
大阪でチラシ制作を検討されている、今の大阪のチラシ制作事情について率直にお話しします。
大阪のチラシ制作の現実:効果は本当に下がっているのか?
まず最初に申し上げますと、おそらくお考えのとおり、チラシの効果は下がっています。
新聞の購読率の激減が引き起こす問題
2024年のデータを見ると、新聞の購読率は全国平均で20%台まで低下しています。大阪でも同様の傾向で、特に梅田や福島区、天神橋、中央区といった都心部では新聞を取らない世帯が圧倒的に増えています。
新聞購読者のうち、折込チラシを見る人はいるものの、そもそもの母数が減ってしまっているのが現状です。
投函チラシ(ポスティング)も課題山積
投函チラシも楽観視できません。新聞を購読していないことから、ポストを毎日開けない人が増加していて、ポストをたまに開けるころには、チラシがポストにいっぱいになっていて、何も見ずにそのまま捨てることになります。
それでも効果が出るエリアと業種がある
ただし、すべてが効果が出ないわけではありません。私の体験から、まだ効果が期待できるパターンをお教えします。
効果の出やすい大阪エリア
住宅地エリア(反応率高)
- 住吉区・住之江区
- 天王寺区・阿倍野区
- 昭和町周辺
- 東住吉区
これらのエリアは一戸建てが多く、年配層の新聞購読率が高いため、まだチラシの反応が期待できます。
効果の薄いエリア
- 梅田周辺
- 福島区
- 天神橋筋商店街周辺
- 新築マンションが多い地域
反応率が高い業種と低い業種
反応率が高い業種
- スーパー・食品関係
- 不動産・住宅
- 不用品回収
- 近隣店舗のオープン告知
反応率が低下している業種
- 美容室・ネイルサロン
- 整骨院・マッサージ
- エステ・リラクゼーション
これらの業種は、ネット検索や近隣看板による集客が主流になっているため、チラシの効果が著しく低下しています。
街頭で配るティッシュのほうがまだ効果があります。
大阪のチラシ制作業界の実態
制作会社の本音
大阪のチラシ制作会社やフリーランスは実は内心、「チラシだけでは差別化が難しい」と感じています。
そのため多くの業者が、
- チラシは「ついで」のサービス
- メインはホームページ制作や他の販促ツール
- チラシ制作は、価格競争に陥りがち
チラシ制作で成功するための鉄則
チラシで成果を出すための具体的方法をお教えします。
1. デザイナー任せにしてはいけない
多くの事業者が犯す最大の間違いは、「プロだから任せておけば大丈夫」です。
これは完全に間違いです。
なぜなら、
- デザイナーは、ビジネスの専門家ではない
- 見た目の美しさと売上は比例しないことがある
- ターゲットの心理をデザイナーは知らないことがある
2. 発注者が決めるべき5つの要素
チラシ制作を依頼する前に、必ずこれらを自分で決めてください。
メインキャッチコピー
- 競合との差別化ポイント
- ターゲットの悩みを解決する表現
- 3秒で伝わる簡潔さ
レイアウトの基本構成
- 目玉商品の配置
- 価格の見せ方
- 連絡先の大きさ・位置
使用する写真・イラスト
- 商品の魅力が伝わる角度
- お客様の使用シーン
- 店舗の雰囲気
オファー(特典)の内容
- 初回限定特典
- 期間限定割引
- 来店特典
行動喚起の仕組み
- 電話番号の強調
- QRコードの活用
- 来店しやすい工夫
3. 大阪での配布戦略
新聞折込の場合
- 効果が高いエリア:住吉・天王寺・阿倍野・昭和町
- 効果が低いエリア:梅田・福島・新築マンション密集地
ポスティングの場合
- 一戸建て住宅地に特化
- 高齢者比率40%以上のエリア
- 「チラシお断り」の少ない地域選定
大阪のチラシ制作会社の選び方
避けるべき制作会社の特徴
- デザインの美しさだけをアピール
- 過去の実績を数値で示せない
- 業種ごとの制作経験が少ない
- マーケティング視点での提案がない
選ぶべき制作会社の特徴
- 反応率向上の実績データがある
- あなたの業種での制作経験豊富
- デザイン前のヒアリングが詳細
- 配布方法まで相談に乗ってくれる
業種別・具体的なチラシ戦略
飲食店
成功要因
- メニュー写真の品質
- 価格の明確表示
- 営業時間・定休日の分かりやすさ
- 駐車場情報
配布戦略
- 店舗から半径1km以内
- ファミリー層が多い住宅地
- 木曜配布で週末来店を促進
不動産
成功要因
- 具体的な物件情報
- 価格帯の明確化
- モデルルーム見学の特典
- 立地の魅力訴求
配布戦略
- 同価格帯住宅地への配布
- 転勤族が多いエリア
- 新築マンション近隣の一戸建て
チラシ効果を最大化する3つの秘訣
1. 「やらない理由」を潰す
お客様がチラシを見て行動しない理由
- 「今度でいいや」→ 期間限定性
- 「高そう」→ 価格の明示
- 「面倒くさそう」→ 簡単さの強調
- 「信頼できない」→ 実績・口コミ掲載
2. 測定可能な仕組みを作る
- 専用電話番号の設置
- QRコードからの専用ページ
- 「チラシを見た」と言った場合の特典
- 配布エリア別の効果測定
3. チラシレイアウトの黄金パターンを守る
チラシには効果を出す黄金レイアウトがあります。下のページでは、外壁塗装のチラシを例にそれをご紹介しています。
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外壁塗装業のチラシ改善を解説
大阪でチラシ制作を成功させるために
チラシの効果が下がっているのは事実ですが、正しいアプローチをすれば必ず結果は出ます。
重要なのは、
- 現実を受け入れる:万能な宣伝手段ではない
- 効果の高いエリアに含まれているか:効果の出やすい地域かどうか
- 業種を理解する:自分の業種の特性を把握
- 戦略的に依頼:デザイナー任せにしない
- 継続的な改善:一回で完璧を求めない
「安いから」「デザインがキレイだから」だけで制作会社を選ぶのは失敗の元です。
あなたのビジネスの成長を本気で考えてくれるパートナーを見つけ、データに基づいた戦略的なチラシ制作を心がけてください。