
「ストーリーズって毎日何を投稿すればいいの?」
「Canvaで作ったデザインって反応悪くない?」
そんな悩み、ありますよね。
ストーリーズで一番大事なのは「作り込み」ではなく「投稿頻度」です。
ストーリーズで成果を出している企業には明確な共通点があります。それは、「完璧を目指さず、手軽に、頻繁に投稿している」ということですね。
Canvaのテンプレートばかり使っている場合ほどエンゲージメントが低く、逆にスマホで撮った素朴な写真を使って、リアルな毎日を投稿している時ほど反応が良くなる傾向があります。
この記事では、ストーリーズとリールの決定的な違い、Canvaを適度に使う方法、そして投稿頻度を上げてエンゲージメントを最大化する戦略までまとめてみます。
ストーリーズとリールの決定的な違いを理解する
まず、ここを理解しないと失敗します。ストーリーズとリールは全く別物です。
多くの企業が「どちらも動画だから同じでしょ?」と勘違いして失敗しています。
リール vs ストーリーズ:根本的な違い
| リール | ストーリーズ | |
|---|---|---|
| 目的 | 新規フォロワー獲得・拡散 | 既存フォロワーとの関係構築 |
| 届く相手 | フォロワーとフォロワーじゃない人の両方 | フォロワー限定 |
| 公開期間 | 永続的(削除しない限り残る) | 24時間で自動消滅 |
| 求められるクオリティ | 高い(作り込みが必要) | 低い(日常的でOK) |
| 投稿頻度 | 週2〜3本でOK | 1日数本以上が理想 |
| コンテンツの性質 | エンタメ性・有益性・完成度・一貫性 | 日記的・リアルタイム・親近感・日常感 |
| Canva使用 | テンプレート活用も効果的 | 使いすぎNG |
この表を見てわかる通り、ストーリーズとリールは真逆の戦略が必要です。
リールで効果的だった「作り込み」「テンプレート活用」「完璧な構成」は、ストーリーズでは逆効果になることがあります。
なぜストーリーズは「頻度」「シンプル」が重要なのか?
1、フォロワーは「リアルなあなた」を見たい
ストーリーズを見る人は、すでにあなたをフォローしている人です。つまり、すでに興味を持っている人。
彼らが求めているのは、
- 「今日は何をしているのか?」
- 「どんな日常を過ごしているのか?」
- 「親近感を感じられるリアルな姿」
テンプレートで作り込んだデザインは、この「リアルさ」を失うことがあります。まるで広告を見せられているようで、親近感が湧かない設計となってしまいます。
2、24時間で消えるから「完璧」じゃなくていい
ストーリーズは24時間で自動削除されます。つまり、失敗しても大丈夫。
この「気軽さ」がストーリーズの最大の魅力なのに、Canvaで作り込むと「投稿までのハードル」が上がってしまいます。
3、Instagramのアルゴリズムが「親密度」を重視
Instagramは「どれだけフォロワーと交流しているか」を重視します。
ストーリーズで返信やリアクションが多いアカウントほど、フィード投稿やリールも優先的に表示されます。
テンプレートを使った完璧なストーリーズより、完璧じゃなくても返信したくなるストーリーズの方が圧倒的に効果的なんです。
ストーリーズで絶対やってはいけない3つの間違い
ストーリーズで失敗しているアカウントには共通パターンがあります。
1、よく見るCanvaのテンプレートばかり使う
これが一番多い失敗パターンです。
Canvaのテンプレートは確かにおしゃれです。
でも、ストーリーズでテンプレートばかり使うと、
❌ 他社と同じデザインになる(差別化できない)
❌ 広告っぽく見える(親近感が湧かない)
❌ 「作り込んでる感」が出て、リアルさが失われる
❌ エンゲージメント率が下がりやすい
※広告としてストーリーズ投稿をつくるなら、Canvaを使って良いと思います。それをストーリーズに自然投稿しても効果はうすいですね。
2、週に1回しか投稿しない
リールは週2〜3本でOKですが、ストーリーズは「投稿頻度が命」です。
投稿頻度を上げるだけで、リーチが2〜3倍になります。
3、一方的な発信だけで終わる
ストーリーズの最大の特徴は「双方向コミュニケーション」です。
アンケート、質問、クイズなどの機能を使わずに、ただ情報を流すだけでは効果が半減します。
エンゲージメントが高いストーリーズ
- アンケート付き
- 質問スタンプ
アンケートを使うだけで反応率が高くなります。
もちろん双方向性を意識して、ユーザーとやり取りするのは、あくまで一つの方法です。クイズやアンケートはしなくても、双方向性は可能です。
Canvaを適度に使う|ストーリーズでの正しい活用法
「じゃあCanvaは使わない方がいいの?」と思うかもしれませんが、全く使わない人もいますし、それで効果が出てるならOKです。
一方、少しだけ適度に使う人もいらっしゃいます。
正しくは、「使いどころを選ぶ」ということです。
Canvaを使っていい場面 vs 使わない方がいい場面
Canvaを使ってOKな場面
1、イベント告知・キャンペーン情報
- 日時・場所・詳細を見やすくまとめる
- 一瞬で理解できるデザインが必要
- 例:「3日間限定セール」「新メニュー発表」
2、営業時間変更・臨時休業のお知らせ
- 重要情報を見逃されないようにする
- テキストだけだと埋もれる可能性
3、お客様の声・ビフォーアフター
- 写真+テキストを整理して見せる
- ブランドイメージを統一
4、週に1回の「まとめ投稿」
- 今週のハイライトをまとめる
- 「今週の人気メニューTOP3」など
Canvaを使わない方がいい場面
1、日常の投稿(全体の70〜80%)
- 店内の様子
- スタッフの日常
- 商品の製作過程
- お客さんとのやり取り
- →スマホで撮ってそのまま投稿
2、リアルタイム情報
- 「今日のランチ残り3食」
- 「雨で空いてます」
- 「今から配信します」
- →スピード重視、Canvaは時間がかかる可能性がある
3、フォロワーへの問いかけ
- アンケート
- 質問募集
- クイズ
- コメント
Canvaを使う場合の3つのルール
どうしてもCanvaを使う場合は、この3つのポイントがあります。
1、自分で撮影した写真・動画を必ず使う
- テンプレートの素材をそのまま使わない
- 自社の写真に差し替える
- リアルさを残す
2、シンプルなテンプレートを選ぶ
- 装飾が少ないもの
- 文字が大きく読みやすいもの
- ブランドカラーに合わせる
3、全体の20〜30%以内に抑える
- 10投稿中2〜3個まで
- 残り7〜8個はスマホで撮った素のまま
投稿頻度を上げてエンゲージメントを最大化する5つの戦略
ここからが本題です。「手間をかけずに投稿頻度を上げる方法」を5つ紹介します。
投稿頻度があがれば、エンゲージメントが上がりやすくなります。
1、「撮ったらすぐ投稿」を習慣化する
一番簡単で、一番効果的な方法です。
多くの企業が失敗するのは、「後でまとめて編集しよう」と考えること。結果、投稿が面倒になって頻度が下がります。
やり方
- スマホで写真・動画を撮る
- 即座にストーリーズに投稿
- 編集は最小限
具体例
- 朝:開店準備の様子を撮って投稿「今日もオープンしました!」
- 昼:ランチタイムの店内を撮って投稿「満席です、ありがとうございます」
- 夕方:新商品の仕込みを撮って投稿「明日から新メニュー登場」
これだけで1日3投稿達成です。
2、「日記的な投稿」を意識する
ストーリーズは「今日何があったか」を共有する場です。
特別なイベントがない日でも、日常を切り取って投稿すれば十分です。
日記的投稿の例
飲食店
- 「今日の仕込み完了」
- 「常連さんが来てくれました」
- 「スタッフの誕生日でした」
- 「新しいメニュー試作中」
美容室
- 「今日は予約満席です」
- 「カラー剤の新色入荷しました」
- 「スタッフのヘアアレンジ紹介」
- 「ビフォーアフター(お客様許可済み)」
クリニック・歯科
- 「今日の診療終了しました」
- 「院内の感染対策を紹介」
- 「スタッフの研修会に参加」
- 「患者さんからいただいた質問に回答」
重要なのは「完璧」ではなく「継続」です。
3、アンケート・質問機能を週3回以上使う
これが最もエンゲージメントを高める方法です。
Instagramのストーリーズには
- アンケート(2択)
- 質問(自由回答)
- クイズ
- 絵文字スライダー
- カウントダウン
これらの機能があります。使えるときは使うのがおすすめです。
効果的なアンケート例
飲食店
- 「次の新メニュー、どっちがいい?」→写真2枚
- 「ランチとディナー、どっち派?」
- 「今週の人気メニュー当ててみて!」
美容室
- 「ショートとロング、どっちが好き?」
- 「次のカラートレンド、どっちが気になる?」
- 「ヘアケアで一番悩んでることは?」→質問スタンプ
クリニック・歯科
- 「歯磨きは朝食前?朝食後?」
- 「肩こりで悩んでる?」
- 「知りたい健康情報は?」→質問スタンプ
アンケートを使うメリット
- 返信率が5〜10倍になる
- フォロワーの興味がわかる
- 次の投稿ネタが見つかる
- アルゴリズムが優遇する
4、静止画と動画を組み合わせる
ストーリーズは静止画だけでも問題ありません。
むしろ、動画ばかりだと見る側が疲れます。
静止画が向いているコンテンツ
- 商品写真
- メニュー紹介
- 営業時間のお知らせ
- テキスト中心の情報
動画が向いているコンテンツ
- 調理過程(早送りで15秒)
- ビフォーアフター(変化を見せる)
- スタッフの挨拶
- 店内の雰囲気
動画を撮るときの3つのコツ
- 15秒以内に抑える(長いと離脱される)
- 最初の3秒で何の動画かわかるようにする
- 音なしでも伝わるように、可能なら文字を入れる
5、Facebookストーリーズに同時投稿する
InstagramとFacebookを連携すれば、ストーリーズを同時投稿できます。
メリット
- 手間は変わらず、リーチが1.5〜2倍
- Facebook層(30〜50代)にも届く
- Instagramとは違う層にアプローチ
設定方法
- Instagram設定→「アカウント」→「他のアプリへのシェア」
- Facebookアカウントを連携
- ストーリーズ投稿時に「Facebookにもシェア」をONにする
これだけで、投稿は1回、効果は2倍です。
特にBtoB企業や30代以上がターゲットの業種は、Facebookの方が反応が良いケースも多いです。
【業種別】ストーリーズ投稿の実践例
ここまでの内容を、業種別に具体的な投稿例でまとめます。
飲食店・カフェ:「今日の様子」を毎日投稿
投稿頻度:1日3〜5回
朝(開店前)
- 仕込みの様子(動画15秒)
- 「今日のおすすめメニュー」(静止画+文字)
昼(ランチタイム)
- 店内の様子(静止画)
- 「ランチ残り〇食」(リアルタイム情報)
夕方
- 「ディナーのご予約状況」
- アンケート「明日のランチ、何が食べたい?」
夜(閉店後)
- 「本日もありがとうございました」
- スタッフの裏側(和やかな雰囲気)
美容室・サロン:ビフォーアフター+日常
投稿頻度:1日2〜4回
午前:
- 「今日の予約状況」
- スタッフの自己紹介(ローテーション)
午後
- ビフォーアフター(お客様許可済み)
- 施術中の様子(動画)
夕方
- 「空き時間できました」(当日予約促進)
- アンケート「次のヘアカラー、どっちが気になる?」
夜
- 「明日の予約空き状況」
- ヘアケア豆知識(簡単な文字だけ)
クリニック・歯科:専門知識+親近感
投稿頻度:1日1〜3回
朝
- 「今日の診療スタート」
- 院内の様子(清潔感をアピール)
昼
- 健康豆知識(簡単な文字+イラスト)
- 質問スタンプ「健康で気になることは?」
夕方
- 「本日の診療終了」
- スタッフ紹介(親近感)
注意点
- 医療広告ガイドラインに注意
- 過度な効果の主張はNG
- 「個人の感想です」を明記
小売店・物販:商品紹介+リアルタイム情報
投稿頻度:1日2〜5回
朝
- 「新商品入荷しました」
- 店内レイアウト変更の様子
昼
- 「今日の人気商品TOP3」
- 在庫状況(「残りわずか」など)
夕方
- アンケート「次回入荷してほしい商品は?」
- お客さんの声(UGC)
夜
- 「本日の売れ筋」
- 明日の入荷予定
ストーリーズ投稿を習慣化する3つのコツ
最後に、「続かない」を解決する方法を3つ紹介します。
1、時間を決めて投稿する
朝10時・昼13時・夕方17時など、投稿時間を決めてアラームをセットしてください。
習慣化には「決まった時間に行う」ことが最も効果的です。
2、ネタ帳を作っておく
スマホのメモアプリに「ストーリーズネタリスト」を作っておきましょう。
ネタ例
- 今日の出来事
- スタッフ紹介
- お客さんの声
- 裏側の様子
- 豆知識・ミニ情報
- アンケート案
「何を投稿しよう?」と悩む時間がなくなります。
3、完璧を目指さない
これが一番重要です。
「おしゃれじゃないから投稿しない」ではなく、「素朴でもいいから投稿する」という意識に切り替えてください。
ストーリーズは24時間で消えます。失敗しても大丈夫。とにかく継続することが最優先です。
ストーリーズは「頻度×親近感」が全て
この記事で解説した内容をまとめます:
ストーリーズとリールは真逆の戦略
- リール:作り込み、完成度重視
- ストーリーズ:素朴さ、頻度重視
Canvaは使いすぎNG
- 全体の20〜30%以内
- 自分で撮影した素材を使う
- 日常投稿はスマホでそのまま
投稿頻度が最重要
- 理想は1日1回以上
- 最低でも週3〜5回
- 「撮ったらすぐ投稿」を習慣化
アンケート・質問機能を活用
- エンゲージメント率が5倍になることがある
- フォロワーの声が聞ける
⑤Facebookにも同時投稿
- 手間は同じ、効果は2倍
- 30〜50代にもリーチ
ストーリーズは「完璧」より「継続」。今日から、スマホで撮った素朴な写真を、気軽に投稿してみてください。それだけで、フォロワーとの距離が一気に縮まります!
