インスタグラムのリールをCanvaで作る方法

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

「Canva(キャンバ)でリールって作れるの?」
「動画編集ソフトって高いし難しそう…」

そんな悩み、ありますよね。

Canvaを使えば誰でも簡単にプロ並みのインスタグラムのリールが作れます。しかも無料プランでも可能です、もちろんかなりのクオリティが実現できます。

私は、1,000社以上の企業をサポートしてきましたが、そのなかでも最近よくご提案するのは、インスタグラムの「Canva(キャンバ)で作るリール」のやり方です。制作時間は1本あたり30分以内、再生回数は静止画投稿の数倍という結果が出ています。

しかし、業種によって効果的な構成は全く違います。居酒屋でためになるトークをしても誰も見ませんよね。逆に、クリニックでエンタメ系だけでは逆効果です。

この記事では、Canva(キャンバ)の基本操作から、再生回数が伸びるリール特有のコツ、そして業種別の勝ちパターンまで、実践で使える情報だけを厳選してお伝えします。

目次

なぜ今、Canvaでリールを作るのが効果的なのか?

ここでは、リールをCanva(キャンバ)つくるのが効果的な理由について考えてみます。

最近のインスタグラムはリール最優先

Instagramのアルゴリズムは年々変化していますが、2025年は完全に「リール優先」の時代です。

静止画投稿のリーチ(アクセス数)が下がる一方、リールは、

  • リーチが5〜10倍
  • 発見タブに載りやすい
  • シェアされやすく、拡散力が高い
  • 最大3分まで投稿可能に(2025年アップデート)

つまり、リールをやらないことが機会損失になっています。

Canvaを選ぶべき3つの理由

さまざまな動画編集ツールを企業に提案してきましたが、中小企業や個人事業主にはCanvaが圧倒的に便利です^^

1、圧倒的に簡単

  • テンプレートが数千種類以上
  • ドラッグ&ドロップだけで完成
  • 専門知識ゼロからOK
  • スマホでもPCでも作れる

2、コスパ最強

  • 無料プランでもリール作成可能
  • プロ版(有料)でもお得
  • 素材・音楽・エフェクトが全部揃ってる
  • 1億点以上の画像・動画素材が使い放題(プロ版)

3、Instagram直接投稿機能

  • Canvaから直接インスタに投稿できる
  • わざわざスマホに保存する手間なし
  • 予約投稿も可能(プロプラン)

Canvaで作るインスタグラムのリール|基本の5ステップ

まずは基本の作り方から。初心者でも今日から始められます。

1、Canvaで「リール動画」を選択

canvaリール
  1. Canvaにログイン(無料登録可能)
  2. 右上の「デザインを作成」をクリック
  3. 検索バーに「Instagramリール」または「リール動画」と入力
  4. 表示されたテンプレートから好きなデザインを選ぶ

ポイント

  • サイズは自動で9:16になります
  • 「空白」から始めることも可能ですが、初心者はテンプレート使用がおすすめ
  • テンプレートは業種別に探せます(飲食、美容、ビジネスなど)

Instagramリール動画を選択する

canvaリール

2、素材をアップロード・選択

canvaリール

Canvaでリールを作る方法は大きく3パターンあります。

動画素材を使う

  • 自分で撮影した動画をアップロード
  • Canva内蔵の動画素材(数十万点)を使用
  • 複数の動画クリップを繋げることも可能

写真素材+アニメーション

  • 静止画にアニメーションエフェクトを追加
  • スライドショー風のリールが簡単に作れる
  • 店舗紹介や商品紹介に最適
  • 動画を撮る時間がない人におすすめ

テキスト+アニメーション

  • 文字だけで作る情報発信型リール
  • データやグラフを見せるのに最適
  • 保存されやすい=拡散されやすい(後述)
  • 専門職・士業に特に効果的
canvaリール

3、テキスト・エフェクトを追加

canvaリール

リールの文字入れは超重要です。音なしで再生するユーザーが多いので、テキストで内容を伝える必要があります。

効果的な文字入れのコツ

  • フォントは太字・大きめで読みやすく
  • 色は背景と対比がはっきりしたものを選ぶ
  • 1画面に表示する文字は15文字以内(スマホで読める量)
  • アニメーションは「ポップ」「スライド」が見やすい

Canvaには「アニメーション」機能があり、ワンクリックで文字に動きをつけられます。「アニメーション」から選ぶだけです。

4、BGM(音楽)を追加

リールにBGMは必須です。

Canvaには、

  • 無料で使える音楽ライブラリ
  • ジャンル別に検索可能(ポップ、ロック、カフェミュージックなど)
  • 長さも自動調整してくれる

音楽選びのコツ

  • 動画の雰囲気に合った曲を選ぶ

5、ダウンロード or 直接投稿

canvaリール

完成したら2つの方法で投稿できます。

1、ダウンロードしてスマホから投稿

  • 「共有」→「ダウンロード」→「MP4動画」を選択
  • スマホに保存してInstagramアプリから投稿

2Canvaから直接投稿

  • 「共有」→「Instagram」を選択
  • アカウント連携すれば直接投稿可能
  • プロプランなら予約投稿も可能

リールで再生回数を伸ばす5つの実践ルール

ここからが本題です。Canvaで作れることと、再生回数が伸びることは別問題。この5つのルールを守らないと、どんなにおしゃれな動画を作っても見られません。

1、最初の3秒が全て。つかみで勝負は決まる

リールは最初の3秒で80%の人が離脱すると言われています。

Instagramのアルゴリズムは「最初の3秒以上の再生率」を非常に重視しているため、ここで心を掴めないと拡散されません。

効果的なつかみの5パターン

①問題提起型

「知らないと損する〇〇の話」 「〇〇で失敗する人の共通点」 「まだ〇〇やってるの?」

②ビフォーアフター型

  • 最初の1秒で「before(悩み)」を見せる
  • 2〜3秒で「after(解決)」をチラ見せ
  • 「続きが気になる」を作る

③数字インパクト型

「月商0円→300万円になった方法」 「フォロワー100人→5万人の裏側」 「たった3日で〇〇が変わる」

④最後が気になる型

「最後の〇〇がヤバい」 「オチがすごいので最後まで見て」 「この後の展開が予想外」

⑤共感型

「これやってる人いる?」 「あるあるすぎて泣いた」 「〇〇な人集合〜」

ダメなつかみの例: 

❌「こんにちは、〇〇です」(誰も興味ない)
❌ゆっくりフェードイン(3秒過ぎる)
❌長い前置き(本題に入らない)

2、ストーリー性で再生時間を伸ばす

「つかみ」で離脱を防いだら、次は「最後まで見たい」と思わせるストーリー構成が必要です。

再生時間が長いほど、アルゴリズムが「良い動画」と判断して拡散してくれます。

効果的なストーリー構成

起:問題提起(0〜3秒) 「〇〇で悩んでませんか?」

承:共感・掘り下げ(4〜10秒) 「実は私も同じ悩みを持ってました」 「この問題の原因は〇〇なんです」

転:解決策の提示(11〜20秒) 「そこでこの方法を試したら…」 「実際にやってみた結果がこちら」

結:まとめ・行動喚起(21〜30秒) 「まとめるとこの3つです」 「あなたも今日から試してみて」

重要なのは「転」から「結」への流れ。ここで「え、どうなるの?」という期待を持たせると、最後まで見てもらえます。

逆に、最初に答えを全部言ってしまうと即離脱されます。情報は小出しに。

3、いいね・保存を増やす「有益性」の仕掛け

再生回数だけでなく、「いいね」や「保存」が多いとさらに拡散されます

特に「保存」は「後で見返したい有益な情報」とアルゴリズムが判断するため、拡散力が非常に高いです。

保存されやすいコンテンツ

①一瞬では理解できない情報

  • 表やグラフ
  • 数字データの比較
  • 手順やステップ
  • チェックリスト

これらを動画の後半(20〜30秒あたり)に配置すると: →最後まで見られる →「保存して後で見返そう」と思われる →保存数が増える →アルゴリズムが「有益」と判断 →さらに拡散される

実際の成功事例: 私が支援した税理士事務所では、「節税チェックリスト10項目」を最後に表示するリールを投稿したところ、保存数が通常の8倍に。結果、再生回数も通常の5倍になりました。

②実用的なテンプレートや資料 「このまま使える〇〇テンプレート」 「コピペOKの〇〇文例集」 「保存版!〇〇まとめ」

③ビフォーアフター・数字の証拠 「実際にやった結果の数字」 「変化の過程を記録」

保存を促す一言: 動画の最後に「保存しておくと便利です」と一言添えるだけで、保存数が1.5倍になるデータもあります。

4、完全視聴を狙う「続きが気になる」演出

Instagramのアルゴリズムは**「最後まで見られた動画」を高く評価します**。

そのため、「途中で離脱させない工夫」が必要です。

効果的な演出

①カウントダウン方式 「3位:〇〇」 「2位:〇〇」 「1位は…」(最後まで見ないとわからない)

②ビフォーアフターの「アフター」を最後に

  • 最初に「before」を見せる
  • 途中で過程を説明
  • 最後に「after」の結果を見せる

③「オチ」を予告する 「最後に意外な事実が…」 「この後の展開が予想外」

④途中に小さな「引き」を入れる 10秒ごとに「次は〇〇について」と予告を入れる

⑤ループ構成 最後が最初に繋がる構成にすると、何度も見返される

5、テンポとリズムを意識する

リールは「テンポが命」です。

ダラダラ長く説明すると離脱されます。1カットは2〜3秒が理想。

テンポを作るコツ

①Canvaのアニメーション機能を使う

  • 文字の出現タイミングを短く(0.5〜1秒)
  • 画面切り替えはパッパッと素早く

②BGMのビートに合わせる

  • 音楽のリズムと画面切り替えを合わせる
  • Canvaの「ビートに合わせる」機能を使う

③無音時間を作らない

  • 話す→BGM→テキスト表示、どれかが常に動いている状態

あなたの業種に合ったリール戦略

ここが一番重要です。業種によって効果的なリールの構成は全く違います。

居酒屋でためになるトークをしても誰も見ません。逆に、クリニックでエンタメ系をやっても逆効果です。

業種別の勝ちパターンを公開します。

1、飲食店・居酒屋:エンタメ×共感型が最強

飲食店で「ためになる話」は求められていません。求められているのは「楽しさ」「美味しそう」「行きたい」です。

効果的なコンテンツ

✅エンタメ系(最も効果的)

  • スタッフのコント・寸劇
  • お客さんとの面白いやり取り
  • キャッチーな女性スタッフが出演
  • 料理人の技を面白おかしく見せる

例: 「注文が多いお客さんあるある」 「酔っ払いお客さんシリーズ」 「新人スタッフの失敗集」

✅料理の作り方(ビフォーアフター型)

  • 最初に完成形を見せる
  • 調理過程を早送りで
  • 最後にもう一度完成形

✅メニュー紹介(食欲刺激型)

  • アップで撮影(シズル感)
  • 断面を見せる
  • 音を強調(ジュワー、サクッ)

❌やってはいけないパターン

  • 経営者の長い話
  • お店の歴史解説
  • 真面目すぎる商品説明

2、美容室・サロン:ビフォーアフター×トレンドが鉄板

美容系はビジュアルの変化が命です。

効果的なコンテンツ

✅ビフォーアフター(最強)

  • 最初の1秒で「before」
  • 2秒目で一瞬「after」をチラ見せ
  • 施術過程を早送り
  • 最後に「after」をじっくり見せる

✅トレンドヘア・メイク

  • 「2025年春トレンド」
  • 「バズってる〇〇ヘア」
  • 「韓国で流行中の〇〇」

✅悩み解決型 「広がる髪をまとまりやすく」 「白髪が目立たないカラー」 「小顔に見えるカット」

3、クリニック・歯科・整体:専門知識×信頼構築型

医療系・専門職は「ためになるトーク」が最も効果的です。むしろエンタメ系は逆効果。

効果的なコンテンツ

✅専門知識の発信(最も効果的)

  • 「知らないと損する〇〇の話」
  • 「〇〇の間違った常識」
  • 「医師が教える正しい〇〇」

例: 「歯医者が絶対やらない3つの習慣」 「整体師が教える肩こり解消法」 「皮膚科医が使わない化粧品」

✅Before→After(症状改善)

  • ただし、医療広告ガイドラインに注意
  • 「個人の感想です」を明記

✅Q&A形式 「よくある質問に答えます」 「患者さんからの質問シリーズ」

❌やってはいけないパターン

  • エンタメ系(信頼を損なう)
  • 過度な効果の主張(薬機法違反)
  • ふざけた演出

重要ポイント

専門職は「この人すごい」と思わせることが目的です。エンタメで笑いを取る必要はありません。

4、士業(税理士・社労士・行政書士):データ×チェックリスト型

士業は保存したくなる有益情報」が最強です。

効果的なコンテンツ

✅チェックリスト(保存数爆増)

  • 「節税チェックリスト10項目」
  • 「助成金がもらえる条件5つ」
  • 「相続で損しない7つのポイント」

ポイント

  • 表やリスト形式で見せる
  • 一瞬では覚えられない情報量
  • 最後に配置して「保存推奨」と促す

✅数字で驚かせる 「知らないと100万円損する話」 「実は〇〇%の人が間違えてる」

✅期限・タイミング情報 「2025年中にやるべき〇〇」 「確定申告前に確認すべき〇〇」

5、店舗ビジネス全般:来店促進型

効果的なコンテンツ

✅限定・特典情報 「今週限定メニュー」 「フォロワー限定クーポン」

✅店内紹介(バーチャル来店)

  • 入口から店内への動線
  • 個室や特別席の紹介
  • 「こんな場所があるんです」

✅お客さんの声(UGC風) 「常連さんに聞いてみた」 「お客さんのリアルな反応」

Canvaで作るリールの3つの便利テクニック

最後に、Canvaならではの時短テクニックを3つ紹介します。

1、テンプレートを「お気に入り」保存

毎回ゼロから作るのは時間の無駄です。

やり方

  1. 気に入ったテンプレートを見つける
  2. ★マークで「お気に入り」に保存
  3. 次回から「お気に入り」から選ぶだけ

自分で作ったデザインもテンプレートとして保存できるので、「自社専用テンプレート」を作っておくと超効率的です。

2、ブランドキット機能で統一感を出す

Canvaプロプランの機能ですが、これが超便利。

ブランドキットでできること

  • 自社のロゴをアップロード
  • ブランドカラーを登録
  • 使用フォントを統一

一度設定すれば、すべてのデザインで自動的に反映されます。統一感が出て、ブランド認知も高まります。

3、一括リサイズ機能

InstagramリールとYouTubeショート、TikTokは全て9:16の縦長動画。

Canvaの「リサイズ」機能を使えば、1つの動画を各プラットフォーム用に一瞬で変換できます。

やり方

  1. リールを作成
  2. 右上の「リサイズ」をクリック
  3. YouTubeショート、TikTok用に自動変換
  4. 複数のSNSに一気に展開

私が支援している企業には、「Canvaで1本作って、Instagram・TikTok・YouTubeショートに同時投稿」という方法を勧めています。効率が3倍になります。


Canvaでリールを作って再生回数を伸ばす5つのポイント

この記事で解説した内容をまとめます。

①Canvaなら初心者でも簡単にリールが作れる

  • テンプレート豊富
  • 無料でも使える
  • 直接Instagram投稿可能

②最初の3秒のつかみが全て

  • 問題提起型
  • ビフォーアフター型
  • 数字インパクト型

③ストーリー性で最後まで見せる

  • 起承転結を意識
  • 情報は小出しに
  • 「続きが気になる」を作る

④保存されやすいコンテンツを作る

  • 表・グラフ・データを最後に配置
  • チェックリスト形式
  • 「保存推奨」と一言添える

⑤業種によって構成を変える

  • 飲食店:エンタメ×共感型
  • クリニック・士業:専門知識×データ型
  • 美容室:ビフォーアフター型

最初の1本目は完璧を目指さなくてOKです。まずは投稿してみて、反応を見ながら改善していくのが一番の近道です。

Canvaを使えば、動画編集の知識ゼロでもプロ並みのリールが作れます。今日から始めて、あなたのビジネスを次のステージに進めましょう!

大阪でCanvaデザイン講座をマンツーマンで開催しています。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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