
セミナーを開こうとしたとき、一番大変なのは当日の準備ではなく、人を集めることではないでしょうか。
内容には自信があるのに席が埋まらない、告知しても反応が薄い、という相談をよくいただきます。
ただ、集客がうまくいかない原因を探っていくと、告知の方法そのものより手前、戦略をどう組んだかの段階でつまずいているケースがほとんどです。
今日は大阪でセミナー集客を考えている方に向けて、最初に決めておくべきことからお話しします。
セミナー集客は、リピートと新規を分けて考えるところから
まず最初に決めるべきことが2つあります。リピート率をどうやって上げるのか、そして新規をどうやって集めるのかです。
この2つは、やることがまったく違います。リピートは、一度来てくれた人との関係をどう続けるかという話です。
新規は、まだあなたを知らない人にどう見つけてもらうかという話です。同じ集客という言葉でくくってしまうと、どちらも中途半端になります。
ありがちなのが、新規集客の話ばかりに時間を使ってしまうパターンです。告知文を練り直したり、SNSの投稿を増やしたりと、新しい人を集めることに意識が向きます。
もちろんそれも必要ですが、一度来てくれた人にまた来てもらうほうが、労力としてはずっと軽いのです。先にリピートの設計をしておくと、新規集客にかける負担も自然と減っていきます。
だからこそ、告知の文面を考える前に、この2つをそれぞれどう組むかを決めてください。ここが戦略の部分です。
リピート率を上げるために必要なこと
では、リピートを増やすには何をすればいいのか。結論から言うと、人間関係です。
マンツーマンの関係を良好にする
セミナーというと、大勢に向けて話す場というイメージがあります。ただ、リピートにつながるかどうかを決めているのは、実は一対一の関係です。
参加者の方から見ると、セミナーの内容が良かったかどうかと同じくらい、「この人ともう一度会いたいか」が次の申し込みを左右します。
質問に丁寧に答える、終わったあとに少し話す、名前を覚えている。こうした一対一の積み重ねが、そのまま次の参加につながっていきます。
お礼と、その後のフォローを手厚くする
来ていただいた人に感謝を示すこと。これは当たり前のようでいて、実際にはできていない主催者が多い部分です。
セミナーが終わったら、お礼のメールやDMを送ってください。定型文を一斉送信するのではなく、その人が当日どんな質問をしていたか、何に困っていたかに触れられると、印象がまったく変わります。
そしてお礼を送って終わりにせず、その後のフォローも手厚くしてください。セミナーで話した内容について、その後どうなったかを気にかける。
関連する情報があれば知らせる。こうしたやり取りが続いている人は、次のセミナーの案内を出したときに、真っ先に申し込んでくれます。
テーマを増やして、また来られる理由をつくる
どれだけ関係が良くても、毎回同じ内容のセミナーでは、二度目の参加理由がありません。
リピートを前提にするなら、扱うテーマをさまざまに広げていく必要があります。前回とは違うテーマであれば、同じ人がまた申し込む理由が生まれます。
同じ参加者に何度も来てもらえる状態をつくれるかどうかは、テーマを増やせるかどうかにかかっています。
リピートできる業種と、できない業種がある
ここで、必ず押さえておきたい注意点があります。すべてのセミナーがリピートを前提にできるわけではない、ということです。
扱えるテーマが一つしかない場合、同じ人に何度も来てもらうことはできません。一度参加した人は、その内容をもう知っているからです。こうした業種で、集客方法をセミナーだけに絞ってしまうと、どこかで必ず限界が来ます。地域の中で、そのテーマに興味がある人を一巡してしまうためです。
NG例、テーマが一つしかないのに、集客の入り口をセミナーだけに頼り続ける。
OK例、セミナーは入り口の一つと位置づけ、他の集客方法も並行して用意しておく。
自分のセミナーがリピート型なのか、そうでないのか。これを早い段階で見極めておくと、あとから慌てずに済みます。
テーマを複数持てるならリピートを軸に組み立て、一つしか持てないなら新規獲得の設計により力を入れる、という判断になります。
新規を集める2つの経路
新規については、大きく2つの経路があります。
一つはSEO、つまり検索から見つけてもらう経路です。セミナーを探している人は、自分から検索します。学びたいテーマが決まっていて、通える範囲で探しているという、かなりはっきりした状態です。この人に見つけてもらえれば、申し込みにつながる確率は高くなります。
もう一つはSNSです。こちらは検索と違って、探していない人にも届きます。普段の投稿を見ている中で、そういえばこの人セミナーをやるんだ、と気づいてもらう形です。すぐに申し込みにつながるとは限りませんが、接点の数を増やせるのが強みです。
この2つは、来る人の状態が違います。検索から来る人はすでに探している人、SNSから来る人はまだ探していない人です。
だからSNSでは、申し込みを急かすより、普段の考え方や人柄が伝わる発信をしておくほうが向いています。そのうえでセミナーの案内を出すと、自然と申し込みにつながります。
テーマが同じでも、来てほしい人によって集客方法を変える
新規集客で一番大事なのがここです。扱うテーマが一つしかない場合でも、集客を続けることはできます。
考え方はシンプルで、セミナーのテーマは同じでも、来てほしい人の属性を変えるという方法です。属性が変われば、その人たちがどこで情報を探しているかも変わります。だから届け方も変える。これが王道です。
たとえば同じテーマのセミナーでも、対象を変えるとこうなります。
| 来てほしい人 | 情報の探し方 | 向いている集客方法 |
|---|---|---|
| 会社の担当者 | 必要になったときに検索する | 検索対策、業界向けの発信 |
| 個人事業主 | SNSで同業の投稿を見ている | SNSでの継続的な発信 |
| これから独立する人 | 情報収集の段階で幅広く見る | ブログ記事からの誘導 |
同じ内容を話すセミナーでも、誰に向けて案内を書くかによって、響く言葉も、置くべき場所も変わります。テーマを増やせないなら、対象を切り替えることで新規を掘り起こしていく。この発想があるかどうかで、続けられる期間が大きく変わります。
大阪でセミナー集客を進める5つのステップ
ここまでの内容を、取り組む順番として整理します。
ステップ1、自分のセミナーがリピート型かどうかを見極めます。テーマを複数持てるなら、リピートを軸に組み立てられます。
ステップ2、リピートを軸にするなら、お礼とフォローの流れを決めておきます。誰が、いつ、何を送るのかまで決めておくと、続けられます。
ステップ3、新規の経路として、検索とSNSのどちらを主軸にするかを決めます。
ステップ4、テーマが一つしかない場合は、来てほしい人の属性を書き出し、属性ごとに届け方を変えます。
ステップ5、セミナーを入り口の一つと位置づけ、他の集客方法も並行して用意しておきます。
集客がうまくいかないとき、多くの方は告知文やチラシを作り直そうとします。ただ、本当に見直すべきなのは、この5つのうちどこが決まっていないか、という部分です。
セミナー集客方法の診断ツール
セミナー集客方法診断
5つの質問に答えると、リピートを増やす設計と新規を集める設計、どちらに力を入れるべきかが分かります。
よくある質問
セミナー集客についてよくいただく質問をまとめました。
Q: リピートと新規、どちらを先に整えるべきですか
A: リピートが可能なセミナーであれば、先にリピートの設計から始めてください。一度来てくれた人にまた来てもらうほうが、新しい人を集めるより労力が軽いためです。ただし、テーマが一つしかなくリピートが見込めない場合は、最初から新規の設計に力を入れる判断になります。
Q: お礼のメールやDMは、いつ送ればいいですか
A: 当日か翌日が理想です。時間が経つほど、参加者の記憶も熱量も薄れていきます。その人が当日話していたことや質問した内容に触れられると、定型文との差がはっきり出ます。
Q: セミナーのテーマが一つしかない場合、どうすればいいですか
A: 来てほしい人の属性を分けて、それぞれに合った届け方をしてください。同じテーマでも、会社の担当者と個人事業主とでは、情報を探す場所も響く言葉も違います。あわせて、集客の入り口をセミナーだけに頼らない形も考えておいてください。
Q: 検索とSNS、どちらから手をつけるべきですか
A: すぐに申し込みが欲しいなら検索、時間をかけて関係を育てたいならSNSです。検索から来る人はすでにセミナーを探している状態なので、申し込みまでの距離が近くなります。SNSは接点を増やす役割だと考えてください。
Q: 参加者が少ない回は、中止したほうがいいですか
A: 人数が少ない回ほど、一対一の関係を深めるチャンスでもあります。少人数だからこそ、一人ひとりの悩みに踏み込んで話せます。そこで生まれた関係が、次のリピートにつながることは珍しくありません。
まとめ
大阪でセミナー集客を成功させるために、まず決めるべきなのは、リピート率をどう上げるかと、新規をどう集めるかの2つです。
リピートを増やすカギは、一対一の人間関係です。お礼のメールやDMを送り、その後のフォローを手厚くし、テーマを増やしてまた来られる理由をつくる。この積み重ねが効いてきます。
一方で、テーマが一つしかない業種では、リピートに頼れません。その場合は、来てほしい人の属性ごとに集客方法を変えて新規を掘り起こすこと、そしてセミナーだけを集客の入り口にしないことが大切になります。
告知文を書き直す前に、この戦略の部分が決まっているかを確認してみてください。ここが決まると、何をどこで発信すればいいかも、自然と見えてきます。
