクを貼ること自体は問題ありません。
視聴者をYouTubeから離脱させる要素として、
アルゴリズム的にはマイナス評価されてるという可能性はあります。
私の複数チャンネル運営経験では・・
外部リンクがあってもなくても、特に何も感じませんでした。
X(旧Twitter)の現実
X(旧Twitter)も外部リンク付き投稿の拡散が制限されると多くの人が指摘しています。
具体的な影響
- リンク付きツイートのインプレッションが減少?
- リプライ欄にリンクを貼る回避策が一般化
- スレッド形式でリンクを分離する手法の普及
各SNSの「外部リンク制限」完全解説
Facebook:最も厳格な制限
制限内容
- リンク付き投稿の表示頻度を大幅削減
- オーガニックリーチの激減(50%減以上も珍しくない)
- エンゲージメント率の低下(結果的に)
対策
リンクは投稿後にコメント欄に追加。
Instagram:構造的な制限
制限内容
- 投稿本文にクリック可能なURLは設置不可
- プロフィールにリンクは貼れる
- ストーリーズのリンク機能付き
対策
- Linktreeなどのリンクまとめサービス活用
- プロフィールに貼るリンクを厳選する
- QRコードを画像に含める
YouTube:制限があるかないのか
制限内容
- 視聴時間短縮によるアルゴリズム評価低下
- 関連動画表示への悪影響
対策
- 概要欄の下部にリンク配置
- 動画内での過度な外部誘導を避ける
- YouTube内での回遊を優先
X(旧Twitter):曖昧な制限
制限内容
- リンク付きツイートのインプレッション減少
- タイムライン表示の優先度低下
- リーチ数の制限
対策
- リプライ欄にリンクを分離
- 画像でURLを表示
- スレッド機能を活用した段階的誘導
実際に起きた失敗事例
美容サロンのFacebook運用失敗
状況
毎日のキャンペーン投稿に予約サイトのリンクを貼付
結果
- リーチ数が1,500人→200人に激減
- エンゲージメント率90%低下
- 新規顧客獲得がほぼゼロに
教訓
リンクを貼る頻度とタイミングが重要
外部誘導しない集客戦略
戦略1:価値提供ファーストの徹底
ダメな例
「新商品の詳細はサイトで確認してください→[URL]」
良い例
「先日、お客さんに相談受けた乾燥肌対策を3つにしぼってお伝えしますね。
1、朝の洗顔は32度のぬるま湯で
2、化粧水は手のひらで温めてから
3、クリームは上向きにマッサージしながら
詳しい内容を知りたい方はプロフィールのリンクへ」
戦略2:プラットフォーム内完結コンテンツ
各SNSの特性を活かし、
そのプラットフォーム内で完結する価値を提供する。
ライブ配信、長文投稿
リール、フィード投稿
YouTube
ロング動画、ライブ配信
X
専門知識のシェア
戦略3:間接的なブランディング
直接的な誘導ではなく、ブランド認知を高める戦略
- 専門性の確立
- 一貫したメッセージング
- 記憶に残るキャラクター作り
プラットフォーム別「正しい」集客方法
Facebook攻略法
基本戦略
- リンクなし投稿でエンゲージメント獲得
- コメント欄での自由なやり取り
- DMでリンクを送る
具体的手法
- 価値のある情報を投稿本文で完結させる
- 「詳しく知りたい人はコメントかDMで」
- コメント返信などで、個別DMでリンク提供
Instagram攻略法
基本戦略
- ビジュアルで価値ある情報を提供する
- プロフィール誘導の工夫
- ストーリーズにリンクを貼る
具体的手法
- 投稿画像内に要点をまとめる
- 「プロフィールのリンクから」ではなく「@アカウント名のプロフィールへ」
- ハイライト機能でリンク付きストーリーを保存
YouTube攻略法
基本戦略
- YouTube内での回遊性重視
- 概要欄の活用
- 終了画面での関連動画へ誘導
具体的手法
- 動画シリーズで段階的に深い内容を提供
- 概要欄リンクは動画の価値を補完する位置づけ
- 外部誘導は動画の最後に軽く触れる程度
X攻略法
基本戦略:
- リプライ欄活用
- スレッド機能の効果的利用
- 画像でのURL表示
具体的手法:
- メインツイートで興味を引く
- リプライで詳細情報とリンク提供
- スレッドで段階的に情報開示
リンクを貼らない集客の成功事例
事例:地域密着型カフェ
戦略: Instagramで美味しそうな写真と店舗情報のみ投稿
結果:
- フォロワー数2倍増
- 来店客の30%が「Instagramを見て」
- 外部サイト一切使わずに売上110%アップ
SNSアルゴリズムと共存する集客術
20年間のWebマーケティング経験で痛感するのは、
プラットフォームのルールに逆らうのではなく、うまく活用することの重要性です。
各SNSが外部誘導を嫌うのは、
ユーザー体験の向上とビジネスモデルの保護という明確な理由があります。
この現実を受け入れ、
それぞれのプラットフォームの特性を活かした集客戦略を立てることが成功の鍵です。
実践すべき3つのポイント
- プラットフォーム内で価値提供を完結させる
- 間接的なブランディングで認知度を高める
- 外部誘導は最小限、かつ自然な文脈で
「やってみてよかった」経験を基に言えるのは、
短期的な成果を求めてアルゴリズムに逆らうより、
長期的な関係性構築にフォーカスした方が確実に結果が出るということです。
私自身、
複数のYouTubeチャンネルで合計2万人以上のフォロワーを獲得していますが、
外部誘導に頼らない価値提供こそが、
真の集客力を生み出すと確信しています。
SNS集客で悩んでいる方は、
まず「リンクを貼らずにどう価値を提供するか」を考えてみてください。
きっと新しい発見があるはずです。