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やってはいけないSNS投稿、月に1回だけ投稿して数カ月続けても9割進歩しない

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「SNS集客を始めて半年経ちました。毎月欠かさず投稿していますが、フォロワーが増えません」
「継続が大事と言われたので、忙しい中でも月1回は何とか更新しています」

このような相談を受けることがよくあります。皆さん、非常に真面目で、諦めずに継続されている点は素晴らしいです。

しかし、残念ながら厳しい事実をお伝えしなければなりません。

「月1回の投稿」を「ただ続けているだけ」では、半年経っても、1年経っても、9割の確率で成果は出ません。

SNS集客において「継続」は確かに重要ですが、それは「思考停止で繰り返すこと」ではありません。「結果を見て改善すること」がセットになって初めて意味を持ちます。

この記事では、なぜ低頻度の投稿では成果が出ないのか、そしてどうすれば「結果が出る継続」に変えられるのか、その具体的な方法を解説します。

目次

「月1回投稿を半年続けたのに、フォロワーが増えない」という落とし穴

多くの企業や担当者が陥る最大の罠は、「とりあえず続けていれば、いつか誰かが見てくれる」という思い込みです。

ブログやSNSなどのストック型(一部フロー型)メディアにおいて、コンテンツを積み上げることは資産になります。しかし、それは「適切な頻度」と「質の改善」があった場合の話です。

間違った継続の定義

  • × 間違い:同じクオリティの投稿を、長い間隔(月1回など)でただ繰り返すこと。
  • ○ 正解:短い間隔(週2〜3回以上)で投稿し、反応を見て内容をブラッシュアップし続けること。

月1回の投稿では、1年間でわずか12回しか「打席」に立てません。これでは、何がウケて何がダメなのか、データの傾向すら掴めないのです。

厳しい言い方になりますが、改善を伴わない低頻度の投稿は、ビジネス的には「休止中」とほぼ同じ状態です。

なぜ「月1回投稿×数カ月継続」では9割進歩しないのか(5つの理由)

なぜ月1回ではダメなのでしょうか? 「気合いが足りない」といった精神論ではなく、SNSの仕組み(アルゴリズム)とマーケティング理論に基づいた5つの明確な理由があります。

1、アクティブなアカウントと判定されない

InstagramやX(旧Twitter)、FacebookなどのSNSアルゴリズムは、「新鮮な情報を頻繁に発信するアカウント」を優遇します。

月1回の更新頻度では、「活動していない(休眠)アカウント」と見なされ、フォロワーのタイムラインにすら表示されにくくなります。

2、改善に必要なデータが溜まらない(サンプル数が少なすぎる)

マーケティングは確率論です。「Aという投稿よりBという投稿の方が反応が良い」という判断をするには、ある程度の母数(サンプル数)が必要です。

月1回では半年でたった6サンプル。これでは分析のしようがありません。

3、PDCAサイクルが回らない(検証に時間がかかりすぎる)

PDCA(計画・実行・評価・改善)は、回すスピードが命です。月1回投稿の場合、1回の仮説検証に1ヶ月かかります。

競合が週3回投稿して「1週間」で得る改善データを、あなたは「30週間(約7ヶ月)」かけて得ることになります。このスピードの差が、致命的な実力差になります。

4、読者に忘れられる(単純接触効果が働かない)

心理学の「単純接触効果(ザイオンス効果)」をご存知でしょうか? 人は接触回数が多い相手ほど好意を持ちやすくなります。月に1回しか顔を見せない人と、週に3回顔を合わせる人。

どちらに親近感を持ち、信頼するでしょうか? 月1回では、前回の投稿内容すら忘れ去られています。

5、スキルが上達しない(経験値が溜まらない)

SNS投稿は「スキル」です。画像作成、ライティング、ハッシュタグ選定などは、回数をこなすことで上達します。

スポーツと同じで、月に1回だけバットを振る人と、週に3回練習する人では、半年後の技術力に雲泥の差がつきます。

「月1回投稿でも続けている」という勘違いの典型パターン

以下のような考えで運用していませんか? これらは「進歩しない継続」の典型例です。

よくある勘違いパターンなぜダメなのか(問題点)
「忙しいから月1回が限界。でもゼロよりはマシ」確かにゼロよりはマシですが、アルゴリズム的には誤差の範囲です。集客を目的にするなら、リソースを割いて頻度を上げるか、他の手段を検討すべきです。
「同じような内容(定型文)を毎月投稿している」「今月の休業日のお知らせ」など、事務的な連絡のみ。これではフォロワーにとってメリットがなく、ファン化しません。
「数字を見ずに感覚で投稿している」「いいね」の数や「保存」の数を記録していないため、何が良かったのか振り返りができません。改善なき継続は、ただの作業です。
「完璧な投稿を作ろうとして、結果的に月1回になる」完璧主義はSNSの敵です。SNSは「フロー情報」の側面が強いため、100点の投稿を月1回するより、70点の投稿を週3回する方が、接触頻度と総エンゲージメントは高まります。
「フォロワー数だけ見て、中身を見ていない」フォロワーが増えない理由を「投稿内容」ではなく「運」や「知名度」のせいにしがちです。中身(エンゲージメント率)を改善しない限り、フォロワーは増えません。

なぜ「週2〜3回×改善」が最低ラインなのか

成果を出したいのであれば、最低でも「週2〜3回」の投稿と、週単位での改善(PDCA)が必要です。

その理由は以下の通りです。

  • アルゴリズムの評価基準:多くのアカウントを見てきた経験則として、週2〜3回以上の頻度で投稿すると、インプレッション(表示回数)が安定して伸びる傾向にあります。
  • 統計的有意性:月12〜15本の投稿があれば、1ヶ月で「この傾向の画像が伸びる」「この時間は反応が良い」といったデータが得られます。
  • 記憶の定着:2〜3日に1回タイムラインに現れることで、読者の脳内に「あなたの存在」が刷り込まれます。
  • 圧倒的な成長速度:月1回の人と比べて、年間で約144回も多くPDCAを回せます。1年後には別人のような運用スキルが身についています。

改善を伴う継続のやり方、毎週PDCAの具体例

では、具体的にどうすればいいのでしょうか? 難しい分析ツールは不要です。

以下の「PDCAサイクル」を回してください。

【SNS運用の毎週PDCAルーティン】

Plan(計画):月曜日

  • 先週の投稿の数字(いいね、保存、リーチ)を確認する。
  • 「なぜBの投稿が伸びたのか?」を仮説立てする(例:タイトルに数字を入れたから?)。
  • 今週の投稿テーマを3つ決める。

Do(実行):火・木・土曜日(週3回)

  • 決めたテーマで投稿する。
  • 意識して「変化」をつける(例:画像の文字を大きくする、投稿時間を夜に変えてみる)。

Check(検証):日曜日

  • 今週の3つの投稿の反応を比較する。
  • 仮説通りだったか、予想外だったかを確認する。

Action(改善):日曜日夜

  • 「来週はこうしてみよう」という改善案を1つ決める。
  • (例:文字が大きい方が反応が良かったので、来週は全て文字を大きくする)

これを繰り返すだけで、毎週1つずつ「勝ちパターン」が見つかります。半年続ければ、約25回の改善が積み重なることになります。これが「進歩する継続」です。

業種別の現実的な投稿頻度と改善例

業種によって適切な頻度や内容は異なりますが、「週単位で改善する」という本質は変わりません。

業種推奨頻度改善のポイントと成果例
美容室週3〜4回内容:ビフォーアフター写真、ヘアケア豆知識
改善:「保存数」を指標に、文字入れのデザインを毎週変更。
成果:3ヶ月で「インスタ見て」の予約が月15件に増加。
飲食店毎日〜週4回内容:本日の日替わり、シズル感のある動画、スタッフ紹介
改善:投稿時間をランチ前の11時と退勤前の17時にテスト。
成果:ランチタイムの来店数が昨対比120%に。
工務店週2〜3回内容:施工事例(ルームツアー)、家づくりの失敗談
改善:「ルームツアー動画」の冒頭3秒のフックを検証。
成果:資料請求のコンバージョン率が0.5%→1.2%に改善。
士業週2回内容:法改正の解説、よくある質問への回答
改善:専門用語を減らし、「中学生でも分かる」表現に修正。
成果:「分かりやすい」と信頼され、顧問契約の問い合わせ増。
EC通販毎日〜週5回内容:商品使用シーン、ユーザーレビューのリポスト
改善:商品ページのクリック率が高い画像の構図を分析。
成果:SNS経由の売上が月商の30%を占めるように。

「続ける」ではなく「改善しながら続ける」が絶対条件

「継続は力なり」という言葉は真実ですが、ビジネスにおいては言葉足らずです。
正しくは、「改善を伴う継続こそが、力なり」です。

もしあなたが今、「月1回投稿」で成果が出ていないなら、それは「SNSが向いていない」のではありません。「やり方(頻度と改善サイクル)」が間違っているだけです。

月1回の投稿を1年続けるよりも、これからの3ヶ月間、週3回の投稿と毎週PDCAに本気で取り組んでみてください。

最初は大変かもしれません。ネタ切れにもなるでしょう。しかし、その「試行錯誤」の量こそが、あなたの財産になります。

今日から、カレンダーの日曜日に「SNS振り返り」の予定を入れてください。その小さな改善サイクルのスタートが、半年後の劇的な成果につながっています。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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