MENU

やってはいけない生成AI活用、指示ではなく雑談する

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「今日も天気いいですね〜!ところでAIって感情あるんですか?」

生成AIとの会話が、いつの間にか「雑談タイム」になっている人、実は相当数います。

気持ちはよくわかります。

生成AIの返答はあまりにも自然で、話しかけやすくて、ちょっとした愚痴も聞いてくれる。

優秀な話し相手のように感じてしまうのも無理はありません。

その延長で、仕事でAIを使うときに、雑談のように指示出しをしてしまっている場合があります。もったいないです。
AIは、仕事で使えば「最高速で仕事を片付ける道具」です。雑談みたいに指示出しすると、フェラーリに乗って近所のコンビニへ行くようなものです。

雑談がダメなのか?

雑談が絶対ダメというわけではありません。

アイデアの壁打ち、思考の整理、あるいは気分転換の一環として短く使うのは問題ない場合もあります。

ただし、

「指示を出せていない」
「成果物が出てこない会話」

が習慣になっている場合は、AIの本来の力を全く活用できていません。

この記事では、雑談の何が問題なのか、仕事では、どう切り替えるべきかを具体的に解説します。

目次

雑談してしまうと失ってしまうこと

1、成果物がない

生成AIとの会話は、「指示」→「成果物(文章・構成・データ整理・アイデア)」のサイクルが回って初めて業務価値が生まれます。

雑談で終わった会話は、何も手元に残りません。

「AIと話してスッキリした」という感情以外、何かを教えてもらうなら雑談でも良いですが、成果物はゼロです。

2、プロンプト力が一切鍛えられない

雑談をしている間は、

「何を作ってほしいか」
「どんな形式で」
「誰向けに」

という、プロンプトに必須の思考が発動しません。

つまり、使えば使うほど雑談が上手くなるだけで、仕事に直結する「AIに的確な指示を出す力(プロンプト力)」は全く育たないのです。

3、「AIを使っている」という自己満足で終わる

雑談であっても、AIが長文で返してくると「AIを使った感」は得られます。

しかし、この偽の達成感が一番厄介です。

本当に業務改善できているかどうかの判断を狂わせ、「毎日使っているのに業務効率が上がっていない」という悩みの原因になります。

4、会話履歴がノイズだらけになり、コンテキスト活用ができなくなる

GeminiやChatGPTなどは、会話の流れを記憶し、文脈(コンテキスト)を活かして精度の高い回答を返す機能があります。

しかし仕事の指示と雑談が混在すると、AIが「これは仕事の文脈か、単なる雑談か」を判断しにくくなり、結果として回答の質が大きく落ちます。

もちろん会話履歴は適宜、整理すれば、コンテキスト活用も可能です。

業種・職種別「雑談からの変更」指示テンプレート

職種よくある雑談指示テンプレートへの変換例
Webマーケター「なんかSNS投稿のネタないかな」「〇〇業界のターゲット〇代向けのInstagram投稿テーマを10個リストアップして」
経営者・経営幹部「最近競合が気になるんだよな」「〇〇業界の競合他社分析のフレームワークを教えて。自社の差別化ポイントを洗い出したい」
コンサルタント「クライアントへの提案どうしよう」「以下の課題を持つクライアントへの提案書の構成案を3パターン作って。[課題の概要]」
YouTubeクリエイター「なんかネタ思いつかないな」「〇〇チャンネルの視聴者層(〇〇代・〇〇に関心)向けの動画企画タイトルを10個出して」
営業担当「次の商談うまくいくかな〜」「以下の商談相手・課題・自社サービスをもとに、想定される反論と切り返しトークを作って」
事務・バックオフィス「この書類どう整理しよう」「以下の項目を含む書類の管理台帳フォーマットをExcel用に作って」

対策をしてAIを安全に活用したBefore/After事例

職種・状況雑談(NG)指示(OK)変化した成果
Webマーケター毎朝AIと雑談して「なんか気づきが得られる気がする」と使っていた。月のAI活用時間のが雑談。プロンプトテンプレートを10本作成し、開くたびに即指示する運用に切り替え。手元に残る成果物が爆増し、月のコンテンツ制作量が1.8倍に。
個人事業主(コンサル)AIを孤独を紛らわす雑談相手として活用。成果物は週に数件程度。「雑談はしない」と決め、指示特化に切り替え。1日20分のAI活用で、ブログ3本・提案書1本・SNS5投稿が完成するように。
営業マン商談後の反省をAIに愚痴として話していた(「今日はダメだった…」等)。勝てなかった商談の反省点・改善トーク・次回提案を入力し改善案をもらうフォーマットに変更。愚痴が具体的なアクションプランに変わり、翌月の受注率が1.4倍に向上。
YouTubeクリエイター漠然と「なんか面白いネタない?」と雑談でネタ探しをしていた。チャンネルの視聴者属性・テーマ・登録者数を定型情報としてAIに渡し、企画10本を一括指示。ダラダラしていた企画出しが、4時間から30分に短縮。

まとめ

AIはあなたに寄り添ってくれるように見えますが、それは高度なアルゴリズムが「人間らしい返答」を生成しているに過ぎません。

雑談ばかりしていては、いつまで経ってもあなたの本来の業務は終わりません。

もちろん雑談形式が役に立つことはあります。

「AIは道具である」というドライな視点を持ち、「何を作らせるか」にフォーカスしてください。

指示を出せば出すほど、AIはあなたにとって最強の武器になります。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
目次