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やってはいけないSNS投稿、抽象的な文章ばかり書いても読む人は少ない

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「お客様との素晴らしい出会いに感謝です!」
「本日も良いサービスを提供できました!」
「スタッフ一同、心を込めて対応しています!」

あなたの会社のSNSアカウント(Instagram、X、Facebookなど)に、このような投稿が並んでいませんか?

もしそうなら、残念ながらそのSNS運用は「時間の無駄」になっている可能性が高いです。なぜなら、これらの投稿は「抽象的すぎて、読者の心に何も残らない」からです。

これらの言葉は一見「ビジネスらしい」投稿に見えますが、実は何も伝えていません。

「素晴らしい出会い」とは具体的にどんな出来事なのか?「良いサービス」とは顧客にどんなメリットがあったのか?

「心を込めて」とは行動レベルで何をしているのか?読者はイメージできないのです。

読者が求めているのは、「具体的な情報」であり、「自分にとってのメリット」です。抽象的な言葉は、読者の思考を停止させ、スルーされる原因となります。

この記事では、なぜ抽象的な投稿が読まれないのか、そしてどうすれば「具体的で、信頼され、集客につながる投稿」に変えられるのか、そのテクニックを徹底解説します。

目次

「今日も頑張りました!」という投稿

多くの経営者や広報担当者が、更新頻度を保つために「無難な投稿」をしてしまいがちです。「お客様に感謝」「日々精進」といった言葉は、書いている本人にとっては誠実さの表れですが、読み手にとっては、ないに等しい情報です。

そして、SNSのアルゴリズムにとっても「価値がない投稿」と判断されてしまいます。結果、フォロワーのタイムラインに表示されず、エンゲージメント(いいね・コメント・保存・シェア)も得られません。

抽象的な投稿の問題点

  • エンゲージメントが上がらない:「いいね」「コメント」「保存」などの反応が得られないと、SNSアルゴリズムが「この投稿は価値が低い」と判断し、フォロワーのタイムラインにすら表示されなくなります。
  • 多くの人に届かない:InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどは、エンゲージメント率が高い投稿を優先的に拡散します。抽象的で反応のない投稿は、アルゴリズムによって埋もれてしまい、せっかく時間をかけて書いても誰にも見られません。
  • 記憶に残らない:具体的なエピソードや数字がないため、読者の脳にフックがかからず、スクロールされて終わります。「誰にでも書ける内容」では差別化できず、競合に埋もれます。

つまり、抽象的な投稿は「書いても誰にも届かない」なのです。SNSの仕組み上、具体的でエンゲージメントを生む投稿でないと、アルゴリズムが味方してくれません。

ビジネスにおけるSNSの目的は、信頼構築や集客であるはずです。

「感謝している」という事実ではなく、「どのような課題に対して、どのような専門知識を使って解決し、顧客にどんな価値を提供したのか」という具体性がなければ、エンゲージメントは生まれず、結果的に多くの人に届きません。

なぜ「抽象的な文章」が読まれないのか(5つの理由)

抽象的な投稿がスルーされるには、明確な理由があります。読者の心理に基づいた5つの理由を解説します。

1、情報がない(読む価値がない=反応しない)

「美味しい料理でした」という投稿には、料理の味、食材、価格、店の雰囲気などの「情報」が含まれていません。読者はSNSを情報収集ツールとしても使っています。情報量がゼロの投稿には、「いいね」も「保存」もされません。

SNSアルゴリズムは、「反応が少ない投稿=価値が低い投稿」と判断し、表示順位を下げます。抽象的な投稿は、エンゲージメントが生まれないため、アルゴリズムに嫌われるのです。

2、イメージが湧かない

「すごい」「やばい」「最高」といった言葉は便利ですが、人によって基準が異なります。あなたが思う「最高」と、読者が思う「最高」は違います。具体的な描写がないと、読者の頭の中に映像が浮かばず、感情移入もできません。

3、信頼できない

「多くのお客様に支持されています」と書かれても、それが10人なのか1万人なのか分かりません。

数字や固有名詞という「証拠」がない主張は、単なる自画自賛や誇張に見えてしまい、逆に不信感を与えることすらあります。

4、差別化できない

「誠心誠意対応します」「高品質なサービス」といったフレーズは、競合他社も全員使っています。

ありきたりな抽象語を使えば使うほど、その他大勢の中に埋もれてしまい、あなたの会社の個性や強みが消えてしまいます。

5、行動につながらない(エンゲージメントが生まれない)

抽象的な投稿は、読者に「へー、そうなんだ」と思わせて終わりです。「この店に行ってみたい」「相談してみたい」という行動喚起(CTA)につながりません。具体的なメリットや解決策が提示されていないからです。

そして、SNSで最も重要な「エンゲージメント(いいね・コメント・保存・シェア)」が生まれません。エンゲージメントがない投稿は、InstagramやX、FacebookなどのSNSアルゴリズムによって「価値が低い」と判断され、フォロワーのタイムラインに表示されなくなります。

つまり、抽象的な投稿は「誰にも届かない投稿」なのです。

抽象的な投稿の典型例とアルゴリズム的な問題

以下のような投稿をしていませんか? これらは「読まれない=エンゲージメントが生まれない=アルゴリズムに嫌われる投稿」の代表格です。

抽象的な投稿例なぜダメなのか
「お客様との素晴らしい出会いに感謝です」誰に、どんな理由で感謝しているのかが不明。エピソードがなければ、ただの定型文に見え、「いいね」「保存」などの反応が生まれません。エンゲージメントがないため、アルゴリズムが「価値が低い」と判断し、多くの人に届きません。
「本日も良いサービスを提供できました」「良いサービス」の基準が曖昧で、自己満足の報告に見えます。読者にとってのメリットが不明なため、コメントやシェアが生まれず、アルゴリズムに拡散されません。
「スタッフ一同、心を込めて対応しています」精神論に終始しており、具体的な行動(スピード、正確さ、提案力など)が見えません。読者の興味を引かず、エンゲージメント率が低いため、SNS上で埋もれてしまいます。
「こだわりの逸品です」「こだわり」は手垢のついた言葉です。素材なのか、製法なのか、歴史なのか、具体的なポイントを示さないと伝わらず、反応が得られません。結果、リーチ数が伸びません。
「成果が出ました」何の成果か、どの程度の規模か、誰にとっての成果かが分かりません。具体性がないため「いいね」で終わり、「保存」や「シェア」といった強いエンゲージメントが生まれず、アルゴリズムによる拡散が期待できません。

具体的にする5つのテクニック

では、どうすれば文章を具体的にできるのでしょうか。以下の5つのテクニックを意識するだけで、誰でも変わります。

1、数字を入れる

最も簡単で効果的な方法です。「たくさん」→「100個」、「すぐに」→「30分以内に」、「かなり」→「売上150%UP」。数字は嘘をつきませんし、誰が読んでも同じ基準で伝わります。

2、固有名詞を使う

「ある場所」ではなく「大阪・梅田」、「ある商品」ではなく「iPhone 15 Pro」、「スタッフ」ではなく「入社3年目の佐藤」。固有名詞を出すことで、話のリアリティが一気に増します。

3、ビフォーアフターを示す

変化を見せることは、最強の具体化です。「良くなりました」ではなく、「以前は腰痛で歩けなかったのが、今は毎朝3kmジョギングできるまで回復しました」と書くことで、価値が伝わります。

4、五感で表現する

「美味しい」だけでなく、「噛んだ瞬間に肉汁が溢れ出し、炭火の香ばしい匂いが鼻を抜ける」のように、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に訴える描写を入れます。

6、写真・動画で視覚化する

百聞は一見にしかず。文章で説明しきれない部分は、証拠となる写真や動画をセットにします。

ただし、「写真があるから文章は適当でいい」わけではありません。写真の補足として具体的な文章が必要です。

ビフォーアウターで比較

実際に、抽象的な文章を具体的にリライトしてみましょう。どちらが「信頼できる」「依頼したい」と感じるか、比べてみてください。

Before(抽象的・NG)After(具体的・OK)
本日は多くのお客様にご来店いただきました。
スタッフ一同感謝しております。
本日は通常の1.5倍となる45組のお客様にご来店いただきました。
特に新メニュー『季節の和風パスタ(1,280円)』が好評で、20食が2時間で完売。『出汁の香りが最高!』『また来ます!』という声を多数いただきました。
当社のサービスは高品質です。
ぜひご利用ください。
当社のエアコンクリーニングは、『他社で断られた10年物のエアコンも蘇らせる』ことが強みです。
昨年は237台を施工し、リピート率83%。作業時間は平均90分、料金は12,800円(税込)で、カビ除去率98%以上を保証します。
新商品が完成しました!
自信作です!
開発期間18ヶ月、試作97回を経て、ついに『無添加プロテインバー』が完成しました。
原料は北海道産大豆100%、砂糖不使用で糖質わずか5g。1本でタンパク質20gを摂取でき、トレーニング後30分以内の摂取が最適です。

6業種別の具体的な投稿例

各業種において、具体性をどのように取り入れるべきかのヒントです。

業種具体化のポイントと投稿例
飲食店【NG】「旬の食材を使った美味しいコース料理をご用意しました」
【OK】「今朝、淡路島で水揚げされたばかりの真鯛をカルパッチョに。メインはA5ランク神戸牛のロースト、低温で4時間火入れし、とろける食感を実現しました。全8品のコースで5,500円です。」
美容室【NG】「髪質改善トリートメント、おすすめです!」
【OK】「『雨の日に広がる髪をどうにかしたい』というお悩みには、酸熱トリートメントが最適。施術時間60分で、うねりを抑えつつツヤ髪へ。効果は約1.5ヶ月持続し、朝のアイロン時間が10分から0分になります。」
工務店【NG】「お客様の理想の家づくりをお手伝いしました」
【OK】「『趣味のバイクを眺めながらコーヒーを飲みたい』というご主人様のご要望で、リビング直結のインナーガレージを設計。排気対策として換気システムを強化し、防音ガラスを採用することで、家族の団欒と趣味を両立させました。」
士業【NG】「相続の手続きをスムーズに行いました」
【OK】「『兄弟間で揉めたくない』というご相談を受け、遺産分割協議書の作成をサポート。不動産評価額の算出から名義変更まで、通常3ヶ月かかるところを1.5ヶ月で完了。二次相続まで考慮した節税案もご提示しました。」

具体性を高める7つのチェックリスト

投稿ボタンを押す前に、以下のチェックリストを確認する習慣をつけましょう。一つでも多く当てはまるほど、反応率は上がります。

  • 数字が入っているか:(時間、金額、個数、人数、パーセンテージなど)
  • 固有名詞があるか:(地名、商品名、人物名、ツール名など)
  • 「すごい」「頑張った」などの形容詞・感情語だけで終わっていないか:(その理由や背景が書かれているか)
  • 誰が読んでも同じイメージが湧くか:(解釈のブレがないか)
  • 5W1Hが明確か:(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)
  • 写真・動画はあるか:(証拠となるビジュアルがあるか)
  • 読者が次の行動をイメージできるか:(自分もこうなりたい、ここに行きたいと思えるか)

具体性がエンゲージメントを生み、アルゴリズムを味方につける

SNSは「共感」のメディアだと言われますが、ビジネスにおいては「信頼」のメディアでもあります。そして、信頼は「具体性」から生まれやすいです。

さらに重要なのは、SNSアルゴリズムは「エンゲージメント率が高い投稿」を優先的に拡散するという仕組みです。

抽象的な投稿では、読者が「いいね」「コメント」「保存」「シェア」といった反応をしないため、アルゴリズムが「価値が低い投稿」と判断し、フォロワーのタイムラインにすら表示されなくなります。

つまり、抽象的な投稿は「誰にも届かない」のです。

逆に、具体的な数字、固有名詞、ビフォーアフター、五感表現、写真・動画を使った投稿は、読者の興味を引き、エンゲージメントが生まれ、アルゴリズムが味方してくれます。結果、多くの人に届き、集客や信頼構築につながります。

抽象的な言葉で書くことは、SNSアルゴリズムに嫌われる行為です。

逆に、数字や事実に基づいて具体的に語ることは、アルゴリズムに評価される投稿になります。

「良いサービスです」と書きたくなったら、一呼吸置いて、「具体的に何が良いのか?」「誰にとってどんなメリットがあるのか?」「どんな数字で証明できるのか?」と自問自答してください。

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「投稿の中に必ず一つ数字を入れる」ことから始めてみましょう。

その小さな具体化の積み重ねが、エンゲージメントを生み、やがて大きな集客成果につながります。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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