
「集客できるAIはどれですか?」と聞かれることがあります。
集客できるAIとは、
ChatGPTなのか、
Geminiなのか、
Claudeなのか。
どれを選べば集客できるのか?というご相談をよくいただきます。
このご相談は、前提がすこし違っています。というのは、生成AIは基本的に時短ツールです。
文章を書く時間、
画像を用意する時間、
資料をまとめる時間を
AIを使うことで短くなります。
時間は確かに短くなります。けれども、時間が短くなったことと、お客さんが増えたことは別の話です。
AIを使ったからといって、全員が集客できるわけではありません。
マーケティングの知識があるか、集客のセンスがあるか、そしてAIを賢く使う方法を知っているか。ここがあるから、集客できるコンテンツが作れます。
今回は、AIで集客するにはどうしたらいいのか?について解説します。
生成AIは、基本的に時短ツールです
まず、AIが何をしてくれるのかをはっきりさせます。
1、時間が短くなります
ブログ記事の下書き、SNSの投稿文、チラシの案内文、お礼のメール、よくある質問の一覧。こうしたものを作る時間が短くなります。
これまで2時間かかっていた文章が30分で作成できます。AIはここが得意中の得意です。
具体的な使い方は、最低限の生成AI活用のシリーズにまとめてあります。アイデア出しや議事録の整理、断り文の作成まで、作業ごとに分けて書いています。
2、何を作るか?は、必ず正しいわけではありません
AIに「集客できるブログ記事を書いて」と頼むと、記事は出てきます。ただ、それがいま自分のビジネスに効果的なブログ記事かどうかは別です。
誰に向けて書くのか、何を伝えるのか、どのキーワードで検索されたいのか。
ここを決めるのは人です。アイデアはAIは出せます。ですが、必ずしも正しいとは限りません。ここを人が決めないまま頼むと、どこにでもある文章が出てきます。
その結果どうなるかはAIが書く一般論の投稿がSNSで集客できない理由で、失敗した事例まで含めて書いています。
集客できるかどうかは、使う人のスキルと知識で決まります
集客できるポイントは、下の3つのポイントで決まります。
1、マーケティングの知識があるかどうか
誰に何を伝えればいいのか?決められる知識です。お客さんが誰なのか、その人が何に困っているのか、自分が渡せるものは何なのか。ここを言葉で考えて決められる知識があるかどうかです。
これは学べば身につきます。本でも勉強会でも学べます。AIを使う前に、この知識を習得しておくと結果が変わります。
2、集客センスがあるかどうか
AIが作ったものを見て、これは効く、これは効かないと判断できる感覚です。説明はできなくても、分かるというセンスです。
お客さんと直接やりとりしてきた量から見につくこともありますし、元々センスを持っていることもあります。
長くビジネスをされている方は、言葉で説明できなくても分かることがあります。
3、AIの賢い使い方を知っているかどうか
同じAIでも、頼み方で出てくるものが変わります。前提を渡すか、やりとりを重ねるか、どこを自分で書くか。この違いです。
ここも学べば身につきます。才能ではなく、知っているかどうかだけになります。
知識とセンスは、どちらか片方があれば足ります。 両方ない状態でAIを使うと、出てきたものを判断できないまま世に出すことになります。センスは短い期間では身につきにくいので、知識から入るほうが早くなります。
マーケティングの知識は、AIのアウトプットが変わります
知識があるかどうか?で、AIがつくるものが変わります。
1、誰に向けるか?
「飲食店向けの記事を書いて」と頼むのと、「大阪の中央区でランチ営業をしている、席数20席以下の個人店の店主さんに向けて書いて」と頼むのでは、出てくるものが変わります。
後者を書けるのは、お客さんが誰なのか?を自分で決めているからです。
2、何を伝えるかを選べます
伝えられることは、たいてい複数あります。価格のこと、品質のこと、人のこと、場所のこと。この中から、いま伝えるべきものを1つ選ぶのが知識の部分です。
全部伝えようとすると、何も伝わらない文章になります。
3、出てきたものを判断できます
AIが出した文章を読んで、これは使える、これは使えないと分けられます。判断できないと、出てきたものをそのまま使うことになります。
人が最終確認をしないとどうなるか?はAIに丸投げして人が最終確認しないに書いてあります。
AIの賢い使い方は、学べば身につきます
ここは才能ではありません。知っているかどうかだけです。
1、前提を渡すかどうかで変わります
商売の内容、お客さんの層、過去にうまくいったこと、使えない言い方。こうした前提を先に渡すと、出てくるものが変わります。毎回同じ前提を打ち込むのが手間なら、コピーして貼る形にしておけば足ります。
前提の渡し方は前提条件をコピペで入力するにまとめています。
2、1回で終わらせず、直していきます
1回目に出てきたものをそのまま使う人が多いように見えます。ただ、やりとりを続けると出てくるものは変わります。
「もっと具体的に」「この部分を削って」「別の切り口で3つ出して」。こうしたやりとりを重ねたほうが、使えるものに近づきます。壁打ち相手としての使い方はAIを壁打ち相手にすると提案がラクになるに書いています。
3、使わない判断もできます
賢い使い方には、使わない判断も入ります。
自分の体験を書く部分、お客さんの声を載せる部分、実際に測った数字。ここはAIに出させるより、自分で書いたほうが早くて正確です。何でもAIに頼むと、かえって手間が増えることがあります。
4、学び続けないと止まります
AIは変わり続けています。半年前にできなかったことが、できるようになっていることもあります。
一度覚えた使い方だけで止まると、新しくできるようになったことを使えません。学ばずに使い続けるに、止まったときに起きることを書いています。
集客センスがあると知識をカバーできます
集客センスがあると、知識がなくても良い案が分かります。
1、出てきた複数の案から選べます
AIに「見出しの案を10個」と頼めば10個出てきます。その10個は、どれも見出しにはなっています。
その中から1つ選ぶところでセンスが機能します。自分のお客さんが読んだときにどう思うか、それが想像できるかどうかです。
2、お客さんの反応が想像できます
これを出したら誰が反応するか。ここを想像できる人は、AIが出したものを手直しできます。
この感覚は、お客さんと直接話してきた量から出てきます。だから長く商売をしている方は、知識の勉強がなくても判断できることがあります。
3、センスがない場合は、知識で埋めます
センスがないと感じる場合は、知識のほうをふやすのが良いです。
誰に向けるか、何を伝えるか。
この2つを言葉で説明できるようになれば、感覚で判断していた部分を言葉で判断できます。集客の外注先タイプ診断ツールで、自分で持つところと外に頼むところを分けて考えることもできます。
AIを使っても効果なかったときの注意点
AIを使い始めたのに問い合わせが増えない、という相談をいただきます。このとき、AIを別のものに替えても変わりません。3つのどこで止まっているかを見ます。
1、AIがつくるものが同じになっていないか
投稿や記事の本数は増えたのに反応がない場合、どれも同じ内容になっていることがあります。
AIは、同じ頼み方をすると似たものを返してきます。
本数を増やすなら、1本ずつ切り口を変える手間が必要になります。切り口を変えるには、誰に向けるかを変えるのがいちばん簡単です。同じテーマでも、相手を変えれば書くことが変わります。
2、AIが書いたものをそのまま使ってないか?
AIは、形は整っているのに誰にも刺さらないものがよく出します。AIが書いたものをしっかりとチェックします。
3、空いた時間を、何にも使っていないか
これがいちばん多いように見えます。
作る時間が短くなったのに、結果が変わらない。この場合、余った時間をムダに過ごしています。
頼み方そのものでつまずいている場合は、5W1Hを書かずに頼んだときに起きることもあわせてご覧ください。
よくある質問
AIと集客についていただく質問です。
Q: どのAIを選べば集客できますか?
A: どれを選んでも、それだけでは変わりません。文章を作る速さや画像の質には違いがあります。ただ、誰に何を伝えるかを決めるのは使う人の側になります。まず1つ選んで使い込むほうが、比べ続けるより先に進みます。
Q: マーケティングの知識がありません。何から始めますか?
A: 誰に向けて売るのかを決めるところからです。業種ではなく、具体的な一人を思い浮かべられるところまで決めます。ここが決まると、AIへの頼み方も変わります。
Q: AIが書いた文章は、検索で評価されませんか?
A: AIが書いたかどうかより、読んだ人の役に立つかどうかで判断されています。ただ、どこにでもある内容だと、ほかのページと差がつきません。自分の体験や、実際にあったやりとりを入れると変わります。詳しくはAIだけでコンテンツを作るに書いています。
Q: プロンプトを勉強したほうがいいですか?
A: 完璧なものを目指す必要はありません。前提を渡して、やりとりを重ねる。この2つができれば大きく変わります。完璧なプロンプトを目指さないにその理由を書いています。
Q: AIで投稿を量産すれば、集客できますか?
A: 本数が増えること自体は悪くありません。ただ、どれも同じ内容だと読まれなくなります。本数を増やすなら、1本ずつ違う切り口にする手間が必要になります。
Q: 空いた時間は何に使えばいいですか?
A: 答えは商売によって変わります。問い合わせが来ていないなら発信の量を増やす、問い合わせは来ているが受注にならないなら提案の内容を見直す、という形です。どこが詰まっているかを先に見てください。
Q: AIに頼むと、自分の言葉らしさが消えます。
A: 消えるというより、入れていないことが多いです。自分がよく使う言い方、実際に言われたお客さんの言葉、現場で見たこと。これを渡していないと、一般的な言い方で出てきます。
Q: 社内でAIを使えるようにしたいのですが、何から始めますか?
A: 全員に広げる前に、1人か2人で試す形から始めると進みやすくなります。作業の種類ごとに分けて、どこが短くなったかを見ていきます。初めての方向けには初心者向け生成AIセミナーもあります。
Q: AI検索に出るかどうかも気にしたほうがいいですか?
A: 気にする価値はあります。ただ、クローラーが読めることと、AI検索で引用されることは別です。自分のページがどうなのかはAI検索に選ばれるか?診断ツールで確かめられます。
Q: AIにできないことは何ですか?
A: できないと言い切れることは年々少なくなっています。ただ、自分が体験したことや、お客さんと実際に交わした言葉は、AIの中にはありません。ここは渡さないと出てきません。
まとめ
「集客できるAIはどれですか」という質問は、立て方を変えると答えが出ます。
替えるべきものはAIの種類ではありません。マーケティングの知識、集客センス、そしてAIの賢い使い方。この3つのうち、自分はどこが欠けているのかという問いに変えると、次にやることが決まります。
知識は学べます。使い方も学べます。センスだけは時間がかかりますが、知識があれば代わりになります。欠けているものが分かった時点で、AIは道具として使えるようになります。
