やってはいけないブログ集客:他人の記事をパクってると、オリジナリティがないと集客力もなくなる理由

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
ノートパソコン女性

「ブログのネタが思い浮かばない…」
「他のサイトに良い記事があったから、少し参考にして書こう」
「似たような内容でも、自分なりに書き直せば大丈夫でしょ?」

そんな風に考えて、他人の記事を参考にしすぎたり、場合によってはほぼそのまま使ったりしていませんか。

こんにちは、つちやたけしです。今日は多くの事業者さんが気づかずに陥ってしまう「パクリ記事のワナ」について詳しくお話しします。

他人の記事をパクったり、オリジナリティのない記事を書き続けることは、あなたのブログの集客力を根本から奪ってしまう危険性があります。

目次

多くの人が陥る「記事パクリ」のパターン

私がコンサルティングで実際に出会った典型的なパターンをご紹介します。

パターン1:構成そのままコピー

• 他サイトの記事構成をそのまま真似する
• 見出しの順番や内容が酷似している
• 説明の流れが全く同じ
• 結論まで同じような内容

パターン2:文章の表現だけ変更

• 元記事の文章を少しずつ言い換える
• 語尾や表現を変えただけの内容
• 情報の順番や構成は全く同じ
• 独自の視点や体験が一切ない

パターン3:複数記事のつぎはぎ

• A記事から一部、B記事から一部を取って組み合わせる
• 表面的には違う記事に見える、しかし実際は他人の情報の寄せ集め
• 一貫性のない内容になっている

パターン4:翻訳記事の流用

• 海外記事を翻訳しただけ
• 日本の状況に合わせた修正がない
• 法律や制度の違いを考慮していない
• 単純な翻訳で終わっている

なぜ「記事パクリ」をしてしまうのか?

理由1:「書くネタがない」という焦り

「毎日更新しなければならない」「定期的に記事を書かなければならない」というプレッシャーから、つい他人の記事に頼ってしまう。

しかし、これは完全に逆効果。質の低い記事を量産するより、時間をかけてでもオリジナルの記事を書く方がはるかに効果的です。

理由2:「みんなが書いているから大丈夫」という油断

「同じようなテーマで多くの人が書いているから、似た内容でも問題ない」

これは大きな勘違いです。同じテーマでも、あなたの体験や視点を交えることで、全く違う価値のある記事になります。

理由3:「専門知識がない」という思い込み

「自分には専門知識がないから、他の人の記事を参考にするしかない」

しかし、あなたの業界で実際に働いているなら、必ず独自の体験や知見があるはずです。それこそが最も価値のある情報なのです。

理由4:「効率よく記事を作りたい」という考え

「ゼロから考えるより、既存の記事を参考にした方が早い」

確かに時間は短縮できるかもしれませんが、その結果として失うものは計り知れません。

記事パクリが引き起こす問題

問題1:Googleからの厳しいペナルティ

Googleは重複コンテンツやコピーコンテンツに対して、非常に厳しい姿勢を取っています。

具体的なペナルティ

• 検索結果からの完全除外
• 検索順位の大幅低下
• サイト全体の評価低下
• インデックスからの削除

私がサポートした企業でも、パクリ記事が原因で検索流入が減少した事例があります。

問題2:専門性・権威性の完全欠如

他人の記事をパクった内容では、あなたの専門性や権威性を示すことができません。

E-E-A-Tへの悪影響

• Experience(経験):実際の体験に基づかない情報
• Expertise(専門性):独自の専門知識が感じられない
• Authoritativeness(権威性):業界での権威として認識されない
• Trustworthiness(信頼性):オリジナリティがなく信頼できない

問題3:読者からの信頼完全失墜

読者は、オリジナリティのない記事を敏感に察知します。

読者の反応

• 「どこかで読んだことがある内容だ」
• 「この人独自の知見がない」
• 「信頼できない情報だ」
• 「他のサイトを探そう」

一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難です。

問題4:差別化の完全な失敗

パクリ記事では、競合他社との差別化が全くできません。

差別化失敗の結果

• 「どのサイトも同じようなことを書いている」
• 「特別にこの人に相談する理由がない」
• 価格競争に巻き込まれる
• ブランド価値の構築ができない

問題5:法的リスクの発生

悪質なコピーの場合、著作権侵害として法的な問題に発展する可能性もあります。

法的リスク

• 著作権侵害による損害賠償請求
• サイト運営の停止命令
• 企業イメージの大幅な悪化
• 取引先からの信頼失墜

読者が本当に求める「オリジナリティ」とは

読者がブログに求めているのは、あなたにしか書けない独自の価値です。

読者が求める独自性

実際の体験談

• あなたが実際に経験したこと
• 失敗談とそこから学んだこと
• 成功事例とその具体的な方法
• リアルな感想や気づき

専門家としての独自の視点

• 業界の裏側の情報
• 実務で得た知見
• 他の専門家と違う考え方
• 将来への予測や提案

地域性や個人の特色

• 地域特有の事情や事例
• あなたの会社独自の取り組み
• 個人的な価値観や哲学
• 独自の手法やノウハウ

最新の情報や動向

• 業界の最新動向の独自分析
• 法改正の実務への影響
• 新しい技術の活用方法
• 今後のトレンド予測

オリジナリティのある記事を書く7つの方法

ここでは、オリジナリティのある記事を書く7つの方法をご紹介します。

方法1:自分の体験を徹底的に掘り下げる

あなたが実際に経験したことは、世界で唯一の情報です。

体験の掘り下げ方

• なぜその方法を選んだのか?
• 実際にやってみてどうだったか?
• 予想と違った点はあったか?
• 他の人にも応用できるか?
• 注意すべき点は何か?

例(税理士の場合

「実際に税務調査を受けた顧客の事例から学ぶ、調査官が重点的にチェックするポイント5選」

方法2:業界の常識に疑問を持つ

「みんながやっているから正しい」とは限りません。

疑問の持ち方

• 本当にその方法が最適か?
• 他にもっと良い方法はないか?
• その常識はいつから始まったのか?
• 現在の状況にも適用できるか?

例(美容師の場合)

「美容業界の常識『毎日シャンプーすべき』は本当に正しい?髪質別の最適な頻度を検証」

方法3:失敗事例を積極的に共有する

失敗談は、成功談よりも価値のある情報です。

失敗事例の活用方法

• なぜ失敗したのか?
• どこで判断を間違えたのか?
• 失敗から何を学んだのか?
• 同じ失敗を避ける方法は?

例(歯科医の場合)

「治療説明で患者さんに誤解を与えてしまった失敗事例と、わかりやすい説明のコツ」

方法4:お客様の声や質問を記事に活用

お客様からの質問や感想は、読者ニーズの宝庫です。

活用方法

• よくある質問をまとめる
• お客様の成功事例を紹介(許可を得て)
• 意外な質問とその回答
• お客様から教わったこと

例(行政書士の場合)

「相続手続きでお客様から受けた意外な質問ベスト10と、その回答」

方法5:他業界の事例を自分の業界に応用

他業界の良い事例を、あなたの業界に応用することで独自性が生まれます。

応用の方法

• 他業界の成功事例を研究
• 自分の業界での応用可能性を検討
• 実際に試してみる
• 結果と改善点を記事にする

例(コンサルタントの場合)

「飲食業界の『おもてなし』手法を士業事務所に応用した結果と効果」

方法6:データや統計を独自に分析

既存のデータでも、独自の視点で分析すれば価値のある記事になります。

分析のポイント

• 業界特有の視点で解釈
• 実務経験と照らし合わせて考察
• 将来への影響を予測
• 具体的な対策を提案

例(税理士の場合): 「国税庁統計から読み解く、個人事業主の税務調査傾向と対策」

方法7:読者との対話を重視する

読者からのコメントや質問に真摯に対応することで、独自のコンテンツが生まれます。

対話の活用方法

• コメントへの詳細な回答記事
• 読者リクエストに応える記事
• 議論や討論から生まれる新しい視点
• 読者との共同検証

オリジナリティを保つための継続戦略

ここではオリジナティのある記事を書き続けるための継続戦略をまとめてみます。

戦略1:日常的な気づきの記録

毎日の業務の中で感じた気づきや学びを記録する習慣をつけます。

記録のポイント

• お客様との会話で印象に残ったこと
• 作業中に発見した効率的な方法
• 失敗や困ったことと解決策
• 業界ニュースへの個人的な感想

戦略2:読者との継続的な対話

読者からのフィードバックを積極的に記事に活かします。

対話の活用方法

• コメント欄での質問を詳しい記事にする
• 読者アンケートを定期的に実施
• SNSでの反応を記事テーマに活用
• セミナー参加者の質問を記事化

戦略3:他業界からの学び

常に他業界の動向にアンテナを張り、自分の業界への応用を考えます。

学びの方法

• 異業種交流会への参加
• 他業界の専門書を読む
• さまざまな業界のセミナーに参加
• 異業種の成功事例を研究

戦略4:専門性の継続的向上

常に最新の知識を身につけ、それを独自の視点で解釈します。

向上の方法

• 最新の法改正や制度変更の研究
• 専門資格の取得や更新
• 学会や研究会への参加
• 海外の業界動向の調査

オリジナリティこそが最強の差別化戦略

他人の記事をパクったり、オリジナリティのない記事を書き続けることは、あなたのブログの集客力を根本から奪ってしまいます。

しかし、逆に言えば、あなただけの体験や知見に基づいたオリジナル記事を書くことで、競合他社を大きく引き離し、読者から圧倒的な信頼と支持を獲得することができます。

私自身、20年間のWebマーケティング経験で学んだ重要な教訓のひとつは、「オリジナリティこそが最強の差別化戦略」ということです。

今すぐ始めるべき4つのアクション

  1. オリジナリティチェック:現在の記事の独自性を厳しく評価
  2. 問題記事の対応:パクリの疑いがある記事の削除・リライト
  3. 体験・知見の棚卸し:あなただけが持つ価値ある情報の整理
  4. オリジナル記事計画:独自性の高い記事の3ヶ月計画作成

この改善により、あなたのブログは確実に変わります。

• 検索エンジンからの高評価獲得
• 読者からの圧倒的な信頼獲得
• 専門家としての権威性確立
• 競合他社との明確な差別化
• 長期的な集客力の大幅向上

「でも、自分にはそんなに特別な経験や知識がない…」

そう思う方もいるかもしれません。しかし、心配はいりません。あなたがその業界で働いているなら、必ず独自の価値ある体験や知見を持っているはずです。

重要なのは、その価値に気づき、読者にとってわかりやすい形で共有することです。

今日から、あなたのブログを「世界でただ一つの価値ある情報源」に変えていきましょう。

その第一歩は、「他人の記事に頼ることをやめて、自分の体験と知見を信じる」ことから始まります。

オリジナリティの高いブログは、一度評価されれば、長期間にわたって安定した集客効果を発揮し続けます。そして、あなたの専門性と個性が光る、唯一無二の存在として読者に記憶されるのです。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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