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やってはいけないワードプレス運用、画像ファイル名をひらがなでアップロードする

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「ブログ記事の画像、分かりやすいように『会社概要.jpg』という名前で保存しよう」
「スマホで撮った写真をそのままWordPress(ワードプレス)にアップロードすれば楽だ」

もしあなたがこのように考えて、画像ファイル名に「ひらがな(日本語)」を使っているとしたら、それは将来的なトラブルの種を自ら撒いているようなものです。

今は正常に表示されているかもしれません。しかし、サーバーを移転した時、バックアップを復元した時、あるいはSNSでシェアされた時、突然その画像が「リンク切れ」で見えなくなる可能性があります。

Webの世界では、ファイル名は「半角英数字(ローマ字)」が基本中の基本です。

「日本語ファイル名」は、特定の環境下で文字化けを引き起こし、画像が表示されない原因になります。

この記事では、なぜ画像ファイル名に日本語を使ってはいけないのか、その技術的な理由とリスク、そして正しいファイル名の付け方について解説します。

目次

「画像ファイル名がひらがなでも問題ない」という誤解

初心者が最も陥りやすい罠が、「自分のパソコン(WindowsやMac)では日本語ファイル名が普通に使えるから、ネット上でも大丈夫だろう」という思い込みです。

確かに、WordPress(ワードプレス)の管理画面上では、日本語名の画像もアップロードでき、記事に挿入すれば表示されることが多いです。しかし、それは「たまたま今の環境が対応しているだけ」に過ぎません。

【日本語ファイル名の隠れたリスク】

  • 環境依存の文字化け:
    Webサーバー(Linuxなど)やFTPソフトの中には、日本語ファイル名を正しく扱えないものが未だに多く存在します。サーバー移転時にファイル名が文字化けし、全ての画像リンクが切れる事故が多発しています。
  • URLの異常な長さ:
    日本語はURLとして扱うために「エンコード(記号化)」されます。「会社.jpg」は「%E4%BC%9A%E7%A4%BE.jpg」のような長い文字列に変換され、管理やシェアが困難になります。

「後からファイル名を変更すればいい」と思うかもしれませんが、WordPressで一度アップロードした画像のファイル名を変更するのは、非常に手間がかかります(記事内のリンクも全て書き換える必要があるため)。
最初から「半角英数字」でアップロードすることが、唯一の正解です。

なぜ「ひらがな(日本語)ファイル名」が危険なのか(5つの理由)

具体的にどのようなトラブルが起きるのか、5つの技術的理由から解説します。

1、特定のサーバー・FTPで文字化けする

Webサーバーの多くは海外製であったり、英語ベースのシステムで動いています。古いサーバーや一部の格安レンタルサーバーでは、日本語ファイル名をアップロードした瞬間に文字化けし、ファイル自体が読み込めなくなることがあります。

2、ブラウザによって表示されない場合がある

Chrome、Safari、Firefox、Edgeなど、ブラウザによって日本語URLの解釈(デコード処理)が微妙に異なる場合があります。特定のブラウザだけ画像が表示されないという、「原因不明の不具合」の正体がこれであることも珍しくありません。

3、URLが異常に長くなる

日本語1文字は、URL上では「%XX%XX%XX」という9文字前後の記号に変換されます。
例えば「2024年社員旅行の集合写真.jpg」というファイル名は、URLになると100文字以上の意味不明な文字列になります。これは見た目が悪いだけでなく、コピペミスやリンク切れの原因になります。

4、SNSシェアでエラーが出る

X(旧Twitter)やFacebookで記事をシェアした際、アイキャッチ画像(OGP画像)のファイル名が日本語だと、正しく認識されず画像が表示されないことがあります。URLが長すぎて途中で切れてしまうこともあります。

5、外部ツール・プラグインと互換性がない

CDN(画像を高速配信する仕組み)や、画像圧縮プラグイン、バックアップツールの中には、日本語ファイル名をサポートしていないものがあります。将来的にサイトを高速化しようとした時に、日本語ファイル名が足かせになります。

ひらがなファイル名の典型的な失敗パターン

以下のようなファイル名でアップロードしていませんか? これらは全て「いつかトラブルになる」予備軍です。

よくあるNGパターン問題点とリスク
「分かりやすさ重視で日本語」
(会社概要.jpg、製品写真.png)
管理画面では見やすいですが、サーバー上では文字化けリスクの塊です。URLエンコードで長くなり、リンク共有時に見栄えが悪くなります。
「スクショをそのまま」
(スクリーンショット 2024-01-15…)
最悪のパターンです。「日本語」+「スペース」+「記号(.)」が含まれており、トラブルの満え満貫です。スペースは「%20」に変換され、さらにURLが汚くなります。
「Windowsでリネーム」
(新しいフォルダー.jpg)
PCでの整理用名称をそのまま使うと、Webでは通用しません。特に「全角スペース」などが混じると、目視で気づきにくく厄介です。
「クライアント支給ファイルをそのまま」クライアントから送られてくるファイル名は日本語であることが多いですが、制作者側で必ずリネームする責任があります。そのまま使うのはプロ失格です。

日本語ファイル名で起こる実際のトラブル

これらは架空の話ではなく、実際に現場で頻発しているトラブル事例です。

  • FTPでバックアップを取ったら文字化け:
    サーバーから画像をダウンロードしたら、ファイル名が「?????.jpg」になり、どの画像か判別不能になった。
  • SNSでアイキャッチが出ない:
    一生懸命書いた記事をシェアしたが、画像が表示されずクリック率が激減した。原因は画像ファイル名が「アイキャッチ.png」だったから。
  • 画像が表示されない(404エラー):
    URLが「…/uploads/%E4%BC…」のように異常に長くなり、サーバーの上限を超えてエラーになった。
  • CDN導入時にエラー:
    CloudflareなどのCDNを導入した際、日本語ファイル名の画像だけキャッシュされず、表示崩れが起きた。

正しい画像ファイル名の付け方(5つのルール)

トラブルを避け、SEOにも効果的なファイル名の付け方は、以下の5つのルールを守ることです。

【鉄則:半角英数字とハイフンのみ】

  • ①半角英数字のみを使う:(a-z, 0-9)
  • ②ハイフン(-)でつなぐ:(単語の区切りはスペースやアンダーバー「_」ではなく、ハイフン「-」がGoogle推奨です)
  • ③意味のある名前にする:(画像の内容を表す英単語を使う。Google画像検索のSEO対策になります)
  • ④小文字を使う:(サーバーによっては大文字と小文字を区別するため、全て小文字に統一するのが無難です)
  • ⑤連番を付ける:(同じ内容の画像が複数ある場合は -01, -02 と連番を振る)

良い例:company-profile-01.jpgproduct-photo-red.png
悪い例:会社概要.jpgIMG_1234.jpgNew Folder (1).png

日本語ファイル名は百害あって一利なし

画像ファイル名にひらがな(日本語)を使うことは、Web運営において「百害あって一利なし」です。
一瞬の「分かりやすさ」のために、将来的な「文字化け」「表示エラー」「リンク切れ」のリスクを背負う必要はありません。

「ファイル名は半角英数字の小文字、区切りはハイフン」

このシンプルなルールを守るだけで、あなたのサイトは技術的に堅牢になり、SEOでも有利になり、将来のトラブルも防げます。

今日から画像をアップロードする際は、必ずファイル名を確認してください。「あ、日本語だ」と気づいたら、その場でリネームする。その数秒の手間が、サイトの資産価値を守ります。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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